2.5も良いですよ
先代フーガ前期250GTからの乗り換えです。
先代のデザインがかなりのお気に入りだっただけに、事前発表の時にwebで見た時の第一印
2010.3.14
- 総評
- 2.5も良いですよ
先代フーガ前期250GTからの乗り換えです。
先代のデザインがかなりのお気に入りだっただけに、事前発表の時にwebで見た時の第一印象はあまり良いものではありませんでした。引き締まったボディの先代よりはマッチョな感じで、どうも贅肉感が否めない。しかし、新型フーガとしてデビューし、ようやく実車を見るようになるとwebや印刷物で見るのとでは全く印象が異なり、「思ったほど悪くないな」と考えが変わり、試乗車に乗って滑らかな走りと出足の良さを実感した途端、もう「欲しい!」ですよ。ナンダカンダいって結局新しいクルマには弱いです。
発売前は2.5廃止の噂があっただけに、新型にも設定された事は大歓迎です。私のようにあまりパワーにこだわらず、経済性と走行安定性重視のユーザーにしてみれば2.5で十分です。あくまでも、従来車が2.5以下のクルマから乗り換えであればオススメです。このクラスといえども今のご時世からいってECO性能も重要です。「ECOにこだわるのならそのうち出るハイブリッドにすりゃイイじゃん!」とツッコミが入りそうですが、おそらく550万円以上となる価格などコストパフォーマンスを考慮すればまだ2.5のほうが優れていると私は思います。
購入グレードは、BOSEを装着するのが前提だったため最廉価のAパッケージではなく、普通の250GTになったため先代の時より他のオプション装着を抑え、外観もエアロフォルムバンパー程度。タイヤは18インチが標準なのですが(先代の17インチよりかなり重たい!)、雪国に必需品のスタッドレスとホイールは履き替える時の出費を抑えるため先代の225/55R17を流用しましたが、多少メーターが狂う以外走りに問題はありません。インチダウンの際は225/60R17だと外径がほぼ同一となります。
新車効果がそろそろ薄れつつありますが、決算期でこれから新型250系の購入を検討されている方は本レビューを参考にして頂ければ幸いです。
- 満足している点
- 先代に乗っていた者として、どうしてもそれとの比較になってしまいますが、特にメカニズム系の進化は飛躍的なものがあります。あくまでも個人の感想です!
・洗練さに磨きがかかったパワートレイン。エンジンは先代後期と同型だが、7速AT化によるスムーズで滑らかな走りは先代とは全くの別モノ。変速ショックやマニュアルモード時のタイムラグもかなり抑えられている。
・日産初となったドライブモードセレクター。マイナーチェンジ後のスカイラインにも設定して欲しかったと思う。ECOモードでも前車よりも出足が良く、市街地走行や平坦路の巡航ならコレで十分。STANDARDモードなら加速の良さをより実感できる。
・iPodとUSBメモリーの音楽ファイルが聴けるようになった。USBでも64GB、最大5000ファイル(曲)再生できるので、CDからの取り込みが煩雑なHDDがなくても大容量のMP3ファイルを持ち込める。
・やっぱりBOSEの音は素晴らしい。先代のカタログには「クルマから降りたくない、と言わせたBOSEサウンド」と書かれていたが、まさにその通り。ずっと音楽を聴きながら走っていたくなる。前車はBOSEが装着できなかったグレードなのでオーディオは妥協してしまったが、特に低音が薄っぺらくて音質はかなり不満だった。同じ曲で聴き比べてみてもその差は歴然としており、サラウンド再生で低音の厚みが増しているばかりでなく、楽器の音のディテールがよりくっきり浮かび上がり、今まで聴こえなかった音が聴こえてくるようになった。標準オーディオも先代より音質が向上してはいるが、走行中常に音楽をかけている方であれば多少ムリをしてでも装着すべきオプションである。
・オプションのエアロフォルムバンパーは、なかなか迫力あるデザインで、先代とはまた違うカッコ良さを演出してくれる。
・内装の質感、各パーツの合わせ目精度が向上し、ダッシュボードのソフトパッドが今まで以上に柔らかい素材で風合いが非常に良い。
・インテリジェントではないが、クルーズコントロールが標準装備になった。あれば結構使ってしまう。
・250系はエコカー減税と補助金対象車である事。これも購入の後押しとなった。
- 不満な点
- どんなクルマにも短所はあります。世の中に100%完璧なクルマは存在しないと思っております。特に新型フーガは内装パーツ関係にコストダウンの影響が垣間見えます。デザインや質感が素晴らしいだけに惜しいところです。辛口な批評と思うかもしれませんがご容赦を。あくまでも個人の感想です!
・真冬に使えないフォレストエアコン。外気温が0℃以下になると強制的に作動が止まる事を知らなかった(取説をよ~く見ないとわからない)ので、ディーラーに不具合だと思って診てもらったのだが、結局ディーラーもその事を知らなかったため解決まで時間がかかった。メーカー側もディーラーに対してその事を説明すべきである。せっかくの先進装備なのに宝の持ち腐れも同然。
・やはり左側プッシュスターターは慣れるまで使いづらい。しかもステアリングに隠れるため位置が確認しづらい。
・コストの影響なのか、小物入れ類の収納スペースが削減されてしまっている。いくらナビが装着されているからとはいえ、ドアポケットを狭くするのはどうかと思う。地図だけでなく雑誌やパンフレットも挟む事もあるので。
・これもコストの影響か、スライド式アームレストが廃止されてしまった。肘をついたままシフト操作するにもしっくりいかない。廃止するのならばカップホルダーの位置をシフトと並列(つまり灰皿の位置。このご時世なら灰皿は無くしてもいいと思う)にしてアームレストを前に出して欲しかった。
・これまたコストの影響か、このクラスにも関わらず助手席パワーシートの運転席側スイッチが廃止された事(VIPを含む全車)。後席に乗せる機会が多いクルマなのに、配慮が足りないのでは?
・VIPとタイプP以外の車種の後席カップホルダーが相変わらず改善されていない(先代と全く同じパーツ)。このクラスにしてはあまりにもチャチ過ぎるでしょ。
いろいろ書きましたが、致命的なものではありません。
新型も大事に乗っていきたいと思います。
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