現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > クルマの「座席ポジション」調整機能が超進化中!? 驚異の「調整パターン28種類」もある!? 最強の「快適ドライブ」追究したシートはどこが動いてくれるのか

ここから本文です

クルマの「座席ポジション」調整機能が超進化中!? 驚異の「調整パターン28種類」もある!? 最強の「快適ドライブ」追究したシートはどこが動いてくれるのか

掲載 10
クルマの「座席ポジション」調整機能が超進化中!?  驚異の「調整パターン28種類」もある!? 最強の「快適ドライブ」追究したシートはどこが動いてくれるのか

■シート調整機能はどれくらいある?

 クルマのシート調整といえば、ひと昔前は「前後位置」と「リクライニング」が一般的でしたが、いまではシートの高さや傾きなども細かく調整できます。
 
 では、いったいどこまで進化しているのでしょうか。

【画像】「知ってるよ」その瞬間に「年齢がバレる」!? これが要注意な「懐かしクルマアイテム」です

 クルマを運転するときはドライビングポジションが大切といわれます。からだに合ったドライビングポジションをつくることで疲労を感じることが少なくなり、安全に運転を楽しめるようになります。

 たとえば、シートが合わずに、かかとを上げたままアクセルからブレーキに踏みかえる状況を考えてみます。

 このとき踏み替えにかかる時間は、かかとを適切につけた状態より0.1~0.2秒長くなるといいます。これはわずかな差に見えますが、危険な事態では大きな差になります。

 人のからだは、無駄な力が抜けた状態でこそ早く正確に反応でき、また疲れにくくもなります。クルマの運転には、このように楽にコントロールできる状態が最適なため、できるだけリラックスした状態を保つドライビングポジションが理想とされています。

 そのため、シートの位置でいえば、「前後の調整」「背もたれのリクライニング」にとどまらず、「座面の高さ調整」などさまざまな機能を装備するクルマも増加傾向にあります。

 まず「前後の調整」ですが、座ったときにペダルがしっかりと踏み込め、かつ、肘を軽く曲げてハンドルを持てる位置にしましょう。

 それから「背もたれのリクライニング(傾き角度)」を、その位置でからだが背もたれから離れないように調整しましょう。

 それだけではありません。視界を広く確保するために、うつむき加減ではなく「目線が上がる」ことを意識して「座面の高さ」も調整できます。この機能を使うと、より無理なくハンドルとペダルを操作できるようにもなります。

 さらに、体型にフィットするように、「シートクッション前端だけ」を移動させる機能も一部のクルマにあります。シート前端の高さが調整できたり、張り出したり引っ込めたりして座面の長さそのものを調整できたりします。

 そして、「座面の傾き角度」を調整できる「チルト機能」を採用するモデルも多くあります。座面の傾きを調整すると腰への重量負担のかかり具合が変化し、適切な角度であれば疲れづらくなるといいます。

 最近のモデルでは「ランバーサポート機能」により、「背中から腰にかけての反りの隙間を埋める」ということもできます。とにかく「身体をシートにしっかりホールドすること」が大事で、それにより長時間の運転で疲れにくくなるようです。

 こうした調整機能に加え、一部上級モデルに搭載される電動シートはこの調節を無段階にできるので、快適性や利便性を向上させる装備として広く採用されています。

■シート調整の進化はこれだけじゃない!

 このように、シート調整機能は進化が止まりません。

 なかでも、現在最も多く運転席のシート調整機能を持つクルマといえば、レクサスが挙げられるでしょう。

 同社のシート調整機能について、レクサスの担当者は次のように話します。

「(フロント)シートの調整機能ですが、機能が多い車種はレクサス『LS』で28Wayの調整機能を持っています」

 レクサス最上級セダンであるLS(現行モデル)の運転席シート調整は、28通りもの機能があり、世界最大です。きめ細かく調整できるため高いホールド性を確保することができます。

 具体的には、前後調整やリクライニング、ヘッドレストの上下や前後調整のほか「肩まわり」「サイド部分」、さらに世界初となる「ヒップ部分」なども調節でき、座面の前端部分を動かすことで座面の長さも変えられるといいます。

 また、電動シートを装備するモデルのなかには、メモリー機能を搭載することで、セットしたシート状態を記憶させることも可能です。

 多くの場合は、2から3パターンのセッティングを記憶させられるので、家族などでクルマを共有する場合、それぞれのシートパターンを記憶させる人が多いといいます。

 あるいは、「ドライブ用と休憩用」といったように、ひとりのユーザーが使う場合でも、シーン別に違ったパターンをセットする使い方もあるようです。

 さらに、このメモリーを「電子キーに登録できる」「顔認証でシートセッティングを呼び出せる」などというクルマもあったりします。

 一方で、細かくシート状態を調整できるようになったからこそ「どこか一か所を調整するとほかが合わない」など、調整自体が難しいというユーザーの声も聞かれます。

 そこで、自動でシート調整する機能が登場し、メルセデス・ベンツやマツダ車に搭載されています。

 この機能では、ドライバーの身長を入力すると体型などが「スキャン」されます。そのデータをもとに、運転席の前後やリクライニング、座面の高さのほか、ハンドルやドアミラーの角度なども自動的にセットされるというスグレモノです。

 その後、体格や好みに合わせて微調整することもでき、このような自動セッティングなら、誰でも適切なドライビングポジションがとれると期待されています。

※ ※ ※

 電動シートの普及とともに、シートの調整機能はより細かく、かつパーソナライズ化されて進化してきました。今後、自動運転が始まると車内での過ごし方も変わることから、運転席がさらにどのように進化するのか注目されます。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

疲れ知らずのドライビング体験!シート交換がもたらす快適性の秘密~カスタムHOW TO~
疲れ知らずのドライビング体験!シート交換がもたらす快適性の秘密~カスタムHOW TO~
レスポンス
高性能「巨大ベッド」搭載!? 日産「新型“車中泊”カー」寝心地はどう? 実際に「泊ってみた」印象とは
高性能「巨大ベッド」搭載!? 日産「新型“車中泊”カー」寝心地はどう? 実際に「泊ってみた」印象とは
くるまのニュース
15年ぶりに全面刷新! トヨタ新型「ランクル250」発売、520万円から!  従来プラドから何が変わった?
15年ぶりに全面刷新! トヨタ新型「ランクル250」発売、520万円から! 従来プラドから何が変わった?
くるまのニュース
ホンダの「コスパ最強SUV」やっぱり爆売れ! “209万円”の新型「WR-V」が凄かった! 人気「グレード」や「ボディ色」は? どんな人が買ってるの?
ホンダの「コスパ最強SUV」やっぱり爆売れ! “209万円”の新型「WR-V」が凄かった! 人気「グレード」や「ボディ色」は? どんな人が買ってるの?
くるまのニュース
デカすぎ……レクサスLMは48インチのディスプレイ採用!! もう「高級車=セダン」は時代遅れ? 高額なミニバンやSUVが登場するワケ
デカすぎ……レクサスLMは48インチのディスプレイ採用!! もう「高級車=セダン」は時代遅れ? 高額なミニバンやSUVが登場するワケ
ベストカーWeb
4人乗れる「軽トラ」!? 今も“新車”で買える斬新「商用車」が存在! 仕事から趣味、ファミリー用でも使える「超個性派モデル」に注目あり!
4人乗れる「軽トラ」!? 今も“新車”で買える斬新「商用車」が存在! 仕事から趣味、ファミリー用でも使える「超個性派モデル」に注目あり!
くるまのニュース
爆速充電と超豪華な内装を引っ提げたミニバン「MEGA」が爆誕! 驚きの中身とひしめくライバルとの比較
爆速充電と超豪華な内装を引っ提げたミニバン「MEGA」が爆誕! 驚きの中身とひしめくライバルとの比較
THE EV TIMES
どこがどう違う?ボルボの最新コンパクトEV「EX30」とレクサス「LBX」を徹底比較
どこがどう違う?ボルボの最新コンパクトEV「EX30」とレクサス「LBX」を徹底比較
@DIME
全長5m超! マツダが「FR×直6エンジン」搭載の新型「高級車」初公開! ロングノーズの「最上級モデル」は日本で展開! 新型「CX-80」は「CX-60」とどう違う?
全長5m超! マツダが「FR×直6エンジン」搭載の新型「高級車」初公開! ロングノーズの「最上級モデル」は日本で展開! 新型「CX-80」は「CX-60」とどう違う?
くるまのニュース
「おもてなし精神」に敬礼! 日本人でも感心する日本人らしい「かゆいところに手が届く」クルマの秀逸装備5つ
「おもてなし精神」に敬礼! 日本人でも感心する日本人らしい「かゆいところに手が届く」クルマの秀逸装備5つ
WEB CARTOP
ラグジュアリー、快適性、安全性 新型メルセデスGLEはハイブリッドアシストで軽快に走る
ラグジュアリー、快適性、安全性 新型メルセデスGLEはハイブリッドアシストで軽快に走る
AutoBild Japan
アンダー150万円!? スズキ「軽バン」が凄い! 完全「爆睡仕様」に驚きの声…!? どんな人が買う? 見た目はド派手グリル採用の「スペーシア」とは
アンダー150万円!? スズキ「軽バン」が凄い! 完全「爆睡仕様」に驚きの声…!? どんな人が買う? 見た目はド派手グリル採用の「スペーシア」とは
くるまのニュース
「最強ランクル」はどれ? 「プラド」じゃない「250」すごかった!? 300・250・70は何が違う?  トヨタの「生きて帰って来られる」クルマとは
「最強ランクル」はどれ? 「プラド」じゃない「250」すごかった!? 300・250・70は何が違う? トヨタの「生きて帰って来られる」クルマとは
くるまのニュース
「しっとり」と「猛烈」の共存 BMW i5 M60 xドライブ 電動の旗艦が見せた幅広い守備範囲に脱帽
「しっとり」と「猛烈」の共存 BMW i5 M60 xドライブ 電動の旗艦が見せた幅広い守備範囲に脱帽
AUTOCAR JAPAN
「瞬殺でした」トヨタの“超本格・最大級”「新型SUV」すでに完売!? 大変貌「角張りシェイプ」で原点回帰の新型「ランクル250」が人気すぎた
「瞬殺でした」トヨタの“超本格・最大級”「新型SUV」すでに完売!? 大変貌「角張りシェイプ」で原点回帰の新型「ランクル250」が人気すぎた
くるまのニュース
200万円級のトヨタ「コンパクトSUV」何がいい? 「ちょうど良すぎる」のが魅力!? 大人気の「カローラクロス」支持される理由は?
200万円級のトヨタ「コンパクトSUV」何がいい? 「ちょうど良すぎる」のが魅力!? 大人気の「カローラクロス」支持される理由は?
くるまのニュース
トヨタの「次期型エスティマ」!? 結構ビッグな斬新「タマゴ型ミニバン」! ぐるぐる回る「シート」搭載の「FCR」とは
トヨタの「次期型エスティマ」!? 結構ビッグな斬新「タマゴ型ミニバン」! ぐるぐる回る「シート」搭載の「FCR」とは
くるまのニュース
なぜ車の「サンルーフ」減った? 昔は「あこがれの装備」なのに… 装着するとデメリットも? 近年は「ガラスルーフ」が増加に
なぜ車の「サンルーフ」減った? 昔は「あこがれの装備」なのに… 装着するとデメリットも? 近年は「ガラスルーフ」が増加に
くるまのニュース

みんなのコメント

10件
  • lan********
    どれだけ機能が進化したところで、肝心のドライバーが設定するポジションがブレーキ踏み切れない程にシートを下げ、背もたれは倒しハンドルは12時のポジションだもん。
    宝の持ち腐れだって。
  • iga********
    >「快適ドライブ」追及
    寝ながらドライブなんじゃない?

    正しいドライビングポジションを知らん輩が多い
    シートだけじゃなくペダルやステアリングの位置も重要でしょ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1094.01612.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

33.71480.0万円

中古車を検索
LSの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1094.01612.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

33.71480.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村