マツダ ロードスターRF 「屋根を開閉できる小型軽量クーペ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
2
燃費
4
価格
3

屋根を開閉できる小型軽量クーペ

2023.6.22

年式
2016年12月〜モデル
総評
電動で気軽に屋根の開閉ができるクーペ。ソフトトップのロードスターとは違うキャラクターだし、違う楽しみを与えてくれるクルマだと思います。「ソフトトップのロードスターは興味ないけど、GR86やBRZよりも小さくて軽いスポーツカーが欲しい」という人にもおススメです。
満足している点
2.0Lエンジンを積んだ小型スポーツカーと電動開閉式ルーフを備えたクーペ(オープン走行も楽しめる)の両方を味わえること。一粒で二度おいしい! そして必見なのが、ルーフのオープン/クローズの所作。動きの始まりと終わりは作動速度をゆっくりにするなど、動作でも質感を高めています。
不満な点
ちょっと思い当たらないのですが、何かありますでしょうか? このクルマの場合、2人しか乗れないとか、荷物があまり積めないから実用性が低い……というのはウィークポイントには当たらないですよね?? 車両重量だって1.1トンほどで、幌のロードスターに比べると重いけど今どきの一般的な量産スポーツカーでいえば超軽量といえる部類だし。
デザイン

4

ロードスターは幌(ソフトトップ)でないといけないのか? そのこだわりが判断基準になるのではないでしょうか。ソフトトップに比べるとちょっと腰高に見えるのは事実ですが、1台のクーペとしてみればカッコよくまっているなと思います。
走行性能

5

ソフトトップ車よりは重いですが、そのぶんエンジン排気量を上げて動力性能をフォロー。ハンドリングに関していえば、ルーフを閉じた状態だと剛性感が増して車体の動きがよくなる印象です。軽快感を追求するならソフトトップだけど、スポーツカーとしての骨太感を求めるのならRFですね。そうそう、デビュー当初は高回転が重い印象があった2.0Lエンジンですが、2018年の大改良でパワーアップするとともにレスポンスや盛り上がりといった高回転のエモーショナル感が大幅に良くなりました。オススメは、間違いなく大改良以降のモデルです。
乗り心地

4

スポーツカーだからといって乗り心地をおろそかにしていないのがロードスターのいいところ。というか、サスペンションは硬くないですからね。それはRFも基本的に同じ方向です。デートカーとしても十分いいですよ。
積載性

2

ソフトトップに比べると容量がほんのわずか(3L)減っていますが、実質的にソフトトップ車と同等。広くはないけれど日常生活ならまったく困らない、といったところですね。ハードルーフを開閉する機構を組み込んで、ソフトトップとほぼ変わらない容量って凄くないですか? 機内持ち込みサイズのキャスター付きバッグは「2個収まる」とされていますが、ハードタイプだと厳しいものもあるので、ロードスターオーナーはソフトタイプにすることをおススメします。
燃費

4

カタログ記載のWLTCモード燃費はATが15.2km/L、MTは15.8km/L。ハイブリッドもない2.0Lエンジンでこの実力は、なかなかですよね。確実に言えるのは、燃費でがっかりするようなスポーツカーではないということです。
価格

3

約350万円から。「ロードスターが350万円」と聞けば高く感じる人もいるかもしれませんが、電動開閉式ルーフも備えていると考えれば適正な値段と断言していいでしょう。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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