2024年10月
■2024年10月
三菱自動車は、プラグインハイブリッドSUVの「アウトランダーPHEV」のマイナーチェンジを実施。2024年10月9日に発表、同年10月31日に発売した。
今回のマイナーチェンジでは、EV航続距離を向上するとともに、内外装の質感、快適装備などにアップデートを施した。
パワートレーンでは、従来モデルより約13%容量アップした22.7kWhの新型バッテリーを搭載。それに応じて、システム最高出力を約20%向上するとともに、EV航続距離を「M」グレードで従来の最大87kmから106km(WLTCモード)、その他のグレードは最大83kmから102km(WLTCモード)と、約20kmの伸長を実現した。さらに、走行速度やエンジンなどの状況に応じて自動で開閉するグリルシャッターをフロントバンパーグリル内に採用したほか、床下アンダーカバーやリアバンパーの形状変更による空力性能の向上などにより、ハイブリッド燃費(WLTCモード)を「M」グレードで従来の16.6km/Lから17.6km/Lに、その他のグレードは16.2km/Lから17.2km/Lへと向上させた。また、駆動用バッテリーの容量アップにあわせて充電速度も向上しており、急速充電では80%までの充電時間を従来の6分短縮の約32分とした。パワートレーン構成は従来モデルと同様で、フロントに最高出力85kW、最大トルク255Nmを発生するモーター、リアに最高出力100kW、最大トルク195Nmを発生するモーターを搭載する。
また、アクセル操作時のトルク特性をマイルドにし、車両挙動の安定化を図ったほか、新開発タイヤと、それに合わせてサスペンションチューニングも改良。電動パワーステアリングのアシスト力、S-AWCの制御についても変更し、旋回中の安定性を高めたという。
エクステリアでは、フロントアッパーグリルをフラットなデザインに改めた。フロントとリアのスキッドプレートは立体的なデザインとしたうえで、カラーはチタニウムグレーに変更。また、スモークタイプのリアコンビネーションランプ、LEDターンランプとバックランプ、新デザインのアルミホイールを採用する。
インテリアでは、最上級グレードに設定されるセミアニリンレザーシートのデザインを変更するとともに、シートやインストルメントパネルに新色のブリックブラウンを採用。さらに、前席シートベンチレーションやフレームレスデジタルルームミラー、12.3インチのセンターディスプレイを新採用するほか、ナビゲーション上でGoogleによる目的地検索が使えるようになった。
グレードは、従来からの「P」、「G」、「M」に「P エグゼクティブパッケージ」を加えた4グレード展開。最上級グレードとなる「P エグゼクティブパッケージ」は、計12個のスピーカーとデュアルアンプ、車速感応式のサウンド補正機能を備えたヤマハと共同開発のオーディオ「ダイナミック サウンド ヤマハ アルティメット」を標準装備するほか、専用のセミアニリンレザーシートを採用。また、5人乗り仕様の設定を全グレードに拡充した。
ボディカラーについては、新たに「ムーンストーングレーメタリック」を追加した一方、「ディープブロンズメタリック」が廃止となっている。