マツダ CX-60 「ややマニア向け」のユーザーレビュー

ややマニア向け

2024.6.20

総評

FRベースAWD、エンジン縦置き。
ミッションはツインクラッチと完全にマニア向け。
乗り味等はCX-5と比べても、まるで別物・・。
見た目は豪華な内外装ですが、以前乗っていた6と比べるとコストダウンが著しいのにはガッカリ。

ですが、良くも悪くもマツダらしくないのは魅力的な車だなと思います。
トラブルが多いと聞くので素のガソリン車にしましたが、お陰でトラブルは少ないです。

満足している点

とにかくスタイルが好みです。
流麗かつ、新世代らしいモダンなルックスになっています。
以前乗っていた、MAZDA6に比べると進化を強く感じますね。
レンジローバーっぽい乗り心地も、ゆったりと乗ることができます。
FRベースの自然なフィーリングも良い感じです。

不満な点

ツインクラッチ特有のマナーと、それゆえの不可思議な機械音。
同様にツインクラッチのアウディにも乗っていますが、60のほうがはっきりと不出来。
揺り戻しの大きな乗り心地もマイナスポイント。
フロントは問題ないものの、リヤシートは酔ってしまう乗り心地。
ブレーキは、かなり踏力が必要なセッティング。
女性には不評で、やや扱いづらく感じます。

デザイン

5

流麗でモダンなデザイン。
デカい車が更にでかく見える・・。

実際よりも小さく見せる、従来のマツダデザインとは、まるで方向性が変わりましたね。

ちょっと押し出しが強すぎると思いますが、これが今のトレンドなのでしょうね。

走行性能

4

素のガソリンですが、2.5リッターあるので必要十分。
ツインクラッチで、引っ張り気味のセッティングゆえに、試乗程度だと非力と勘違いするかもしれませんが、さにあらずです。
直進安定性が高く、コーナリングも速いのも驚き。
でかい図体ながら、FRベースゆえに割と小回りが利きます。
従来のマツダで物足りなかった重厚さなフィーリングが備わっているのも、FRベースゆえでしょうか。

乗り心地

3

素のガソリンモデルなので、ソフトな足回り。
エアサスのレンジローバーっぽいですね。
ただ、やや揺り戻しが大きく、強い入力だとガツンと衝撃が・・。
ドイツ車のように、高速域向けのセッティングのように感じます。
18インチ装着車ですが、やはり圧倒的に20インチよりも乗り心地は良いと思います。
見た目は悪いですが・・。

積載性

4

必要十分。
これで困ることはないと思います。

パワーゲート付きですが、キッキングの感度も良くて使いやすいのが嬉しいですね。

燃費

3

ディーゼルと比べると、想像より悪いです。
街中オンリーだと8～9km/ℓ。
郊外11～12km/ℓ。
高速13～14km/ℓ。

ディーゼルの半分の燃費なのは仕方ないですね。
セカンドカーゆえにちょい乗りが多く、煤詰まりを嫌ってガソリンを選んだので仕方なく・・。

価格

4

下から二番目のグレードながら、素の状態だと装備が貧弱。
おとりグレードのSパケなので、メーカーオプションはフルにつけないと、結局は満足できない。
これに他のオプションやらを加えていくと、新古車であっても四百万円半ばになる。
Lパケと価格差が無くなるので、どう考えてもLパケがお得。
自分もフルオプションのSパケにしたのは失敗でした。
コーティングやスタッドレスを含めると、ほぼ500万円・・。
車格を考えると、まあこんなものでしょうか。

故障経験

サービスキャンペーンやリコールてんこ盛りで整備したので、特に問題なく。
HVやPHEV、そしてディーゼルを外したので、故障は比較的少ないかと思います。