メルセデス・ベンツ Eクラス セダン 「最善か無か」のユーザーレビュー

最善か無か

2022.2.12

総評

新車購入のG30から、中古6年落ちのW212に乗り換えたものの、全く遜色ないボディ剛性を感じる。確かにインターフェースは古いものの、その分、故障箇所も最小限で済むし、いつも電磁波を顔面に浴びてそうなフル液晶のインパネより、ナビと独立したアナログメーターがクルマっぽさを感じて好き。キビキビ走るのは苦手なクルマだが、求めるものがそこじゃないなら最高のクルマだと言える。EV化が進む中、80リッタータンクを持つガソリンエンジン車は、本当に貴重な存在だ。

満足している点

重い操舵感や矢のような直安性。それでいて、リヤステアが無いのに最小回転半径5.3mという小回り性能。カクカクしたボディラインとインパネ、アナログメーター、48vの助けを借りないシンプルな内燃機関。鉄の檻の様なボディ剛性。最善か無か、を見事に味あわせてくれるクルマ。

不満な点

特に無い。
213からの9速オートマは魅力。ただ、エンブレが効きにくくなるので、高速で車間詰める人はチョコチョコブレーキ踏むから、7速あたりがやはりちょうど良い。

デザイン

5

前期も同じくらい好きだが、後期のヘッドライトのオート機能は素晴らしい。それ故のヘッドライトデザイン。リヤテールの光り方も綺麗。基本的なデザインは実用的であり質実剛健な感じ。お世辞にもスタイリッシュとは言えない武骨さが好き。

走行性能

5

恐らく世界一では？と思うほどの直進安定性。かと言って曲がらないクルマでもない。サーキット走行を前提にしていないので、その辺りはBMWには及ばない。ただ、500kmとかのロングドライブでも疲れ知らずの足とシートは、細部まで神経に考えて作られていると実感できる性能を持つ。

乗り心地

5

フワフワしない、ユラユラしない。カチッとしていながら懐の深い乗り心地。特にリヤシートの乗り心地は、やはりドイツ御三家の中でも群を抜いている。個人差はありますが、運転席のドラポジの取りやすさも一番だと思う。

積載性

5

これまた、実用性が高いベンツならでは。開口部が広くて積みやすい。奥行きも非常に深くて、高さのある荷物は積めないが、自転車なら積めそう？と思うくらいの広さがある。

燃費

5

リーンバーンのターボのE250はワゴンでも非常に燃費が良かった。高速では13km/lを超える。セダンは更に良くなる。

価格

5

2016年6月まで販売していたW212シリーズ。自分のクルマは2016年4月登録者なので、本当に最後の最後の個体。熟成尽くされたEクラス、走行2万キロで200万円中盤で乗れるのは、明らかに安いと思う。気になる故障とか、今までドイツ車をかなり乗ってきたが、ほとんど故障という故障は出ていない。むしろレクサスは直ぐにライトが点灯しなくなり、パワーシートも動かなくなった。そう考えると、ドイツ車の中古は非常にコスパが高いと思う。ただ、走行10万キロを超える様な個体の場合は、それなりに部品交換などを含めた金額で考えた方が良い。

故障経験

なし