日産 ブルーバードシルフィ 「スタイリングと正統派セダンとしての実用性...」のユーザーレビュー

スタイリングと正統派セダンとしての実用性...

2006.11.6

総評

スタイリングと正統派セダンとしての実用性が高次元で融合しており、ミドルクラスセダンのあるべき姿を映し出している希少な車と思います。
セダンが好きな方にこそ乗って欲しい、そう思わせる車ではないでしょうか。
願わくば、U12型SSS-Rの復活とは言いません。P10やP11のようなNAでそこそこ走るグレードを展開してください。
日産が「SHIFT」してミドルクラスからスポーツイメージを取り去った、
ではプリメーラを積極的に買ったユーザはどこに行けばいいのか？という問いに対する受け皿を用意していただきたい、と思うのです。

強いて言えば、一般的にこのクラスの日産車全体に言えるようですが、基本設計においてもう少し耐久性を考慮していただきたいと思います。
前のプリメーラもエンジンやミッションからトラブルが続出しましたが、今回のシルフィももしかしたら、という不安が残ります。
セダンとしてスタイリングや機能は現行車種には他にないであろう優れた部分があるので、基礎的な部分をもっと積み上げて欲しいと思います。
ミドルクラスセダンは夢も希望もマスコミの注目度も薄めですが、日産のデザイン路線を継承しながら他車と比べて実用的なスタイリングに期待値を込めておすすめ度を8にしたいと思います。

満足している点

最近のデザイントレンドと比較してもダッシュボードは無意味にフロントガラス周りが高すぎず、Aピラーが適切な角度なので空間的に広すぎずで、ガラスの向こうにボンネットが見えるというのは横置き4発エンジン搭載車ではかなり希少であり、ミドルクラスセダンとして失われた本流を再認識させられました。
この前方視界（の意味と理由が分かれば）と、上質なシート生地、セルシオより広いという後席、縦にも横にも広いトランク、そしてエンジンが低回転域に実用帯を設定してあるので遮音性能と相まって静かな室内、その点だけでもこの車はお薦めできます。
広い室内とインテリアはクラス最高級の出来栄えではないでしょうか。

不満な点

まず、これは需要など市場の問題もあるのでしょうが、メーカーでは「いじらない」、構造上では「いじらせない」、パーツ市場では「いじれない」というないない尽くしを特にU12/14やP10/11から乗り換えた一部の方は思われると推測します。
自動車マスコミにも書かれた横滑り装置の未設定もさることながら、積極的に走ろうと思うと....というのが状況でしょう。
せめてショックとブレーキパッド（そういえばリアはドラムというのも....）くらいはパーツメーカーに期待しているのですが可能性は歴代「ブルーバード」の中で最も低いかもしれません。
プリメーラのように走るセダンを市場は求めてはいないというのは分かるのですが....。

実用的に振ったMRエンジンとCVTですが、若干スタートの加速が鈍く、他のAT車に置いていかれる印象があります。
燃費もさほどではありません。
また、初期物だからか、若干のエンジンに関わるマイナートラブルが発生しています。
二枚貝が開いたシートは前後共に優雅ですが、身長170㎝以上の背丈には合わないようです。シートそのものの構造はティーダの方が優れている印象です。

どうでもいいようなところですが、足元アクセル横の内装が外れやすいようです。乗降時、キッキングプレートより内側の内装に足を引っ掛ける癖のある方は要注意です。
また後席乗車時に慣れないと「鴨居」に頭をぶつける危険性があります。思うに屋根のRがある程度あって特に後席はドアの上限線が低いようです。裏返せばスタイリッシュという利点ですが。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験