2024年1月
■2024年1月
レクサスは、バッテリー電気自動車(BEV)「UX300e」をマイナーチェンジして、2023年12月19日に発表、2024年1月下旬頃に発売する。
今回のマイナーチェンジでは、急速充電時間を約25%短縮するとともに、予防安全技術やコックピットの機能性を向上した。
走行面では、ラジエーターサポートブレースを追加するとともに、ボディロアバックやサスペンション締付トルクを強化することで、ボディ剛性を向上。加えて、ライントレース制御やフラットボディ制御を織り込むことで、操縦安定性の強化したという。また、ブレーキ前後制動力配分制御(各輪独立制御によるピッチ/ロール制御)を採用したうえで、さらなるドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求して、アブソーバーやEPS制御、Fスポーツ専用AVSなどを再適合し、トヨタのテストコースである愛知県の「Toyota Technical Center Shimoyama」で走り込みを実施した。
ドライバーの志向に合わせた走りを実現するため、、加速度センサーでドライバーの意図を読み取り、制動力と駆動力を制御。スポーツ志向の高い走行を継続している場合、アクセルオフ時の減速アシスト増加やエンジンの待機回転数維持によって再加速をアシストすることでコントロール性を向上。また、アクセルオフ時の減速度を高めることで、アクセルでの車速コントロール性を高めるとともに、ブレーキ操作の負荷を軽減した。加えて、登降坂制御により路面勾配に応じて、加減速をアシストすることで、勾配路でのペダル操作を軽減している。その他、スムーズなブレーキフィーリングとペダル質感を向上するブレーキシステムにより、ペダル操作時の上質なブレーキコントロール性を実現したという。
また静粛性を高めるべく、ルーフ減衰材を高減衰タイプに変更して、ダッシュパネルやリヤホイールハウスなど、適材適所に制振材を追加することで、車両の走行時のノイズを低減するとともに減衰効果を高めている。
安全性では、従来型に対して予防安全技術「Lexus Safety System +」の機能を拡充。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたセンサーにより、プリクラッシュセーフティ(PCS)の検知対象に自動二輪車(昼)や自転車運転者(夜)を拡大した。また、交差点衝突回避支援(出会い頭車両)機能を新たに装備して、従来のPCSの作動範囲に加えて、交差点で交差する車両・自動二輪車に対しても、衝突回避を支援するようにしている。
インテリアには、12.3インチの大型液晶メーターを新採用。運転支援情報を見やすく表示するほか、大型液晶を活かした表示グラフィックも選択できるようにした。シフトレバーは、シフトポジションを電動で制御するエレクトロシフトマチックを装備。また、センタコンソールパネルやシフトパネル、フロントトレイ、パワーウィンドウスイッチベースには、金属感があり光の当たり方によって面の表情が変わる色を新採用している。その他、車内のアクセサリーコンセント(AC100V・1,500W/非常時給電システム付)を新たに設定。停電などの非常時に、車内および車外において消費電力の合計が1500W以下の電気製品が使用可能だ。
また、駆動用電池クーラーを搭載し、走行と急速充電を繰り返しても電池の上限温度に達しないように調節し、充電性能や電池寿命を確保。外気温が下がる冬場などもよりすばやく満充電になるようバッテリー温度を調整する、駆動用電池ヒーターを搭載して、従来モデルに比べて充電時間を25%短縮したとアナウンスされている。
パワートレーンは従来モデルと同じく、最高出力150kW(203PS)、最大トルク300Nmを発生する電動モーターを搭載した。