レクサス RC F 「意のままに操れるハイパワークーペ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

橋本 洋平
橋本 洋平(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
3
燃費
2
価格
3

意のままに操れるハイパワークーペ

2021.11.15

年式
2014年10月〜モデル
総評
重量級の大排気量FRをよくぞここまで調教したものだと感心する出来栄えがあった、それが「Performance package」という存在だ。富士スピードウェイで250km/hオーバーの世界をイージーに味わえながら、一方で街乗りもスマートにこなすクーペは貴重な存在。V8・NAの管楽器かと思える咆哮もまた、次世代にはないものだと思って間違い無さそうだ。気になっているならトライすべき一台だ。
満足している点
「Performance package」ではあえて5ピニオン取る戦LSDを準備。ベースモデルの電子制御TVDとは改めることで、限界領域におけるコントロール性を高める設定となり、スライドコントロールもしやすいほどリニアな特性となっていた。
不満な点
「Performance package」が誕生したことで軽量化が進んだが、このクルマのウイークポイントとなるのは重量である。V8をフロントに搭載しているという時点で、それは仕方がないことだが、フロントヘビーであるFRということに変わりはない。
デザイン

5

ベースのRCとは違い、バンパー、フェンダーなどが改められたことで、全長も全幅も10mm拡大されたことで、ボリューム感溢れるエクステリアを実現。V8を収めるためのエンジンフードや、トランクリッドも改められ、走りを予感させるスタイルを確立させている。
走行性能

5

1.8トンに迫る重量級の車体ということもあり、そこをシェイプアップさせようとトライした「Performance package」では、約70kgもの軽量化を実現。ベースグレードにおいてもマイナーチェンジで約20kg軽量となった。そこにV8が生み出す豪快なパワーと、ファイナル変更によってローギヤード化されたことが相まって、0-60mph加速は4.4秒から4.0秒へと引き上げられた。
乗り心地

4

サーキットにおける運動性能重視ということもあり、一般道で試乗をするとかなり硬質な乗り味。だが、入力は即座にダンピングするので不快感はそれほどない。軽量化に走りながらも4名乗車を守ったことから、乗り心地についても妥協をすることが無かったのだろう。
積載性

3

ゴルフバックが2個入る容量を確保しているが、それほど広いとは言えないトランクルーム。極太なタイヤを収めるための張り出しがあること、さらには補強ブレースが入ることで後席が完全に畳めず、センターのみがトランクスルーとなる。
燃費

2

V8・5.0Lエンジンを搭載し、354kW(481PS)も発生するだけに、燃費はWLTCモードで8.5km/Lと、現代の基準ではかなりの劣勢。8速ATを搭載しかなりの領域でロックアップされているが、この数値は仕方がないところだろう。
価格

3

価格は仕様にもよるが1052万円〜1449万円となかなかのお値段。いまや絶滅危惧種となる大排気量NAを味わえること、そしてスポーツカーとして一級品となる本格的な走りが得られるのであれば、むしろ妥当と言える値段だ。
橋本 洋平
橋本 洋平
自動車ジャーナリスト
JAF国際B級ライセンスを持ち様々なレースに参戦。ワンメイクレースではチャンピオンを獲得したこともある。主にスポーツカーやタイヤのインプレッションを寄稿するほか、ドライビングレッスンのインストラクターも務めている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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