メルセデス・ベンツ Sクラス 「大きなボディーに大排気量ハイパワーエンジ...」のユーザーレビュー

大きなボディーに大排気量ハイパワーエンジ...

2003.9.5

総評

大きなボディーに大排気量ハイパワーエンジンを搭載し、加速性は勿論、低回転域からも太いトルク（馬力／トルク：約330ps／約50kg）を発生する。しかしこの車は『単なる速さ』や『カタログスペック』だけを求めている訳ではないことは言うまでも無い。大陸を高速で移動する為に、動力性能に見合った安全性を兼ね備えた実用的な車である。その伝統と重厚感、質実剛健性をいやと言うほど兼ね備えた中に、スポーツカーを凌ぐスポーツ動力性能を秘めた一台二役（ビッグセダン、スポーツカー）の車である。さすがに初代登場から年月が経っているので、W140としては古くなった感があるが、内外装のデザイン、装備等は国産車のお手本となっているだけあって、まだまだ通用する。維持費も意外とかからないが、万が一・・・と考えると他人へのお勧め度は落ちる。同じW140といえども、前期タイプ・中期タイプ・後期タイプと様々に出回っており、またAMG本物からAMG仕様等など・・・・ノーマル車両からフルエアロ、フルスモークなど、実にタイプが多種多様。いまだにW140を見かけると、自分がW140に乗っている事を忘れるほど、すれ違うW140を見てしまう。それだけこの車には魅力があるということ。

満足している点

内装・・・高い質感のエクスクルーシブレザー（シート：２トーンの厚めの革張り　車内：総皮貼り　天井：バックスキン）、実用的なリアオートブラインドカーテン、大変便利な３姿勢メモリー付パワーシート、冬場に重宝する強弱調整付きのシートヒーター等、豪華かつ実用的な装備が盛り沢山。ノーマル状態でのサウンドシステムもかなり高いレベルにある。
外装・・・ボディーの分厚い鉄板、がっしりとしたドアの機密性、V8エンジンの心地よいサウンドと吹け上がり、防音＆防温？の分厚い二重ガラス、ノーマル状態でも徹底されたアーシングなど、全てにおいて快適な装備、仕様である。
動力性能・・・予想以上に小回りが効き、きびきびと走り回れ、ストレスを感じない。発車加速、高速走行での加速も素晴らしく、どこまで回るのかと思うほどの良い吹け上がりと力強さはストレスを発散してくれる。
総合的に・・・装備の面でも、W140は純正のナビやHIDキセノンを、今の流行にどんどん変更、追加する事で古さをカバーできるベースを本来持ちあわせている。

不満な点

致命的ではないが、現在リアウィンドウガラスの開閉作動不良、ドアミラー格納作動不良がある。また大排気量ゆえに渋滞道路での長時間ノロノロ走行の際の水温上昇（100℃前後を示す）が不安であり、車体下から吐き出される熱風は、反面もの凄い迫力を感じる。また電装品が多いためかバッテリーの寿命が比較的短くなることも気になる。使用感としては、ショートボディー（全長512cm）の場合、大人4人が快適に座った状態では前席と後席との足元のスペースが意外と狭いので、大人3～4人で使うことが多いなら、おすすめはロングボディ（全長522cmで10cm分-体感としてはかなり広くなる-前席と後席のスペースが広くなる）。当然のことながら、これらはロングボディとの比較問題であって、ショートボディといえども普通に使うには大きすぎ、広すぎるサイズである事は言うまでも無いので、ショートボディも当然おすすめ。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験