日産 セレナ 「ガラケーみたいなクルマ。」のユーザーレビュー

ガラケーみたいなクルマ。

2024.5.31

総評

ボタン式シフトとか、液晶メーターもやる事無いからとりあえず付けました！という感じでマイナス評価。

使い古したプラットフォーム、エンジンで5ナンバー枠に収めた8人乗り。
日本人らしいガラケーみたいなクルマですね。
気付いたらライバルは3ナンバーに移行してましたので、このままガラケー続けましょう。

満足している点

ガソリン四駆はリアサスがマルチリンクに。

不満な点

横並びのシフトボタンは近年稀に見る最悪の設計。

デザイン

1

ハイウェイスター前提のエクステリアデザインになり、標準車（非ハイウェイスター）は先代の方が格好良かった。
そのハイウェイスターも、ドア側の専用パネルが消え特別感が無くなった。
ヘッドライトから三角窓にパネルを繋げるのも10年以上前にビアンテがやってるパクリ。


インパネは横に並ぶボタン式シフトが最低最悪。設計した奴はクルマ作り向いてない。


メーターは今までの二段式デジタル表示が苦手だったので、ステアリング正面に戻ってきたのは良いけれど、液晶パネルになったのは時代の流れでもう諦めるしかない。


下位グレードの7インチディスプレイは、左側だけカラー液晶で右側が電卓。
なんでこういうことするんだろう・・・

エアコンがダイヤル式なのは○。

走行性能

4

試乗したのはMR20DDのFF仕様です。
このエンジン、C26型から使われており、熟成されたメカニズムは信頼におけます。
ヨソがターボやHV推しなのに対し、今モデルはe-POWERが後出しだったりするので販売比率的にガソリン車が多そうです。
特段静かとか、レスポンスが際立って良いこともありません。一応、ミラーサイクルらしいです。効果がイマイチ分からないS-HYBRIDも無くなり、シンプルさに磨きがかかりましたね。

さて、このクルマを選ぶなら、自分は絶対にガソリン四駆にします。
20年近く前からのCプラットフォームを採用することの最大の美点（だと思っている）、四駆になるとリアサスがマルチリンク式になる点は見逃せません。

乗り心地

4

年数の経ったプラットフォームとはいえ、中身は最新にアップデートされているようです。
一般道で試乗した限り大きな不満はありませんが、３列目になるとやはり突き上げられる感覚はエルグランドよりもありましたね。


5ナンバー枠に収めようとするため、２・３列目シートは小ぶりなのは分かるのですが、1列目もなんか小さい・・・？
後席から見晴らしを良くするためかと思ったら、後述するマルチセンターシートが1列目まで来るためだと理解。
掛け心地は悪くないですが、全体的にどの席も平坦な座面です。


7・8人乗り問わず、2列目席はシート肩からシートベルトが出ているのはエルグランドよりも優れているポイントです。

積載性

4

E51エルグランドを思い出させるマルチセンターシート。
5ナンバー枠に無理やり押し込んでいる感もありますが、8人乗りを成立させつつ、3列目へのウォークスルーも向上させています。


やはりミニバンの3列目は跳ね上げられるのが一番使いやすいですね。床面も低く、今はスペアタイヤもないのでフラットな状態の使い勝手は良いでしょう。

ガラスハッチは特に必要性を感じません。開閉が重いし、ダンパーの無駄遣い。

燃費

3

試乗車なので計測できませんが、ガソリンFF仕様で13.0km/L、ガソリン4WD仕様で11.6km/Lのカタログ値です。
並みの燃費と言いたいところですが、今や悪い部類ですね。とはいえ、大人数が移動できる時点で一人で乗るHVより環境負荷（というかガソリン代）はお得と考えられませんか？

価格

3

日産としてはe-POWERを売りにしたいと思っているはず。
2駆でガソリンが276万円、e-POWERは319万円からと価格差があり、ノートのようにe-POWER専用車にすると価格で不利になるためにガソリンを残している印象があります。
実際、介護施設とか法人用途も多いですから、ガソリン仕様は残すべきですね。

故障経験