レクサス NX 「車体は少し大きめ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
4
積載性
4
燃費
5
価格
2

車体は少し大きめ

2023.1.11

年式
2021年11月〜モデル
総評
メカニズムはトヨタ「RAV4」や「ハリアー」と基本的に共通ですが、制御や味付けは別物なので印象はずいぶん違いますね。パワートレインに関しては、ドライバビリティ重視ならガソリン車の「NX350」、燃費重視ならハイブリッドの「NX350h」と選び分けるといいと思います。
満足している点
このクラスのSUVとは思えないほど燃費に優れること。そして、走りのレベルが高いこと。走りのレベルとは、ハンドリングのしっかり感と乗り心地の良さです。
不満な点
ポイントは2つ。ひとつは値段が身近とは言い難いこと。もうひとつはハイブリッドのドライバビリティ。かつてに比べるとずいぶんよくなったものの、「RX500h」などに比べるとアクセル操作に対する加速感の不自然さなどがあるのは否めません。まあ、そのぶん燃費はいいのですが。
デザイン

3

パッと見たところ先代モデルと見分けがつかないほど似ているデザインなので、新型という感覚が薄いかもですね。それはある意味熟成されたデザインともいえるし「NXのデザインが好き」という人にとっては満足度につながるのではないでしょうか。個人的には、しっかりと張り出し感のあるリヤフェンダーがお気に入りです。
走行性能

3

2.5Lのエンジンを積むので、十分以上の動力性能ですね。いわゆる「THSⅡ」のハイブリッドシステムなので、加速感はプリウスなどトヨタの主力ハイブリッドの延長線上。ちなみに同じエンジンとモーターを使いスペック上もほぼ同じ「NX450h 」のほうが加速が力強いのは、「NX450h 」だとバッテリー容量に余裕があってピークパワーを引き出せる範囲が広いからです。といっても、日常領域では350hでも十分な加速ですが。
乗り心地

4

全体の印象でいえば気持ち硬め。でも、乗り心地の粗さはないから快適性もハイレベルです。“F SPORT”は標準仕様や“version L”に比べると硬めの設定ですが、標準装備する電子制御ダンパーによりサスペンションの味付け(硬さ)を好みに応じて切り替えられるのがいいですね。
積載性

4

後席使用時の床の奥行きは1m弱で、後席を畳むことなく9.5インチのゴルフバッグを3つ積載可能。DセグメントのSUVとして平均的なレベルといっていいでしょう。日常生活から旅行まで、十分な広さです。床上の荷室容量に関しては基本的にパワートレインを問わず共通。ただ購入時に確認しておきたいのは床下。ハイブリッドモデルは12Vバッテリー搭載のため床下収納が狭くなっています。
燃費

5

さすがハイブリッド。カタログ記載のWLTCモード燃費は22.2km/Lで、車両重量1.7トンを超えるSUVとしては飛びぬけたレベルです。実燃費も上手なドライバーなら15km/Lは楽勝。「NX350」や「NX250」に比べると明らかに燃費はよく、外部充電しないプラグインハイブリッドの「NX450h 」よりも使うガソリンは少なく済みます。
価格

2

標準仕様で520万円、上級装備の“version L”とスポーティ仕様の”F SPORT”が608万円からの価格は、このクラスの国産SUVとして考えると手ごろとは言えません。しかし、欧州プレミアムブランドに比べると安いのは事実で、比較対象をどこへ持ってくるかによって印象が変わるでしょうね。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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