三菱 ランサーエボリューション 「最終仕様、兼究極仕様。」のユーザーレビュー

最終仕様、兼究極仕様。

2016.6.25

総評

純粋培養の国産戦闘機。ゼロ戦、とでも言えばいいでしょうか。

最終仕様と惜しむ声も多いですが、最後故に突き詰めてきっている性能は間違いなくあると思います。

正直ターボ車の感覚は、旧来好みではなかったのですが、このエボファイナルの透明感・清涼感はNA車乗りの方でも驚くほどの反応速度とリニアリティを持ち合わせてます。


「超高級、上質なスポーツドリンクを、惜しみなくがぶ飲みするような。」


数は限られていますが、一度乗って頂くと必ず笑みのこぼれる、走って楽しい最高の車です。

満足している点

圧倒的な走行性能。正真正銘の戦闘機たる風貌。

ファイナルエディションゆえの希少性。CZ4Aデビュー当初から、輸出仕様にあったチタニウムグレーを渇望していたので、今回展開されて非常にうれしいです。

不満な点

内外板のつくりの安さ。
FTOはなんだかんだ言ってもバブル期の産物ゆえか、パネル一つひとつの頑丈さは異様でした。
それと比較してしまうと、如何せん安っぽさは拭えません。

走りがいいので気にはしませんが、内装の質感が少々よくなるだけでも評価はさらに良くなると思います。走行性能は存分に世界レベルで通用するものゆえに勿体無い。

デザイン

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走行性能

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2リットルの排気量ながらデフォルトで300馬力以上、40kgを超えるトルクを発揮。屈強な心臓を備えてます。
吸排気に少々手を加えて、あっという間に350馬力/49kg弱の圧倒的な力強さです。

CT系以前のエボと比べて、重量のせいかドカンとくるターボの肉厚感は希薄です。
しかしながら、4リッタークラスのV8NAのような、極めてスムースな回転フィールが見た目とのギャップです。通常のⅩと比べてもすっきり感・清涼感のある回転感覚は、おそらく専用装備のナトリウム封入バルブの影響かとも推察できます。（車重の影響もあるかもしれませんね。）

S-AWCは脅威です。感覚が麻痺してきます。
制御の介入がニュートラル過ぎて違和感がまったく感じられません。自然です。
乗ってみるまではわかりませんでしたが、まさに「路面に貼りつく感覚」とはこれなのだと確実に感じるほど、安定感はものすごいです。


購入当初、回転半径や取り回しを懸念していましたが慣れれば大したことありません。しかし小回りが効かないので立駐などは要注意です。

乗り心地

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純正時点でビルシュタインショック+アイバッハスプリング（エボⅩでのハイパフォーマンスパッケージ同等）が標準装備されていて、245/40/18のタイヤを履く車にしては極めて良質です。スポーツカー相当の、「固い」ではない良い「硬さ」です。許容範囲内。

初期装着タイヤがADVANなので、タイヤ次第でも少々違うは出るかもしれません。

積載性

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トランク⇒FTOより積めない。平たく広かったFTOに比べて、奥行くが狭く高さのある長方形空間なのでラゲッジ次第では積むのに苦労することも…。

後部座席⇒大人3人、座れます。おとなしく走ればそこそこ快適、との同乗者談。

燃費

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とりわけ満足。
高速でおとなしく95-100km/hでの巡航時に10～11km/L前後、街乗りで7-8km/L前後でしょうか。
これだけのパフォーマンスを持つ車ながら優秀ではないでしょうか。

…燃費なんて結局乗り方次第なんです。

価格

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故障経験

納車して2カ月前後（距離にして4,000km弱）で、センターコンソールあたりからの異音でディーラーに入庫すると、トランスファー内からの歯鳴り音と判明。車両の保障にてAssy交換をしました。

今も少々音はするんですが、ほかのCZ4A乗りの皆さん、いかがでしょうか？