かつてのRX-8に搭載されていたロータリーエンジンはレシプロエンジンに比べて6倍の出力が期待できるのですか？

Question

レシプロエンジンは2回転に1回点火しますが、ロータリーエンジンは一回転に3回点火します
ということは、同じ排気量なら6倍のパワーが出るのですか？
例えば2000ccのロータリーエンジンであれば、6000ccのレシプロエンジンに相当するんですか？

Answer 1

燃焼室容積が同じなら、圧倒的にレシプロエンジンのほうが、爆発トルクが大きいです。
それはしっかりとしたバルブ機構があり、各行程がはっきりしていて燃焼効率がいいからです。
ではなぜ4ストロークエンジンは、出力が小さくなるかというと、ピストンとコンロッドが往復運動をするため、上死点と下死点で、運動方向を180度変える必要があるためです。
慣性の力によって、重い物の動きを止めて反対方向に動かすわけなので、この時のロスがどうしても出てしまうためです。
ロータリーは、ローターが回転しているため、発生する爆発トルクは小さくても、このロスが無いので出力が大きくなるだけです。
ロータリーの問題点は、燃焼室容積が大きすぎること。
このために発生した爆発エネルギーの多くを熱として発散させてしまうからです。
それとローターの回転が単純な円運動ではないため、アペックスシールがローターハウジングに強烈な力で押し付けられることと、ピストンリングのようなばね力がないために、アペックスシールを押し付けるためのばねを必要とすること。
このあたりのことは、マツダの開発陣の苦労は本にもなっているはずで、それらを探せば理解できるでしょう。
その他にサイドシールも必要ですよね。

ロータリーは、爆発トルクは小さく、慣性トルクの大きなエンジンで、レシプロはその逆で、爆発トルクは大きく、慣性トルクの変動が大きいものなんです。
熱損失等を考えれば、2000㏄ローターリーは、3000～4000程度になるでしょう。
ただし、エンジン冷却は、レシプロよりも大変で、ウォーターポンプも大きくなり、その事のパワー損失は無視できないでしょう。

ロータリーは3回爆発と言いますが、実際にはエキセントリック・シャフトで、1/3に回転を落としますから、シャフト1回転に対して、1回の爆発ですね。

Answer 2

その通りです。

下記画像の車は約2600ccのNAですが、最高出力は耐久性を重視し、抑え気味にして700psでしたので。

ほら、大体3倍の排気量、7800ccに匹敵するでしょ？

Answer 3

6倍の出力が期待できるのですか？ ・無理です




レシプロエンジンは2回転に1回点火しますが、
ロータリーエンジンは一回転に3回点火します・すこし違います