マツダ MX-30 EVモデル 「現代に蘇ったロータリーエンジンの実力は?」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
3
燃費
3
価格
4

現代に蘇ったロータリーエンジンの実力は?

2023.12.21

年式
2021年1月〜モデル
総評
11年ぶりに復活したロータリーエンジンは、発電に徹したプラグインハイブリッド(PHEV)のパワーユニット。シリーズハイブリッドをベースに開発され、EV/ノーマル/チャージの3モードをシーンによって選択することが可能だ。ただし、ノーマルモードでも極力EVとして走行し、その航続距離は107kmと長い。普段使いではほぼEVとして乗ることになり、ロータリーエンジンを味わう機会はチャージモード、もしくは電池を使い果たしたハイブリッドモードでということになる。
満足している点
PHEVとしては航続距離が長く、バッテリーを使い果たしてもロータリーエンジンで発電、モーターを駆動させることが出来るので電欠の心配は不要。WLTCモードハイブリッド燃料消費率は15.4km/Lなので、EV航続距離とハイブリッドモードを合わせれば計算上は800km以上の走行も可能だ。
不満な点
搭載されるロータリーエンジンは830ccの1ローター。EV走行時は静かだが、チャージモードでエンジンを始動させると、硬質なエンジンノイズが気になりだす。バッテリー残量が減ってハイブリッドモードで走行する際はそれほどノイズは目立たないとのことだが、1ローターは振動&ノイズ面では3気筒エンジンよりも不利に思える。
デザイン

4

エクステリアはマイルドハイブリッドのMX-30と共通ながら、REをイメージしたフェンダーバッジ、空力と軽量化に貢献するアルミホイール、R-EVエンブレムの3点が識別点。内装も基本デザインは共通だが、R-EVには新たにブラック内装を設定した。
走行性能

4

バッテリー残量が十分にある場合、走行モードをノーマルに切り替えても走りはほぼEV。駆動モーターは強烈なパワーを発揮する対応ではないが、2.5リッターガソリン車並みに力強く、穏やかな走りが好印象。アクセル操作に対してのレスポンスも自然で違和感を覚えることもない。低重心のボディは操縦安定性に優れ、落ち着きのある走りを味わわせてくれる。
乗り心地

4

MX-30のガソリン車(マイルドハイブリッド)と比べると落ち着きがあり、どっしりとした乗り味。EV走行時の静粛性にも優れ、スムーズな走りが心地よい。チャージモードでのエンジンノイズの大きさは気になるものの、遠出する際も急速充電を活用することでEV同様の快適性は確保される。
積載性

3

荷室容量は350Lを確保しており、BOSE搭載車は332Lとなる。容量はEVモデル、ガソリンモデルよりも少なめだが、パーソナルユースとしては不満を感じさせない。後席シートバックは6:4分割可倒式を採用。充電ケーブルの入るケースは右側に固定することが出来る。
燃費

3

一充電走行距離107kmに50Lのタンク容量を活用することでロングドライブも可能。BEVと違い、電欠の心配がいらないのがR-EV最大のメリットだ。ただ、ハイブリッドモード時の燃費がWLTCモードでは15.4km/Lとさほどよくないのが気になるところ。使用ガソリンはレギュラーだ。
価格

4

価格は423.5〜478万円。MX-30EVモデルよりも安価で、購入時には上限45万円のCEV補助金、地方自治体からの支援制度もあるのでガソリン車に近い価格で購入することも出来そうだ。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
マツダ MX-30 EVモデル 新型・現行モデル

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