メルセデス・ベンツ Sクラス 「大きく変わったフラッグシップ」のユーザーレビュー

orsza2 orsza2さん

メルセデス・ベンツ Sクラス

グレード:S500 4マチック(ISG搭載モデル)_RHD_4WD(AT_3.0) 2021年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
5
乗り心地
5
燃費
5
デザイン
5
積載性
5
価格
3

大きく変わったフラッグシップ

2021.6.26

総評
遠い昔から、CクラスとEクラスが近い存在で、Sクラスは飛び抜けて上の存在というのがメルセデスのモデル分けでした。先代までの横長液晶のメーターなど、ほかのクラスとデザインが似ていて、写真で見るとSクラスの立ち位置が見えにくく、今回もCクラスがよく似た内装になるようです。でも実際に触れると大きな違いであるのは明らかで、やっぱり今回もSクラスは、同じブランド内だけでなく、他のブランドと比べても大きく引き離してしまったんだなと思いました。
満足している点
乗り心地や高級感など、先代とは大きく変わって、全てにおいて業界標準から大きく引き離した感じがします。
不満な点
特にありません。ほぼ全ての面で満足しています。
デザイン

5

先代W222と比較して、スリーサイズ全てが大きくなっているにもかかわらず、ボンネットもトランクも低く見え、全体的にも低く小さく見えるのは不思議でした。押し出しの強さが和らいだのが、購入の決め手でした。偉そうな、威厳的な車はあまり好きではないので、とてもいいデザインだと思います。ただし、そういう意味でもAMGラインはあまり好きではないのですが、これをつけないと相当格好悪い18インチになってしまうので、仕方がありません。他国にあるように19インチの前後サイズ違いを用意して欲しいと思いました。全体のシルエットは写真や動画で見るよりも、不思議なくらいに実物の方がずっと格好いいです。ドアハンドルが重く感じるというレビューが多いですが、これは物理ハンドルではなく電子スイッチなので、そう意識して軽くワンクリックで引いて開く感じです。ロックしてしまうと外からは開けられないので、粗暴なあおり運転のお兄さんでも開けられません。誰かを迎えに行った時には、運転席ドアのスイッチでアンロックすればハンドルが出てきます。ヘッドライトのオートハイビームは、相当賢かった先代と比べてもさらにレベルアップしています。先行する車を避けた配光の緻密さ、周辺への配光はほかのブランドにはない強みです。テールランプものっぺりしたイメージでしたが、実物を見るとすごく細工が綺麗です。
インテリアはもう以前のマイバッハかというくらい、相当進化しました。オプションのダイヤモンドステッチのシートの柔らかさと、それなのにしっかりホールドする、相反する機能をもっているあたりは、これまでのSクラスでは考えられないレベルです。3D表示も非常に楽しく、常時選択したままにしています。物理ボタンを配してタッチにしたのはデザイン性の面では大正解ですが、画面が大きいので左上のボタンなどは背中を浮かせないと届きません。ステアリングのタッチ式スイッチは少々コツがいります。分かってしまえば確実な操作ができますが、それまでは戸惑うと思います。ステアリングの外周にぐるっとウッドを1周させているのは、田舎の車に多いハンドルカバーのようで、どうもいただけません。ただし機能性としては革だけのものより滑らないので使いやすいですが。後席にはオプションをつけないとエアコンのコントローラーもなく、シートヒーターのみというショボさはどうかと思います。ここは日本仕様をケチりすぎだと思いますが、これも先代までも同じ、ほかのモデルも同じなので日本法人のセコさかと思います。内装色は黒はどうも野暮ったいのですが、ジェスチャーコントロールは黒のみという悩ましさがあります。
走行性能

5

先代のS450のエンジンと比べると、明らかに出力、トルクとも向上しています。かなりパワフルに感じるのは、2速発進でなくなったというのも影響していると思います。1速発進になって、ミッションの動きはどうかといえば、先代よりも圧倒的に制御が上手くなっていてショックも少なくなめらかです。吸気音を徹底的におさえているので、本当に静かなエンジンというか、始動時に振動もなく、かかったのかも分からないのは先代と同じで、存在感が薄いといえばそうですが、高級車らしいともいえるでしょう。私はV8よりもなめらかさが段違いな直6の方が好みです。ISGの素晴らしさは相変わらずですが、さらに制御が洗練された印象があります。ISGがあるのがガソリンだけなので、これはもうどう考えてもディーゼルを選択で来ませんでした。走っている間はディーゼルの方が好ましいのですが、始動時の振動のなさはさすがで、アイドリングが500回転というのも静かでいかにも高級車という印象で、クリープも驚異的に少ないので、停車から動き出す時の超なめらかな感じは、ほかのモデルにはありません。ディーゼルも停車中や、発進時などがこれくらいになれば断然ディーゼルに乗りたかったのですが。始動のショック、アイドリングしたまま停車している時の微振動は我慢できませんでした。
相当にソフトな乗り心地なのに、信じられないくらい腰が強い足回りには驚きました。この柔らかさのままでは山間部の高速道路などでは不安になるかと思いきや、どこまでもコンフォートのままいけると思いました。後輪操舵は驚異的な威力を発揮します。もともと昔から小回り性能が相当高いメルセデスですが、やはり5mを大きく超えると気を遣うものでしたが、これはもうイメージ的にCクラスに乗っているかのような感覚で使えます。それでいてバックでの駐車で気を遣うような違和感がないのはよかったです。
乗り心地

5

これもまた、以前のマイバッハが今回はSクラスになったという感じで、W222と比較すると大きく違っています。車体をできるだけ揺らさず常にフラットで、突き上げられても1回で収め、揺れ残りがない感じは素晴らしいです。これはもうA8やLSが遠く及ばなくなってしまいました。AMGラインのタイヤ、ホイールであることが信じられないくらいです。いつもの工事の跡が残っている道路がウソのようにフラットになります。
積載性

5

トランクスルーは肘掛けの部分だけで、細長いものだけですが、トランクの奥行きが非常に深いので相当な荷物が積めます。そのかわり奥の方にいってしまった荷物を取り出すのに苦労することがあります。
燃費

5

都市高速と一般道で8km/lくらい。エコモードでコースティングさせればだいぶ伸びますが、48Vの方のバッテリーを消費しますので、どっちもどっちかと。
価格

3

標準ボディで一般的に選ばれるオプションを入れて諸経費を含めると1,700万円になってしまいます。これは相当な価格だと思いますし、先代と比べても結構な値上がりです。でもその内容を理解すれば相応の価格かと思います。「手が届かなければ下のクラスを買ってください」というのが昔からのSクラスの内容と値付けだと思いますので、ちょっと仕方ない納得です。もう少しオプションをバラバラにして細かな注文に対応してもらえるといいのですが、そうすると日本導入も遅れたでしょうし、仕方がありません。
故障経験

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