三菱ＧＴＯはなぜスーパースポーツ4ＷＤと言われる車だったのですか？アメリカではカーオブザイヤーに選ばれたのはなぜ？

Answer 1

三菱GTOいいですね。
何でもありのバブルだからこそできたすごいクルマでした。

アメリカでは Mitsubishi 3000GT という名称でした。1991年 モータートレンド誌のインポート・カーオブザイヤーに選ばれていますね。当時としては最もハイテクな装備を満載していたスポーツ系車両であったことが評価されたようです。

見た目やパワーこそ同時期にスポーツ軍団だったR32GT-R(R32)やフェアレディZ(32)、スープラ(80)、NSX、RX7(FD)等と肩を並べるような存在感でしたが、そんな中でGTOは最も安直に作られたクルマでした。

というのは、GTOは4ドアの初代ディアマンテのシャーシを流用して、クーペボディとハイパワーエンジンを与えたクルマなのです。なので重量もありましたし、とてもピュアスポーツと呼べるクルマではありませんでした。

・・・にも関わらず、恐るべしハイパワーとハイテク装備で速かったのですね。競合メーカーが専用設計のシャーシで精神研ぎ澄ましてピュアスポーツを開発している傍ら、セダンのシャーシにちょいと細工して似たようなものを作り上げてしまいました！

しかも、フロントエンジンなのに、サイドにミッドシップのフェラーリのようなエアインテークがついていました！ 当然なんの機能もないダミー。つまりなんちゃってフェラーリなんです。もうそれだけでギャグなのですが、このクルマが侮れないのは、こんな成り立ちなのに、きちんと速くてかっこよかったことです。
今思うと、三菱はわざと狙って他メーカーをおちょくっていたようにさえ思えます。
その意味では確かにスーパースポーツ4WDといえるかもしれません。(但し、当時これをスーパースポーツと呼ぶ人と、これはスポーツカーですらないという人といました。実際には競合メーカーが本気のスポーツカーを作ってきていたので、これをスーパースポーツという人は少数派でした。)

当時、パートナーであったクライスラーでも兄弟車(ダッジ ステルス)も生産され、ビジネス的にはまずまずの成功を納めたようです。

現在、GTOは当時よりもいい感じのボジションにありますね。当時の個体をきれいにして乗っていると一目置かれる存在です。こうしたクルマはバブルでないとできないものなので、いい個体を見つけたら大切に後世に引き継いでほしいですね！

質問者からのお礼コメント

詳しいご回答ありがとうございました。

Answer 2

懐かしいな！
スーパースポーツなんて
言われてなかったはずだけど。
スープラやR32GT-Rなんかと
ライバルとかって言われていた
けど車重がネックでしたね。
しかし直線バカっ速！
欲しい車でした。

Answer 3

アメリカンな豪快さに日本的な最新技術が満載だったからではないでしょうか。