メルセデス・ベンツ CLSクラス (クーペ) 「直6＋ISGの素晴らしさ」のユーザーレビュー

直6＋ISGの素晴らしさ

2018.7.7

総評

今回のモデルチェンジで一番のトピックは、外装デザインがあっさりしたものになったということかもしれません。早速「サメ顔嫌い」なんていう人も出てきています。でもこれは時代の先を行っているからで、そのうちこれがそんな特別なことではなくなるものだと思います。それに比べて今回はEクラス〜Sクラスの内装デザインの共通性にのってきたということで、外装はあっさりでも、内装は非常に豪華です。そして、購入してから感じる最大のポイントは新エンジンです。一気に4気筒はおろか、V6やV8をも古めかしいものにしてしまいました。それくらい驚きのエンジンです。個人的にはディーゼルの方が静かで好きなのですが、今回のこのエンジンを前に、ディーゼルを選ぶ理由はないと思いました。非常に満足しています。

満足している点

なによりも、今回のCLS450の特徴はISG搭載の直列6気筒エンジンです。直6というだけで大満足なのに、さらに今までにないスターターの動きと、自然なエネルギー回生は素晴らしいです。回生ブレーキの不自然さは皆無で、EQブーストをメーターに表示しなければ全く分かりません。加速の補助も、メーターを見ているので250Nmの強大なトルクを感じられますが、付け加え感がゼロなので、全てが完全に裏方に徹しています。次もISG搭載モデルを購入すると思います。
内装がSクラスに酷似していて、ゆったりした感じ、高級な感じはとても良いと思います。Sクラスと比べて低い位置に座りますので、目に入る景色が違います。CLSの低い着座位置の方が好きです。着座位置は低くても、ダッシュボードの形状が開放的で、先代より広々した感じがします。ただしサイドサポートの張り出しが強いフロントシートはちょっとゆったり感、高級感に欠けます。でもシートベンチレーターが強力で、蒸れる感じはしません。マッサージシートも気持ちがいいですし、ナッパレーザーのシートはなめらかでいい雰囲気を醸し出しています。

不満な点

あっさりした外装デザインは、納車までは大きな不満でした。小さくなってしまったようにも見えましたので、残念な感じでした。しかし実物を見ると、一気に先代CLSをはじめ、他のモデルが古くさく見えて仕方がありません。まだまだデザインの全てに満足しているわけではありませんが、プレスラインをつけないで全体のプロポーションを整えるというデザイン手法は、近年他ブランドも含めて主流だった、複雑なプレスラインを持つこと自体が古くさいのではないかと思えてきています。
先代の後期型と比べると、次のポイントが気になります。
・乗り味が若干固い。
・フロントシートのサイドサポートが極端に大きくなり、乗り降りしにくい。
・リアシートにエアコンコントローラーがなくなり安っぽくなった。
・5名乗車になって、リアシートに高級感がなくなった。

デザイン

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走行性能

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非常になめらかで、力強いエンジンです。音も振動もなく始動し、そのまま一気に加速します。ステアリングは先代と比べると4マチックだからか重め。ところがトルクスプリットを行わない四駆ですが、オーバーステア気味な動きも少なく、非常に自然で高級な乗り味です。エンジン音は明らかな直6の音で、静かではありますが非常にいい音がします。メルセデスで久々に聞く音。このなめらかさを味わってしまうと、直4もV6も乗りたくなくなります。

乗り心地

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先代と比べると、ダンピングがソフトになり、スプリングレートが上がったのか？足の細かい動きはコツコツしますが、よりゆったりした乗り味です。19インチでこの硬さですから、将来的に選択できるようになる20インチでは、ちょっと嫌な乗り味になってしまうのではないでしょうか。エンジンの停止も再始動も全くのショックレスなので、非常に気持ちがいいです。アイドリングも500回転なので、かかったかどうか、止まったかどうか全く分かりません。住宅街を一時停止を繰り返しながら走っていると、何度もストップ、スタートを繰り返すのですが、メーターを見ていないとストップしたとか、スタートしたとか全く分かりません。そういう意味では非常に高級感があっていいと思います。

積載性

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トランクリッドの切り欠き位置が変わったため、荷物の出し入れはしやすくなりました。容量的には変わりなく、長尺ものも余裕を持って積めます。先代にはなかったバンパー下の開閉センサーが、非常に反応が良く使いやすいです。

燃費

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まだ納車直後なので、市街地だけで10km/Lくらいです。

価格

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故障経験

パークトロニックセンサーが異常反応しましたが、ソフトウェアの更新で解消しました。