2013年9月
■2013年9月
トヨタ自動車はレクサスブランドの最上級セダンであるLSに、内外装の仕様からボディ剛性の向上などまで、大幅な改良を加えた新型車を2012年10月11日から発売した。新型LSは“熟成の極みと革新の融合”をテーマに開発され、LSの潜在能力をすべて引き出すべく、大規模な変更が加えられた。外観デザインはGSから展開が始まったスピンドルグリルを採用した次世代LEXUSデザインを導入するとともに、外装の灯火類すべてにLEDを採用して新しいデザインを作り上げた。内装はインパネデザインを一新して水平基調とし、LSの持つ品格とモダンなテイストが共存するものとしたほか、操作系の配置を見直して機能性を大幅に向上させた。またカーナビや車両情報を表示する12.3インチのワイドディスプレイや改良型のリモートタッチを採用して操作性を向上させている。このほか匠の手技によって薄い板材を重ね合わせ、独自の模様を表現した縞杢(しまもく)ステアリングや精緻に作り込んだ本アルミのアナログクロック(GPS補正機能付き)を新たに採用するなど、素材を生かしたインテリア空間が作られた。基本メカニズムにも大きく手が加えられ、新しい溶接法を採用してボディ剛性を高めた上で、サスペンションやステアリングなどのシャシー系を改良することで、操縦安定性を向上させている。LSにも新たに“F SPORT”が設定され、専用の内外装デザインをはじめ、専用のチューニングを施したトランスミッション、サスペンション、ブレンボ製の高性能ブレーキ、19インチ鍛造アルミホイールなどの採用によって、“F”の走りを実現した。また意のままに車を走らせる楽しみを広げるためドライブモードセレクトを採用し、ドライバーの好みや走行シーンに応じて5つのモードを選択可能とした。このほか、新世代の追突軽減ブレーキの採用で安全性を高めたほか、新機構・新装備の採用で快適性や静粛性を高めている。またパーソナルオーダーシステムの「L-セレクト」を発展させ、ユーザーの好みに合わせて内外装の選択の自由度が高められた。2013年9月5日には一部改良を施し、LEDクリアランスランプに昼間の被視認性を高めるデイライト機能を追加するとともに、新デザインのシャークフィンアンテナを採用したほか、外板色に新色ソニックチタニウムを設定している。