日産 デイズ 「及第点。」のユーザーレビュー

及第点。

2020.4.17

総評

試乗はすることなく、ディーラーに展示してあった実車もよく見ることなくほぼ指名買いでした。
これが良かったのか、悪かったのかは、まだわかりません。

他の軽自動車と見比べたことがないので、客観的な比較にはなりませんが、後席が非常に広く簡易的なリクライニング機能もあり、パッケージングも優れているなと感心したのを覚えています。
ただ、ラゲッジルームは狭く、底も浅く、機能性は低いように感じます。

タントやスペーシアのように、これ1台で小さな子どもがいる家族での移動や、週末のたくさんの買い物、趣味の大きな買い物もOK！とはいきません。
あくまでもセカンドカーとして、単身者や２名程度でちょっと近所まで！という使い方ならストレスフリーなモビリティだと思います。

燃費も一般的な軽自動車そのもので、驚くようなものではありませんし、走りに関してもハイト系・ファミリー向け軽自動車なので、想像を超えるような快適性や爽快感はありません。
どれをとっても平均値で、悪く言えば面白味も拘りもありませんが、よく言えば万人受けのフレンドリーなキャラクターです。

DAZYだけに乗っていると、可もなく不可もなくこれが今の軽自動車だと納得して毎日を過ごせますが、先日、ひょんなことから丸2日間ダイハツ ミライースをお借りすることがあり、衝撃を受けました。
DAYZと大きく変わらないレギュレーションの中で作られたクルマなのに、トルク感や制動力が別次元で、走行中に「これホントに軽自動車？」と何度もメーターや車内を見渡しました。
低速でのトルクバンドが十分に厚いのに、騒々しくなく、60km/hでの巡行も伸びが良くワインディングに入っても違和感のない伸びしろのある加速で、気持ちに呼応する素直なフィーリングを味わえました。
これならコンパクトカーにも十分に代わる、いや、それ以上の存在にもなりうる小さくも逞しい存在で、15年落ちのマーチに乗ってる私にとっては、まるでタイムマシンでタイムトリップしたかのような衝撃でした。

満足している点

DAYZは先輩の通勤車です。

私と日産自動車が付き合いがあるということもあり、思いっきり背中を押して、2019年12月に購入に至りました (^^♪

「任せるから何でもいいよ。」というクルマに全く興味のない先輩は、基本的に１人での移動が多いため、スライドドアでない軽自動車の中で、私目線でチョイス。

一番のお気に入りはやはり見た目です。
細長い切れ目とゴテゴテ・ギラギラ感のないVモーショングリルが、ワンランク上の上質な雰囲気を醸し出しています。

※辛口の評価・ご不快な表現をお許しください。レビューは文字通りあくまでも個人の感想ですので、私とはまったく正反対の印象を抱いている方もいらっしゃることを予め申し添えます。

不満な点

中間グレードのタントが純正でLEDが装着されているのに、DAYZはふわっと優しいハロゲンでちょっと驚きました。
コストカットだとすれば、ここはカットすべきところではないように思いますし、せっかくの精悍な顔つきもハロゲンではちょっと…。
見栄えだけの問題ではないこのヘッドライト。せめて中間グレード以上には標準装備してほしいと思います。
アルミホイールではなく…。


電装以外にストレスが溜まるのは、予想を裏切る・想像を超える2つの特異な動き。

1つは、信号待ちからの発進。アクセルを踏んでも「加速」とは程遠いトルクレスな立ち上がり。燃費のことを考えてか、40km/hの速度域に達するまでに、驚くほどの時間を要します。
逆を言えば、ふんわりアクセルのエコ運転でも、メリハリのあるアクセルワークでも、燃費計に一切の変化はありません。

2つ目は制動時のギクシャク感。
ここで停車したい・これくらいまで減速したい。ドライバーは常に頭の中でこの予測の繰り返しをしているかと思います。この予測と現実にギャップがあれば、ドライバーはクルマの性格を考慮して学習し、早めの惰性走行やブレーキングで対応します。
しかしDAYZの停車前の減速のギクシャク感は、毎回違った反応を示します。
同じ日の同じ速度域からのブレーキ入力でも、必要以上に速度が落ちたり、反対に制動距離が延びたり、止まる位置がまるで違います。

予想と現実のギャップが大きいほど、ストレスが溜まります。また、これが毎日のことならなおのこと。信号待ちで前のクルマに異常に近づいてしまったり、その対応で急ブレーキを踏み、同乗者のみならず後続車にも危険な思いをさせてしまう恐れもあります。

同じ日産車でもノートｅパワーの回生ブレーキの方がよほど自然なフィールで優秀です。

デザイン

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走行性能

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どんな方にでも受け入れられるような、平均的な走り。
自宅から10分程度の距離のスーパーで買い物をして、雨の日にご家族を駅や学校まで送迎して、狭い駐車場の医院や銀行にサクッと立ち寄れる。いい意味で長年多くの人に愛され続けた自転車のような機動力と回頭性。

乗り心地

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軽自動車といわれて想像するような、一般的な乗り心地。
50km/hで走行中、マンホールの突き上げが頭まで直に伝わるわけでもなく、コンビニのちょっとした段差を上手くいなすわけでもなく。この速度域できれいにパスできたのに、住宅街の低速では変に小さなステップをすべて拾う。正直読めません。

積載性

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後部座席のフットスペースは十分な広さがあるので、使い方次第で可能性は大きく広がります。
一方で、後部座席に人を乗せて、ラゲッジルームを開けると…。ほとんど何もできません。
両方を取ることはできませんので、そういった方はタントやスペーシアをご検討ください。

燃費

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ふんわりアクセルのエコドライブでも、メリハリ効いたしっかりアクセルでも、燃費に一切の変動はありませんでした。
エンジンを切った瞬間に毎回表示されるエコ運転評価で自分の運転を知る程度です。

価格

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故障経験

納車半年点検が2020年5月にありますが、その際エンジンのECUの書き換えをするとのことです。
オーナーからの又聞きなので詳細は不明ですが、リコールが出ているようです。

工業製品ですので不良・不具合が発生するのは仕方のないことですし、その不具合を届け出、修繕・改善することは大切なことです。
ただ、自動車業界（に留まらず？）全体的に細々としたリコールが多いので、DAYZの半年点検には私も同席して、どこを改善したのかを伺いたいと思います。