三菱 ランサーエボリューション 「一生忘れられない相棒」のユーザーレビュー

一生忘れられない相棒

2022.3.11

総評

令和の世の中になってもその輝きは不変です。乗っていると幸せになれる車です。
ランエボオーナーになって、転職も結婚も成功したと思っています。
プライベートでも仕事でも、結婚式でも葬式でも、あらゆるシーンで放つそのオーラは圧倒的です。
維持費はかかりますが、好きな方は後悔しない車です。

満足している点

・4WDターボ車なのに異常に曲がる安定した走行性能
・全天候型車両で、悪路走破性も高い
・ランサーセディアをベースとした手頃なボディーサイズ
・映画や漫画でも話題に事欠かない、やんちゃで派手な見た目。特に戦闘機のような垂直尾翼となった量産車初のカーボンリアスポイラー
・GSRでも速いですが、RSグレードは本物の競技車両。まさしく豹変という言葉が似合います。

三菱自動車のリコール問題で信頼が傾く寸前に誕生した採算度外視の世界に誇る国産スーパーセダンです。

不満な点

不満などなく、所有している間、本当に幸せでした。

ただ、世界に通じる「ランエボ」というブランドを築いたのに活かせず、車に罪はないのにメーカー側の経営対応で信頼を失って、バトンをつないだ後継車種が消滅してしまったことが残念でなりません。

デザイン

4

外装は、前後のバンパーをランエボⅨ仕様にしてしまいましたが、ランエボⅧはノーマルでも攻撃的です。ランエボⅧからフロントに導入された富士山型のグリル、ブーレイ顔は癖が強いので、賛否両論ですね。
内装は当時の価格帯から考えても無理な話なので、高級感などなく、チープです。シートなど青を基調としていてセンスは良いと思いますが、ナビパネル付近は野暮ったいですね。

走行性能

5

本来、4WD車はカーブや旋回といった曲がるのを苦手としていますが、競技車両をベースにしている為、曲がる四駆となっています。
そのハイテク四駆スポーツは本物で、現在でこそ全ての車に横滑り防止装置が搭載されていますが、それがないのが当然の時代に、カーブをブレずに楽に運転できます。
機構名称もスーパーACDとなり、それまでのAYC機構とプラスされ、イン側とアウト側のタイヤを強引に電子制御される為、アクセルを踏みながら異次元のコーナーリングを体感できます。

一方で、クラッチは純正でも重く、ミッションも硬めです。
ハンドルはパワステにより軽い方ですが、ハンドルを回す範囲も狭く、小回りがききません。狭いスペースでのUターンは普通の乗用車の２倍くらいは切り返し必須です。

乗り心地

3

この手の車なので、スポーツな乗り心地です。
中古で購入の為、純正カヤバショックは経年劣化もあり、舌を噛んでしまうくらい硬い乗り心地で、道路の段差を越えると、文字とおりガタガタ響きます。しかし、第3世代共通の純正パーツであるエボⅧMR以降に採用されたビルシュタインやアイバッハコイルスプリングに変更することで、よりマイルドに段差をいなし、高速域ではコンフォートよりな味付けに変貌します。
ダッシュボードなどからカタカタ音が鳴りますが、走行音が大きいので気になりません。ドアモールを後期型に変更することで、元々のエンジン音は大きいですが、静粛性は十分すぎるほど高まります。

積載性

3

トランクスルーはない為、長物は積載できませんが、4人乗車し、トランクに荷物は十分積むことができます。
タイヤ(ホイール付き)や、純正レカロシートなども後部座席に積載できるので、十分です。

燃費

3

街乗り8km、高速10kmといった所で、この手の車にしては十分良いと思います。

価格

4

購入時は7万kmで200万もしなかったのですが、今や同じ条件で購入しようと思ったら、300万出しても手に入りません。
ランエボに関わらず、この手の車は高騰しているので、乗っている方は大事にして頂きたいです。
まぁ、走ってなんぼの車ではあります。

故障経験

12年落ちを6年半乗って、三菱自動車らしく電装系が弱いイメージです。

電装系
・ラジエーターファンコントローラー故障（エンジン停止後も回り続ける）
・ISCサーボ故障（アイドリング不安定）
・キーレス不良（ETACS故障）

機関系
エンジンタペットカバーのオイル漏れ

外装系
リアスポイラーカーボン部のクリア塗装剥がれ