三菱 トッポBJ 「クルマレビュー ～三菱トッポBJ S　GF-H42A」のユーザーレビュー

クルマレビュー ～三菱トッポBJ S　GF-H42A

2023.1.15

総評

このトッポBJは、拙宅のR2 Rタイプが2019年7月に、エンジンのプラグホールからオイル漏れを発症した為に入庫させた際の代車でした。

グレードなど詳しくは判りませんでしたが、ドアミラーに電動格納及び鏡面電動調整が各々無い、そのドアミラーとドアハンドルが素地色、そして3速ATである事などから、廉価グレードのSと判別しました。
トッポBJのATは、1998年10月に発売された当時は全車4速だったと記憶しておりますが、このSグレードに限り、1999年11月のマイナーチェンジ時に3速へ格下げされたとの事です。

やはり3速ATですと、バイパスや高速道路などでは厳しい印象が否めません。
登坂でもアンダーパワー気味ではあるものの、R2 Rタイプも登坂では負けじとアンダーパワーですので、静粛性も含め70km/h以下でしたら先ず先ずという処です。

その車名の通りにルーフを思い切り高くしたスタイリングに対し、前席及び後席の各々位置はベースとなった同期のミニカそのままとの事で、ヘッドクリアランスは広いものの個人的にはもう少し高くして欲しいと思いました。
また、この時代の車にしてはインパネも含め収納関係が少ない印象です。まあR2も収納関係はあまり吟味されていない印象ですが。

一番古い年式ですと四半世紀近く前に達する事もあり、後期型も含め見掛ける機会が大幅に少なくなりましたが、若し選ぶとしましたらターボ車かMT車から探したいです。

満足している点

・居住性。（シートの位置を除く）
・後席を畳めばかなりのラゲッジスペースが得られる。
・スタイリングはこの前期型の方が好み。

不満な点

・3速ATなのでバイパスや高速道路は厳しい。
・シートは前席及び後席共々、高い天井に対し着座位置が低い。
・インパネやその回りの収納関係が少ない。

デザイン

4

個人的には、スタイリングは前期型の方が好みです。
室内は、特にインパネのデザインはこの時代にしてはやや無愛想な印象で、カップホルダーなどもう少し収納関係の気配りがあればと思いました。

走行性能

2

無過給エンジンと3速ATの組み合わせですので、バイパスや高速道路では厳しいものがあり、70km/h以上ですと我慢を強いられます。

ハンドリングは、高い全高もありタイトコーナー続きの山坂道は鬼門と言えますが、一般道では中庸という処です。

乗り心地

3

R2よりは上下の揺れがやや大きくなりますが、余程の段差でない限り苦痛を強いられる程でもありません。
ただ3速ATという事が災いし、70km/hを過ぎるとタイヤノイズも含め其なりに騒々しくなります。

積載性

5

4人乗車時は其なりですが、洗車用具などの整理整頓は格段にしやすそうです。
後席を畳めば、そのスタイリングの期待を裏切らないラゲッジスペースが得られます。

燃費

3

代車でしたので、実用燃費につきましては判りません。
返却時の燃料計の減り具合も踏まえ、私の運転では12km/Lに達すれば良い方と思われます。

価格

3

代車でしたので判りませんが、せめてドアミラーの鏡面電動調整機構くらいは欲しいと思いました。
まあ、軽ハイトワゴンクラスで新車当時の価格が100万円を切るグレードでしたので、装備はこんな処でしょうか。

故障経験

代車でしたので判りませんが、年式に対し走行距離が少なめだった事もあり、軋み音も皆無で状態は良好でした。