三菱 ギャランフォルティススポーツバック 「4年間所有しました。」のユーザーレビュー

4年間所有しました。

2017.1.14

総評

この車が売れなかった理由は、三菱ブランドの低迷との見方もありますが、実際のところはランサーエボリューションの名前を使わなかったことだと思います。スバルのようにWRXの名前を使用し、Aラインや現行型のS4のような名称ならそこそこ売れたのでは？
車自体はランエボの技術も多数搭載されており、足回りとブレーキを変更すればそこそこ楽しめると思います。
私の場合、ライフステージの変化に伴い売却しましたが、好きな人には好きな通好みの車だといえます。街中で同じ車種にすれ違うことも滅多に無いため、他の人と被るのが嫌だ！という方にはお勧めだと思います。
実用性も特に問題ありません。

満足している点

エンジンのトルク感はハンパないです。
ランエボとはタービンが異なる程度なので、加速感はほぼランエボ風です。
BPレガシィよりもパワー感（トルク感）はあるのではないかと。
AYCこそないものの、駆動系もランエボとほぼ一緒です。
そしてまるで金庫のようなボディ剛性！
ミシリともいわないボディはさすがと思えます。
ノーマルシートでも疲れにくく、長距離を走行しても腰が痛くなることはないものの、ホールド性はやや不満でした。

不満な点

内装の質感ですが、現在の軽自動車やリッターカーにも劣るとも勝らないほど安っぽいです。
バイザーなどは軽トラのように薄く、ペラペラしていて、これが300万以上の車なの？とがっかりします。
ブレーキも普段使いには不満はないものの、峠などを走りこむ際にはパッド交換は必須です。
また、専用のアフターパーツは皆無に等しいです。
TC-SSTの熟成不足と信頼性。10万キロは余裕ですとの開発者の記事がありましたが、4万キロでクラッチが滑るなんて。保証でどうにかなりましたが、クラッチ交換に約30万、ミッション交換に約100万と考えるとゾッとします。
それ以降、三菱からTC-SST搭載車が出てないことを考えると、ゲトラグ社との契約が切れたこと以外にも、何かあったのではないかと考えてしまいます。

デザイン

4

やはり迫力のあるフロントマスク。カッコいいです。

そのぶん内装は。。。残念です。

走行性能

5

低回転からトルクフルなエンジン。
ホントに240PS？？と良い意味で疑いたくなるような感じです。
当時、友人のBPレガシィと比較するとカタログ値での最高出力は劣っているものの、実はこちらのほうが速いのでは？と感じられるほどでした。

乗り心地

4

購入した当初から、ラリーアートを名乗るにはやや足回りは柔らかいかな？と思っていました。
ただ、これ以上締め上げるとランエボとの棲み分けが。。。と思うと妥当かと思います。
もう少し固めのほうが好みだったため、ラリーアートのサスペンションに変更しました。

積載性

4

リヤハッチが大きくスラントしてますが、積み方次第では意外と大きな荷物も運べてしまいます。ステーションワゴンに匹敵する荷室です。
後部座席を倒せばさらに広大なカーゴルームが出現します。
3人+荷物でのスノーボードもこなせてしまいます。

燃費

2

街乗りではリッター6.5～7.5ｋあたりでした。
ただし、郊外での走行ではカタログ値に限りなく近い燃費になることも。
高速ではリッター12ｋあたりをマークしてました。
現在の基準からいえば悪いとは思いますが、2リッターターボ+4WDと考えると良いほうなのではないかと。

価格

2

友人と友人の父の紹介にて購入しました。
オプション等を含めても普通では考えられないような価格でした。
担当の営業さんはとても親切で、点検のたびに自宅まで車を取りに来てくれました。

しかし不人気車のため、買い取り価格については残念でした。
乗りつぶしをおすすめします。

故障経験

約4万キロ走行時にTC-SSTのクラッチが滑り始めました。
修理代は約30万円とのことでしたが、保証にて対応してもらいました。