日産 アリア 「「一日の長」が感じられる足回りが魅力」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

瓜生洋明
瓜生洋明(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
3
燃費
3
価格
2

「一日の長」が感じられる足回りが魅力

2024.6.3

年式
2021年6月〜モデル
総評
BEVであるという点においてまだまだ万人におすすめできるものではないが、もし初めてBEVを検討するというのであれば、既存の内燃機関車からは最も違和感なく乗り換えられるモデルの1つかもしれない。そういった意味で、BEVに対して一日の長がある日産の魅力を存分に感じられる1台と言えるだろう。ただし、あまりに高すぎる価格には注意が必要だ。
満足している点
BEVの特性をよく理解した小慣れた足回りはアリアの大きな魅力だ。特に「アリア NISMO」ではそうした特徴をより一層感じることができる。また、心地よいインテリアもぜひ多くのユーザーに実感してもらいたいポイントだ。価格の高さは気になるものの、日産におけるBEVのフラッグシップモデルという点を存分に味わえる1台と言えるだろう。
不満な点
やや重さを感じるエクステリアデザインは、改良の余地があるかもしれない。また、日産のフラッグシップモデルであるとは言え、この価格帯ではユーザーの求めるものも数段跳ね上がるため、価格とのバランスを考えると決してコストパフォーマンスが良いクルマとは言えない。
デザイン

4

先進感のあるエクステリアデザインは評価できるが、ややカタマリ感が強く、愚鈍な印象を覚えるユーザーもいるかもしれない。一方、インテリアについては、高級感と居心地の良さが見事に両立されており、日産の新たな世界観を感じることができる。エクステリアデザインは多少好みが分かれるものとなっているが、インテリアについては多くのユーザーが違和感なく受け入れることができるだろう。
走行性能

4

BEVらしい滑らかな加速感はもちろんだが、足回りの良さは特筆に値する。特に「アリア NISMO」では、そうした特徴がさらに深められており、BEVにおける「優れた足回り」とはどういうものであるかを感じることができる。最新の安全運転支援システムも信頼感が高く、先進技術についてはライバルに対して一日の長があると言えそうだ。
乗り心地

5

日産のフラッグシップBEVだけあって、静粛性の高さや、路面からの突き上げのいなし方などは、非常に小慣れているように感じる。特に「アリア NISMO」では、そうした部分がより一層高まっており、世界に先駆けてBEVを量産してきた日産の矜持を感じることができる。
積載性

3

比較的大柄なボディということもあり、一定以上の積載性は備えている。リヤシートを倒せば、ほぼフラットなスペースを作り出せる点も高評価だ。それ以外の収納については可もなく不可もなくといったところだが、世界初という「電動センターコンソールボックス」は、ドライバーにとって最適なポジションに収納スペースを移動できるという点で画期的。
燃費

3

グレードによるものの、WLTCモードで460km〜640kmという一充電航続距離は、現代のBEVとして決して悪いものではない。実際の航続距離についても、WLTCモードの値とほぼ同等であり、日常生活において不安を覚えることはないだろう。
価格

2

日産の誇るフラッグシップモデルであるという点を考慮しても、やはり割高であると言わざるを得ない。現実的に考えると、この価格を支払うのであれば、欧州プレミアムブランドのBEVに食指を動かされるユーザーは多いだろう。
瓜生洋明
瓜生洋明
自動車ジャーナリスト
1987年生まれ。大手IT企業や外資系出版社を経て2017年に株式会社ピーコックブルーを創業。現在では平均年齢25歳のメンバーとともに毎月300本超の記事を配信している。愛車のボディカラーを社名にするほどのエンスージアストだが、新しいテクノロジーへの関心も強く、最新モデルは常にチェックしている。
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