三菱 デリカスターワゴン 「およそキャタピラでも付けりゃ似合いそうな...」のユーザーレビュー

およそキャタピラでも付けりゃ似合いそうな...

2007.11.16

総評

およそキャタピラでも付けりゃ似合いそうな軍用車顔でディメンションは原寸大のチョロＱ。デカくてトロいんだけどなぜか憎めない、戦隊ヒーロー物の5番目のような愛すべき「母船（マザーシップ）」です。特に気に入ってるのがアプローチのあごの角度、あれだけザックリとやってしかも前後のバランスが破綻していないのは見事です。ところでこのクルマの様に駆動系と居室を完全に二階建てにすると、いくつかのメリットがあります。まずキャビン全体が高いので相手がセダンの場合、正面衝突でも前席者がダメージを受けにくく、したがってボンネットがいらず、スペース効率がよい。そしてドア位置も高いから側突をくらっても相手の車体はシャシーにもぐりこむのでサイドビームがいらない、よってドアも薄くでき、幅169mmでも左右席の間がよゆ～たっぷり等々、じっくり見ていくとこのボディ、意図したものかどうかは不明ですが、実にうまくできてることがわかります。以前、どこかのオーナーさんで40万キロを走りきった愛車を紹介されていましたが、デリカはそういう付き合い方のできる稀有なクルマだと思います。ところで愛好家諸兄、お気づきになられましたか？今回2007年の東モでダイハツさんが出したコンセプトカー「マッドマスターC」を…。スモールサイズでメーカーこそ違えど、あれこそ製造終了後10年を経過してとうとう地上に光臨したスターワゴンの正統なる継承者ですぞ！ステアリングの角度までそっくり！発売して欲しい…。

満足している点

コミカルに短く、異様に高く、全長カローラ並みで８人乗りという、なんとも説明のしにくい愛嬌ある外観。極限の容積率。ガレ場を余裕でのぼる高い足と屈強なトランスファー。「クロカンワンボックス」というオンリー・ワンのキャラ。自宅の食卓に座っているかの様な疲れ知らずの運転姿勢、ペンを持つ手の自然な高さにハンドルがあります。街中では高い目線が「先読み運転」に重宝します。そして非力だがよく粘るディーゼル、山も海もOK、寝られる遊べるメシ食える、こんな冒険心を満たす「移動基地」みたいなクルマ、今はないですよね？室内デカく足高く、しかもカッコよくというデタラメな条件をつなぎ合わせるために必死に線を引き続けたデザイナーの力量に拍手！だってこれってあの輸送機「グッピー」と同じコンセプトでしょ？道具として使い倒すために中古で買いましたが正直、心底ハマッてます。夕暮れの海岸に後ろ向きに停まっているのを見ると、なにか「旅人」の様に見えてきます。

不満な点

エンジンが座席の下にあり、点検がしにくいので昔のシトロエンみたいなオイルレベルメーターや電圧計をつけてくれるとありがたかった。また、サブミッションとの兼ね合いなのか、全体的に若干ローギアードに感じます。高速100km/hであと500rpm低かったら燃費に貢献できるんですけどね…。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験