マツダ CX-60 「マツダも認める品質問題車」のユーザーレビュー

ドラっキー ドラっキーさん

マツダ CX-60

グレード:XDハイブリッド エクスクルーシブスポーツ_4WD(AT_3.3) 2022年式

乗車形式:マイカー

評価

3

走行性能
4
乗り心地
3
燃費
4
デザイン
4
積載性
4
価格
2

マツダも認める品質問題車

2023.12.2

総評
 まぁこう書いてくると、いくら新型車でもここまで未完成な売り物はないだろう。酷いと思う。印象を一言で言うなら「衝撃の失敗作」です。満足点より不満点の方が圧倒的に多い。

 開発力のなさを『商品改良』という言葉で誤魔化し、それを業界のスタンダードした罪は重い。結果、こんな状態のクルマを買わされることになった。恐ろしいメーカーです。

 今はリアショックの交換で評価が変わりつつあるが、現行MAZDA車ダントツの低評価も納得の一台だと思う。クルマ選びは他社も含めてしっかりとした評価と評判のあるクルマを選ぶべきですね。がっかり。

 とはいえ、このボディサイズでこの乗りやすさは良い点。気持ちのいい直6エンジンと運動性能。素性は良いクルマであるが、現状ではデザインとスペック以外は満足できるものではない。ギギギ、ギシギシ、コトコト、カタカタ、ドルン、ガルン、ドー、ヒューン、ドカドカ、ガンッ、とにかく「騒がしい」。

 ✖︎足回りのギギギ音は完全にアウト。誰か乗っていようものなら「不良品だろコレ」と瞬時に思われることだろう。こちらも最悪の気持ちになる…。おそらくロクに走行テストせずに異音承知で市販したのだろう(実際、利益を優先して早く売り出したようですが…)。
 この状態で500万円は…言葉にならない。未だに「試作品ってこんな感じなんだろうな」と思って乗っている。『CX-60のすべて』で分かるように、このクルマは開発者の人たちが見えない。

 いま生産されている個体が別物という話もあり、初期型購入者としてはとにかく残念でならない。マツダの新型車は5年後を見越して出てくることを肝に銘じておかないといけないと改めて思った。「してやられた」…悔しいです。

 もう次はMAZDAはない。絶対に後悔するので。
 
 現状を表現すると、「いろんな音振動が気になって全然気持ちよく走れないクルマ」。いいクルマに乗っている感はない。「静的質感は高いクルマ」、止まってる時はいいクルマだと思う。

 こんなレビューですいません。納車前はウルトラハッピーなアゲアゲレビューになる予定でしたが期待を遥かに下回る、全く思ったようなクルマではありませんでした…。ま、スポーツカーだと思って乗れば、少しは楽しくは乗れるんじゃなかろうか…?
満足している点
 内外装と駆動方式、スペック。ときどき良いエンジンフィールとパワー感、たまに良い走り味。…以上。
不満な点
【納車から間もない頃の不満点】
 ✖︎フロント足回りからの異音、✖︎ミッションの音(だいぶなくなっがダメだね)、✖︎再加速時のガックンギクシャク(なくなった)、✖︎i-stop時にスムーズに停止できない制御(まだダメかな)、✖︎システム異常の警告灯、✖︎ペダル振動など乗り味の悪さ(定期的に悪い)

 正直「新車でこれ?」と憤り、売ってしまおうかと思ったことが何度もある。今も時々思う。「マツダの初期型はハズレる可能性があると分かっていながら何で買ってしまったんだろう…」と相当凹んだ時期もあった。だから評価は星3つ。誰にでもおすすめはしない。できない。でもリアショックの交換で印象が少しだけ良くなってはいる。が、乗り心地は良くなく、所有満足度は低い。

【リプロ、キャンペーン後】
 現状の不満点というか、致命的なのは✖︎ステアリングとペダルに伝わる振動。欠陥品を思わせる部分でもある。よく500万円払わせたなコレ。

 シフトアップは比較的自然で滑らかになり、ショックの交換で乗り心地も「これなら」というレベルになっているが、依然として加速振動は満足できるほどには解消されていない。助手席に乗ってみると✖︎タイヤ側からのフロア振動が目立つことからフロントサスの取り付け不良の影響か。今後の対策で直ると期待している。ロアアームの蓋を付けたら何となく振動の質が変わった気がするけど伝わるので不快。

 ディーゼル車を乗り継いで、その特性(エンジン始動から30分は重ったるさと振動が目立ち、その後の2回目の乗車からフィールが良くなる)は分かってはいるが✖︎基本はノイジーで振動が気になる乗り味なので我慢できずに手放す人も多そう。車は振動の有無で印象と評価が真逆に変わるのを実感する(←有り「金返せ、売ったるわ」「ゴ◯やな、乗り捨てたい」「返品したいんだけど…」、 無し「え、ええやん♡ 」)。

 現状、その他の不満点は✖︎内装からの音が気になるのと✖︎i-stop復帰の音振動、✖︎左折時の右サスからのグググ(たぶん反対も出てる)と室内の籠り音(ショック交換後、気にならず!)、✖︎左後ろサス?あたりからのコトコト音。

 あとは静粛性の低さ。マツダの他車種よりも、すれ違う車の走行音がBピラー後方からずっと聞こえる✖︎遮音の甘さ?とガラスの性能、✖︎高速での静粛性(これもショック交換後、少し改善された?)。

 細かな所では、✖︎マツコネのUSBオーディオ再生で「アーティストの全アルバムの曲をまとめてシャッフルで聴けない」「プレイリスト再生がすぐ解除される」こと。✖︎音量を上げるとオーディオの音がフットレストに伝わるのも嫌だな。
デザイン

4

 厚みと平べったさが絶妙な佇まい。そこに在るだけで頼もしさを感じるフロントのボリューム感。艶のあるボディサイドの造形。

 シグネチャーウイングがブラック塗装されたエクスクルーシブ&プレミアムのデザインが好みで買ったが、シルバーだけだったら購入していなかったかも。

 内装についてはデザイン、配置、質感ともに高レベルだが、アンビエントライトや光のデザインにもうひと工夫が欲しいと感じる。運転に集中できるようにしているのだと思うけど、バブリーな光り方も欲しい気も。あとはスマートすぎて、「無骨な方がいい」と思う人もいるかもしれない。キレイに乗りたい自分にはこの上ない内装である。

 広いアームレスト、室内幅が広くて隣の人との距離感が良い。あとは後席のサンシェードがあれば言うことなし。
走行性能

4

 まず、最初から自分の身体の一部のように扱えることに驚く。狭い道でも幅寄せの感覚が早く察知できるし、大袈裟ではなく1cm単位で車を動かせるといった感じ。よって駐車場でもスムーズ。不思議と車の向きが自分の思い描いている通りになっている。ハンドルの切れ角も大きく、取り回し全般が楽なクルマである。本当にホイールベースが2870mmなのか?という感じ。高速で意のまま操れるから人馬一体というわけではないんだな…と、良いクルマの条件を実感する瞬間でもある。

 実際の走りは実に豪快かつ爽快、1900kgオーバーのSUVとは思えない走りやすさは、それだけで一応の所有欲を満たしてくれる。特に開発者が『目で見た通りに曲がっていく』ように作り込んだということが分かるワインディングの振る舞いは、「クルマとはこうあるべき」という動きにも感じられて、気持ちがいい。連続S字カーブを走ったら、みんな欲しくなるはず。
 でも、ショックを交換したらなんかバランスが崩れた気がする…。

 以前乗っていたアクセラ2.2Dとの比較で、俄然異なるのが超高速域。より先にもう一段、加速域があり、250馬力オーバーのクルマらしい伸びが味わえる。この図体で、この快速。街乗りだけでCX-60というクルマを評するのは愚かというもの。外観に相応しい動力性能を持つCX-60。高速で見る姿はまさに『威風堂々』。高速は車高の高いクルマが快適だが、目を三角にせずとも、ゆったりとした気持ちで走れるのもSUVの美点。でも60は「もっと速度を出そうぜ」と訴えてくるクルマである。

 まぁ低速では粗が目立ってしまうので、『デッカいロードスター』だと思ってアクセルを踏んだ方がいいクルマだと思う。
乗り心地

3

【リアショックを換える前】
 「路面なり」。時折り高級感のあるところも顔を出すが、基本はドカドカした乗り心地で路面状態がよくないとガタガタした感じが出るのでお世辞にも「乗り心地いいね」とはならないといった感じ。後席に人が乗ると幾分良くなる気がするが、人は恥ずかしくて乗せられないレベルだった。

 ヨーロッパではいつも通りにテストしたけど国内では(いつも通りに!)不足…みたいなことをメーカーの人が言っていたかと思うけど、ちゃんと乗ってれば絶対「これじゃヤバいよ」って言う人がいただろうに…(上層部の人が乗っていないという話も…)。とにかく不規則な揺れが収まらず落ち着いて乗っている時間が少なかった。

 ここで改めて自分の中の乗り心地基準?で評価を考えてみる。期待以上、極上、誰が乗っても「乗り心地良いね!」、フラットライド なら★5つ(優良)だけど、全く該当せず…。乗ってすぐ分かる乗り心地の良さ、一定の評価がある、誰を乗せても恥ずかしくない、心地良さがあれば★4つ(良)だけど、そうでもない。可もなく不可もない普通であれば★3つだけど、乗員に申し訳ないと感じることが多々あり、みんなが不可を付けかねないので…。乗り心地を語るレベルではないとか、人を乗せられないと感じるは★2つ…となってしまう。★1つはガタガタとか「乗り心地悪いな」と感じる…んーこれは下手したら自分には★1.5のクルマなのか?!

【リアショック交換後】
 ところが、ショックの交換後は、常にガタガタゴトゴト、前後左右に揺さぶられている感じやバウンス挙動で高速カーブが怖かったりするのが緩和され、落ち着きが普通に近づいた。これは好印象。★3つはクリアしたと感じる。さらに空気圧を260kPaにするとクルマが生き返った感じに。高速なら同乗者から文句は出まい。一般道は厳しい。
 「快適なだけで、走ろうとは思わない車」だったらMAZDA車に乗る意義も意味もないというものだけど、人を乗せる時に神経を使うクルマだったのが改善されたのは良かった…。でも高速だけ。

 とはいえ、某チューニングでさらに乗り心地の向上?が見込めるのは確かであり、まだまだ乗り心地が良いとは言い難い。前側にも手が入るであろうことを踏まえて現状星3つ。

 静粛性はCX-30やMAZDA3の方が良いと感じる。ガラス面積が広いからだろうか。高速走行も静かで快適とは言えないので、1人で楽しむことが90%とか頻繁に人を乗せないのなら良いクルマだと思う。でも乗り心地を期待してCX-5や8からは乗り換えたりしない方がいいかも。いや、絶対にやめた方がいい。

 横に揺れる幅は明らかに一般的な車より小さくリアショックの交換後はより安定しているように感じる。曲がる時に殆どロールしない点はラブリーだ。ダイアゴナルロールじゃないんよという感じ。でもセダンタイプには敵わない。

 リアダンパーの交換で★4つも見えてきた。さぁここからMAZDAが信頼を取り戻せるかが試される。もう興味ないけど。

 Gベクタリングコントロールがついていた前車では酔わなかった子供が酔いやすくなったが、ショック交換後は検証できていない。でも運転していても目線が常に上下左右に動く感じが少なくなったので路面状況が良くない道を走り続けると酔いかけることもなくなると期待。この点ではかなりのマイナスポイントだったので、乗り換えるべきではなかったと思っていた。同時に「開発陣が狙ったものとは違うものが市販化されていないか?」と猜疑心が頭をよぎっていたが、ここへきて改善してくれたのは大きな一歩。

 今も話題が絶えない乗り心地問題。CX-5とかの評価では「もっと尖ったモデルも欲しい」とか言っていた評論家も、いざ『ドライビングエンターテイメント』!とスポーティに振ったCX-60が出てきたら評価は微妙という結果に…。尖りすぎたのか。でも「ラグジュアリーSUVじゃないぞ」ということを宣言しているようなもので、その通りのクルマになっているとは思う…。だが、的外れとはこのこと。
 開発者も「新しい乗り心地」を追求したモデルと話している。でも「乗員全員が同じ動きになる」=「全員が揺れまくる」とも言えるし、不評がほとんどなので乗り心地は悪いクルマなのである。でも対策をすることで家族に申し訳なくて悲しくて仕方なかった自分も少し落ち着いた。

 いろいろあるけど、まぁ第一にスポーティであることがこのクルマの魅力であることは間違いないのだがSUVでそんな走りを求めても面白くないのが分かる。
積載性

4

 特にはないが、後席が4:2:4分割で倒せるのは良い。後席の人が座ったままラゲッジの物が取れるのが便利なことも。
燃費

4

 これ以上何を求めるというのか。このトルクと燃費を味わうと、多少のネガはあってもそうそうガソリン車には戻れない。日本でディーゼルに乗らない手はない?!でも冬季は落ちる…。てか1年半で燃費落ちてきてる気がする。
 でも…今ならもっと良い車はあるしディーゼルに拘らなくてもいいかも。
価格

2

 だいぶ無理して買ったので価格とかコスパとかは語れない。というかコスパ以前の問題作かと。初期予約をしてまで高価なモデルを買った人が、未だに不具合、リコールなどでディーラーに行く時間を取られていることを考えると…。

 初期の「試作品かコレ?」といった不良品感を味わいつつ、1年で「別モノ」の印象が持たれていることを知ると、期待して買ったのは失敗だったし、価格に全く見合っていない商品だとも感じている。正直、初期の異音や不具合をもっと声高に言って、できなくても「不良、不具合品だから返品を」要求すればよかった。人生最後の500万車両がこんな出来…悲しい限りです。

 「初期型に飛びつくような人はお金持ちだからまた買ってくれるだろう」みたいに思っているのか分からないが、普通に高い。「ご愛顧に感謝!初期型購入者限定!乗り換え割引キャンペーン!」でもない限りはもう買えない。

 同時にこんな大金払わなくても普通に良い車はあるので、次はもっと安いクルマを買おうという気持ちになれた。「やっぱり高価でもMAZDAのクルマはこんなもんなんだな」と自分を慰めつつ…。今回は失意の底なし沼で諦めて乗っている感じ。今後の対策しだいでは評価は変わるかもしれないがマツダに対する怒りは消えないと思う。

 次は絶対にマツダ車は買わないです。
故障経験
 不具合の経験なら、エンジンシステム異常チェックランプ点灯でEGR交換したことくらい。

 前サスの音を故障ととるか、不具合ととるか、不良ととるか。CX-60最大の注目ポイント。でもまぁ異音が出てる時点でもはや設計不良。初期に認めて改善できてれば良かったのにな。

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