日産 エクストレイル 「エクストレイル所有者には、二種類のタイプ...」のユーザーレビュー

エクストレイル所有者には、二種類のタイプ...

2004.11.3

総評

エクストレイル所有者には、二種類のタイプが存在するようだ。それは宣伝効果等により、スタイルに惹かれ購入した人、そして実用性を求めて購入した人である。この車について様々な意見があるようだが、日本という土地をよく理解した上で、野外での使い勝手にもっとも優れた車ということを想定して日産はこの車を作り上げたと私は思っている。
もちろんオフロード性能という点では、本格的なオフローダーには遠く及ばない。しかしこの車でも濁流の川と化した岩だらけの林道、積雪60㎝以上のパウダースノーの山道を難なく走破し、片側二輪が崖に落ちてしまっても脱出することができた。これだけの性能が備わっていれば一般ユーザーには十分である。
先にあげた欠点も、しいてあげればというものであり、個人的には、自分の車に対して求めていたもの(町中、高速、野外での走行性能と使い勝手に優れ、4人をゆったり乗せる事ができ、たっぷりとしたラゲッジをもち、車内泊が可能で、環境性能の高いエンジンをもち、なかおつそこそこの価格の車)をもっとも近い形で具現化している車だと思っている。

満足している点

・この車のコンセプト。つまり完全に実用主義に徹しているという点。
・最小限のサイズにして最大限の席の広さと、ラゲッジ。屋根の高さ、後席の広さ、十二分である。後席は3人がけでも余裕である。席をたおせば、二人で快適に、ぎりぎり三人まで、車内泊ができる。
・汚れに強いという点。たとえば質感に対して改革的であったゴルフ4が、インテリアに非常に細かな配慮を施したように、シート、床、天井、すべてにわたって、完璧に汚れに対して配慮されている。これは世界中の車を見回してもなかなか例がないのではないか。大型犬をのせて山や川にでかけ、さらにどろどろのマウンテンバイクをよく積むため、以前使用していたフォレスタ-では、毛と汚れを落とすのに大変苦労したものだが、いまではぞうきんが一枚あれば、5分ほどでおわってしまう。チープにみえるインテリアも、この目的のためだとすれば納得できる。
・オフロード性能。日本で通常使用する領域においては、十分な性能を発揮する。
・エンジンの静かさ。環境性能の高さ。

不満な点

・サスペンションのチープさ。足回りは走りの楽しさを決める大事な点である。ここだけはしっかりこだわってほしかった。固くて良い、などという意見もあるようだが、固いなかにもしなやかさがあるのが、良いサスというものである。この点では以前にのっていたフォレスタ-は素晴らしい足回りをしていた。
・シート。満足している点と矛盾するようだが、この汚れに強いカブロンという素材は運転していると非常に蒸れる。そして形がいまいちで腰が痛くなる。運転していないと、さほど気にならないのだが。後席は問題ない。仕方なく運転席だけ、レカロに変更し、解決した。
・時計がない。とにかくこの点だけは疑問である。時計がついていない車をいまの日本車で探すほうが難しい。
・ドアミラ－の収納スイッチの位置。初めて乗った人には絶対にわからない。ミラ-の調節するにもこの位置からでは、難しい。
・視界。運転していて見晴らしはとてもよいのだが、Aピラーが太く、すこしだけ前側方視界が遮られる。後方視界もよいとはいえない。バックモニタ－をつけ、後方直後は必ず確認するようにしている。とはいえこの四駆系の車の中では視界が良いほうだと思う。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験