三菱 FTO 「良くも悪くも個性的」のユーザーレビュー

良くも悪くも個性的

2017.5.31

総評

絶対に好き嫌いが分かれるクルマ。
好きな人には不満な点さえも魅力に思えるだろうし、嫌いな人にはいくら取り繕っても理解してもらえないと思う。
車高やホイールオフセットなんかは、今でも十分手をかけられる部分なので、自分好みに改善することは可能。
じっくり煮詰められた性能ではない、粗削りな感じが面白い。
マフラーからの快音が、運転する楽しさに拍車をかける感じで、以前乗っていたロードスターとは質感の違う気持ちの良さを持ったクルマだと思う。

新車で買えると仮定すれば…
『なんか…面白いから乗ってみ？』
なんて言えるかもしれないが、今現状では難しいと思う。

満足している点

○デザイン・スタイル
発売当時、独創的な形だと感じた。
今となってはそれほど珍しいデザインでもないだろうが、当時はこういったデザインは珍しかったように思う。
○パッケージング
無駄に大きい車ばかりだが、これくらいの丁度いい感じのサイズに、少し不満を感じる程度のパワー感が、運転していて楽しいと感じる。
○エンジンサウンド
どのレビューでも書いてあるエンジン音（排気音）は、純正マフラーとは思えないほどの快音を響かせ、もっと聞いていたいという気持ちになる。

不満な点

○ノーマルの車高とホイールオフセット
横から見れば爪先立ちかのようにフェンダーとタイヤの隙間が大きい。
前後から見れば、内側に入り過ぎた上に細いタイヤが電車の様に見えてしまう。
○ブレーキ
フロント・シングルフロートは如何なものかと…？
マイベックの有無にかかわらず、同じモノを装備してほしかった（最低限）。
○リアウインドウ
後ろから日が当たる時に、後頭部がかなり熱くなるため断熱系フィルム必須。
○社外パーツ
元々社外パーツが少ない車だけに、今現在はさらに入手困難になっている。

デザイン

4

今のデザインに通ずるものがある。
当時としては斬新過ぎて、20年ほど経ってから時代が追い付いたと考えれば、オーナーになれたことが誇らしくもある。

ちなみにサイズはＢＲＺ/86とほぼ同等。

走行性能

4

ジムカーナなどでもかなり良い成績を残したこともあり、コーナーリング性能はや良い。
しかしブレーキ要領に問題がある為、限界走行する場合はキャリパー＆ローター交換必須かもしれない。

乗り心地

3

足廻りはノーマルでもまずまずの硬さがあって気持ちが良い。
フワフワな乗り心地を求めるなら、選択肢に入れるべきではない。

積載性

3

荷物を運ぶような目的のクルマじゃないが、一応タイヤ４本載るから、必要十分だと感じる。
積載性を求めるなら、最初からこういうクルマを選ぶなと、言いたい。

燃費

4

今のクルマと比べれば、お世辞でも良いとは言えない、むしろ悪い……が！！
燃費を気にするなら、最初からこういうクルマに乗ろうと思うなと、言いたい。

価格

4

MTが壊滅的に少ないため、新車でも出てこない限りは比較できない。

純正フォグランプ回路にリレーが入っていない（らしい）ため、スイッチが壊れやすい。
買ったらすぐにリレーを追加して、スイッチも交換するべき。
長時間使うとスイッチの裏側が熔けているかのような臭いがしてくる…ｗｗ

故障経験

前オーナーが社外の大陸製HIDに交換していたため、ハロゲン戻しやLED化が手間で出来なかった。
フォグランプスイッチの故障。
エンジン部品の一部が廃盤となっていたため、修理を諦めた。