日産 フェアレディZ 「運転のしやすさ、デザインの2つの点におい...」のユーザーレビュー

運転のしやすさ、デザインの2つの点におい...

2003.8.12

総評

運転のしやすさ、デザインの2つの点において非常に優れている車。ちょっとスポーツカーに乗るのは怖いが、一度は乗ってみたいという人には是非購入してもらいたい。ストップアンドゴーが多い日本の道路事情を考えると、低速トルクがあるこの車は非常に運転しやすく、さほどストレスを感じることもないであろう。マニュアルを選ばなくとも、これだけ力強いエンジンであれば、オートマチックでも十分スポーツカーの雰囲気を擬似的に体験できるものと思われる。そういう意味で、一般人にもスポーツカーをという日産の意図（勝手にそう思っているだけだが）からすれば大成功の車。普通のおじさんでも､ちょっと車になれた奥様でも手軽に乗れるようにしたのは、スポーツカーの裾野を広げるという意味で非常に意義のあることだと思われる。ただ、こういった車を一般向けに考えて作らなければなくなったというのは、古いスポーツカーファンからすれば、非常に寂しい。現代の自動車メーカーはどこも厳しく、スピードと快適性・安全性という二律背反する価値を両立させることを求められる。そしてそれを両立させることはある意味、その車の特徴を奪うことでもある。スポーツカーの格好をした高級セダンになることを求められたフェアレディZに一抹の同情を感じてしまうのは私だけでしょうか。

満足している点

まず、デザインが良い。これまで日産のスタイルが嫌いな人にも受け入れられる（逆にこれまでのスタイルが好きな人はがっかりするが）。若干、太めでスポーツカーにしては、精悍さに欠ける面もあるが、ぱっと見、かっこいいのは間違いない。車重のワリには３．５リッターの馬力、トルクともに大きい車なので、高速安定性には非常に優れる。名古屋くらいだったらば、日帰りでドライブなんてことも楽にでき、まさに欧米的な長距離クルージングが楽しめることであろう。トルクが大きい車にありがちな扱いにくさ、ということもなく他のスポーツカーを経験した人ならば、慣れるのに時間はかからない。荒々しさはないものの、大きいトルクの車を18インチタイヤで走らす、というアメリカンスポーツの古き良き醍醐味を味あわせてくれるという贅沢な車田と思う。

不満な点

これはよい点でもあるが、エンジンのパワーバンドが広すぎるために運転が楽すぎるという点。とにかく低速トルクが大きいために、4速でも30km/h程度で走ることも可能というスポーツカーの最大の醍醐味であるシフトチェンジの喜びがない。誰が乗っても、そうそうエンストしないであろう。パワーバンドが広いということは、言ってみれば、エンジンのトルクのピークをつかみにくいということで、適切なシフトチェンジのタイミングを失ってしまう。まるででかいベンツかセルシオに乗っているような愚鈍なドライブになってしまい、スポーツカーに乗ることによる恍惚感はなかなか味わえない。そういう意味でスポーツカーらしく運転することが非常に難しい車である、と言うこともできる。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験