U12 ブルーバード SSS ATTESA について。

Question

下記の質問について、ご解答をお願いいたします。

・この型のATTESAにはセンターにビスカス、リアにビスカスLSDが付いているとカタログに記載されております。これは、すべてのATTESAの付いたグレードに対してですか。それとも、SSS ATTESA Limitedのような、最上級グレードのみですか。

・「ビスカス」と「ビスカスLSD」はどう違うのでしょうか。また、ATTESAに搭載されたセンターのビスカスは、LSDでは無いのですか。

・この型のATTESAでは、フロントはオープンデフを使用していたのでしょうか。それとも、ビスカス(あるいはビスカスLSD)を使用したのでしょうか。(「3つのビスカス」と記載した個人サイトもありまして、混乱しております)

・ATTESAの売りは、フルタイム4WDでありながら、(当時はオールオープンで空転しまくり or デフロックで曲がらない、の二択しか無かった) ビスカスを使用することによって、左右いずれか、前後両方の車輪が空転しても優れたトルク配分によりスタックから脱出できることです。このメカニズムは、エンジン→ミッション→フロントデフ(一部のトルクは、このままフロントの車輪へ)→センタービスカス→リアデフ→リアビスカスという順番で駆動力が伝わっていくようです。なぜ直接センターでデフに送り、センターデフを返して前輪と後輪のデフに振り分けるような構造にしなかったのでしょうか。(当方、以前はR32スカイラインGT-Rに乗っていたため、ATTESAというとどうしても、エンジン→ミッション→プロペラシャフト→後輪→(ここから先は後輪トルクが逃げた場合)→トランスファー→(クラッチを経て)前輪という頭で考えてしまいます。

・カタログでは「4WAS」記載されていますが、それはすべてのATTESAのついたグレードに搭載されているのですか。ここで言う4WASは、4輪アンチスキッドブレーキの意味で、今で言うABS、アンチロックブレーキシステムです。しかしながら、カーセンサーやgooでは、「ABSはオプション」と書かれているグレードがあり、混乱しております。

・CMにて「STC-Sus」をアピールしていましたが、これはすべてのATTESAの付いたグレードに搭載されましたか。

・この型のATTESAは、スカイラインGT-Rに搭載されたATTESA E-TSのように、50:50以外のトルクに変化するのでしょうか。
(前30:後70のようになりますか)

ブルーバードではありませんが、ATTESAつながりでもう一つだけ質問があります。

・スカイラインGT-Rに搭載されたATTESA E-TSでは、トランスファーから多段クラッチにより、油圧ポンプを経て前輪にトルクがかかりますが、油圧ポンプは前輪の何を回しているのでしょうか。何を回すから、トルクがかかるのでしょうか。フロントデフでしょうか。もしフロントデフの場合、それはオープンデフですか。

以上、８つの質問にお答えいただきたく思います。
よろしくお願いいたします。

補足

今回の質問は、当時のブルーバード技術NOTEのCM(前期型?)を見て質問しています。前期と後期ではグレード体系が全然違うので、グレードの質問は(必要があれば)前期と後期に分けて回答をお願いします。特に後期はATTESA付のグレードが沢山あり、ビスカスLSDや4WASがオプションだったりするグレードがあるようです。なお、説明しきれない場合は後期型SSS ATTESA-Xをベースにご説明下さい。(今の愛車です) laurel_clubrさん、回答ありがとうございます。という事は、フロントデフはオープンですか、それともLSDですか。また、ビスカスLSDというのは「オープンデフ+ビスカスカップリング」考えて良いのでしょうか。どういう構造でついているのでしょうか。 更に、なぜ「センタービスカス+リアビスカスLSD」というアピールをしたのでしょうか。「フロントビスカスLSD+センタービスカス+リアビスカスLSD」と宣伝した方が良い印象を与えるので効果的だと考えています。あえてフロントビスカスの名前を出さなかった理由がわかりません。 なお、ATTESAの説明図が私が見たものとは違っており、本当はどうなのかよくわからなくなってしまっています。引き続きご教授をよろしくお願いします。

Answer 1

・ATTESAというシステムは、フロント、リア、センターの各デフに差動制限装置としてビスカスカップリングを用いた4WDシステムです。どのモデルも全て共通。

・ビスカスLSDは、差動制限機構にビスカスカップリングを用いた回転差感応型LSDです。ビスカスとは流体と言う意味で、ビスカスカップリングとは高粘度シリコンオイルの剪断抵抗を利用した流体クラッチと言えます。

・一番先にも有る通り、3箇所全てにビスカスカップリングがついています。

・ATTESAのベースが、FFベースの普通のセンターデフ付フルタイム4WDだから。
全てオープンデフのフルタイム4WDだとどっか1輪でも滑った瞬間全てのタイヤの駆動力が抜けるので、センターデフにビスカスを付けたのが当時のランサーとかアルシオーネ等の4WDで、それを3箇所全てに導入したのが日産ATTESA。基本的にLSDの数が多くなるほど走破性が増すので、フルタイム4WDの中では一番駆動効率が高い仕様です。
駆動力の掛かる順番は間違ってますよ。基本的にフルタイム4WDはセンターデフが先。それから前後にトルク配分されます。インプレッサもランエボも同じです。
画像参照。

・当時のカタログを持っていないので何とも言えません。

・CMにて「STC-Sus」をアピールしていましたが、これはすべてのATTESAの付いたグレードに搭載されましたか。
懐かしいですね。スーパートーコントロールサスペンションですね。基本全てのグレードに採用されていますよ。
というか、4輪ストラット車は全て採用されています。これは、パラレルリンクス式リアストラットサスペンションにおいて、長さが違うロアリンクを平行に並べることでリアをバンプトーインに制御するものです。いわゆるパッシブ4WSとも言われる機構ですね。FC3S等も別方式ですがリアサスにトーコントロール機構を採用していました。

・基本的に常時50:50です。インプのようなDCCDにすれば可変も可能でしょうけど、ATTESA用にそんな部品ありません。

・ATTESA E-TSは、センターデフがないスタンバイ式4WDです。様々なセンサーからコンピューターが前輪にトルク配分が必要と判断された場合に、油圧多板クラッチの圧着力を変えてフロントにトルクを配分します。
ポンプの役目はクラッチ作動用の油圧を作りだすことに有り、トランク内の右フェンダー内部に搭載されています。

補足
先にも書きましたけど、ビスカスカップリングを差動制限に使ってるLSDをビスカスLSDと言います。
私の記憶にあるATTESAはRNN14パルサーGTi-RなのでU12と詳細は違うかもしれません。フロントデフのビスカスLSDはグレードによってオープンデフなのかも。正直当時の詳しい資料がないので何とも言えませんが、ちょっとネットで調べたところ3ビスカス仕様はSSSリミテッドアテーサのみなんて記載もあったので。

私が添付した構造図は、フルタイム4WDの構造図で、センターデフにビスカスが付いているだけです。ATTESAはフロントデフやリアデフにもビスカスカップリングが着いていますのでそう読み換えて下さい。
ちなみに蛇足ですが、エクストレイルなどのオールモード4x4は、ATTESAの基本構造で、リアプロペラシャフトに油圧クラッチを設けてアクティブトルクスプリットに仕立てています。

質問者からのお礼コメント

参考にさせていただいて、自分で調べてわかりました。ありがとうございました。

Answer 2

センターのビスカスは、LSD～

センターデフが無いなら カップリング機能のみ



50:50以外のトルクに変化するのでしょうか。
(前30:後70のようになりますか)

センターデフが無いなら 基本 100.0から 50.50（ハンプ時）で可変





ポンプは前輪の何を回しているのでしょうか。

何も回しません


フロントへのトルク伝達の 多板クラッチの 締結（圧着）力の制御用です マックスで 完全に締結すれば 50.50に

逆に圧を抜けば 0.100に （建前は）

ＦＨＩの アクティブ トルク スプリットと 同じです