2016年2月
■2016年2月
マクラーレン・オートモーティブは、ジュネーブショー2016で初公開された新型スポーツカー、「マクラーレン570GT」を日本でも発表、2016年8月5日に発売された。
「570GT」はスポーツシリーズの中で「570Sクーペ」、「540Cクーペ」に続く、第3のモデル。標準装備の固定式ガラス・パノラミックルーフと大型のガラスハッチがもたらす大胆なグラスハウスデザインがもたらす、マクラーレンモデルの中でももっともラグジュアリーでリラックスできる室内空間を特徴とする。
スポーツカーでありながら実用性にもすぐれており、フロントのラゲッジスペースには150リットルの容量を確保している。これは「570Sクーペ」と変わらないが、「570GT」にはシート後方にレザー張りのツーリングデッキが設けられており、ここにも220リットルのラゲッジスペースを用意。この追加されたスペースはガラスハッチを通じて使用することが出来、合計370リットルの荷室が得られている。このガラスハッチは右ハンドル仕様は左側から、左ハンドル仕様は右側から開き、カーボンファイバー製のフレームにより、ねじれ剛性が高められている。
シャシーは「570Sクーペ」で初採用されたモノセルIIを「570GT」にも採用。わずか75kgの軽さでありながら剛性にすぐれており、このシャシーを採用することにより「570GT」の乾燥重量は1350kgに抑えられている。その結果、パワーウエイトレシオは422ps/tonneとなり、0-100km/h加速は3.4秒、0-200km/hは9.8秒、最高速度328km/hの圧倒的なパフォーマンスを実現。スーパーカーセグメントのモデルでありながら日常におけるドライバビリティと実用性も重視されており、燃料消費はEU複合サイクルで26.6mpg(10.7リットル/100㎞)の経済性も得ている。
搭載されるパワーユニットは「570Sクーペ」で新たに搭載されたマクラーレン独自の3.8リッターV8ツインターボ。最高出力570ps、最大トルク600Nmの性能をもたらし、7速シームレストランスミッションとの組み合わせにより、マクラーレンらしさを残しつつ、日常使用での扱いやすさ、長距離移動での快適性にもこだわったモデルに仕立てられている。