周回遅れ
値段的にはBMWのSUVであればX3が、デザイン的にはX6が対抗馬になるのでしょうか。ボルボならXC90。メルセデスならMかGLK。VWなら
2009.1.26
- 総評
- 周回遅れ
値段的にはBMWのSUVであればX3が、デザイン的にはX6が対抗馬になるのでしょうか。ボルボならXC90。メルセデスならMかGLK。VWならトゥアレグ。ポルシェならカイエン。と、とかく比較されるライバル車が多いカテゴリーに投入された車ですが、周回遅れの印象はぬぐえません。果たしてリセッション入りが確実となった時期に投入すべき車種でしょうか?(北米ではファッションでSUVにのる人種が絶滅しました。トヨタ不振の原因のひとつがここにあります。)
外観デザインはハリアーから大幅に変わった様には見えません。車に詳しくない人々にとってはなおさらです。この車の値段帯設定は無理して購入して他人に見栄を張る層が大半のはずです。Lワークを付け替えただけのワッペンエンジニアリングのトヨタ車・ダイハツ車が日本中に氾濫しているレクサスブランドで、ハリヤーとエクステリアが大幅に異ならないデザインを取るのは果たしてどうなのでしょうか?
インテリアも値段を考えるとこんなもんでしょう。ですが、ダッシュのデザインは奇をてらいすぎ。ハリアーは落ち着いた、ある意味オーソドックスなデザインでしたが、RXは非対称デザインを取っています。ブレイドの時もそうですが、奇抜なデザインが高額で販売する車には必要とトヨタは勘違いしているのではないでしょうか?高級車に必要なのはセンスであって、奇抜なデザインではないはずです。奇抜なほうが、他車と比較する上で、ぱっと見はわかりやすいですが。RXを買う顧客はsenseではなく、ignoreであることを要求しているような気がします。
でも、さすがはトヨタです。ハリアー後継車をレクサス店に移して売るに当たって2.4Lモデルを廃止しました。2.4Lの2AZ-FEは中国製エンジンがかなりの確率で混じっています。純日本製で熟練工が組み立てていることを今までは売りにしているレクサスで、ブランドイメージ確立を企図してはずしたのであれば、非常に評価できます。(ただ単に、高額な車を売るためには安価な2.4Lをはずしただけかもしれませんが・・・)また、九州工場の稼働率はゼロ%に陥った事もあり、今年度末には派遣社員はゼロになり、期間工も限りなくゼロに近くなります。秋葉原の事件でも有名になりましたが、非熟練工がレクサス車を作ることはゼロ%になります。(海外でレクサスを作るという噂もありますので、いつまで純日本製であるかは不明ですが。)
- 満足している点
- 1)トヨタ車であること。
2)ATがハリアーの5ATから6ATになっていること。値段が上がっただけの価値はある。費用対効果では別の見方があると思うが。
3)トヨタが雇う非熟練工が作る可能性が限りなくゼロになった事で、宣伝と現実がようやく一致してきた事。
4)レクサス店での販売になったことで2.4Lモデルが廃止されたこと。
5)炎上事故を起こして運転手が焼死したハリアーは、いまだリコールが掛かっていないのも、ネットでは良く知られた話。RXはハリアー後継ながら新型として売り出されているので、当然の事ならが炎上への対策は取られているはず。その意味で、ハリアーより安全になっている。
- 不満な点
- トヨタ車ですので、大きな短所があるはずはありません。ですが、あえてあげれば以下の点でしょうか?
1)ハリアーとそれほど印象が異ならないエクステリアデザイン。確かに良く見ればデザインはハリアーとは異なる。しかし、レクサスマークをつけたヴィッツやタント(!)まで走っている昨今の状況を考えれば、あえてレクサス店で販売している「ハリアー」を買うメリットはない。販売前から言われていたことだが、ハリアーの価値が上がっただけと考えられてならない。一般人にとってはハリアーのエンブレムをレクサスエンブレムにワッペンエンジニアリングしただけの車にしか見えない点。
2)意味不明のエアサス車の設定があること。RXでオフロードや雪道に行こうと考える愚かな購入者が存在するとは思いませんが、重心が高い車のエアサス車ってまともに走るのでしょうか?
3)ハイブリッドの設定をしていても完全にトレンドからは周回遅れ。北米で全滅したSUV族を真似する層が日本に存在するとトヨタが考えるのは全く正しい。ただ、第三者からみれば、トレンドから完全に乖離している印象はぬぐえない。
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