レクサス LSハイブリッド 「レクサス最高峰のフラッグシップサルーン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
4
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
3
燃費
4
価格
3

レクサス最高峰のフラッグシップサルーン

2023.1.19

年式
2017年10月〜モデル
総評
フォーマルなサルーンではなく、ステアリングを握って走りが楽しめるハイエンドサルーンを求めるユーザーに向けたモデル。ただ、デビューして5年以上が経過するだけに新鮮味は薄れつつある。ISが大きく変わったように、LSのエクステリアデザインにも大きな進化を期待したい。
満足している点
余裕ある走りとレクサスの世界観が垣間見えるインテリアが心地よさを誘う。大型のボディにもかかわらずフットワークにすぐれ、ワインディングを気持ちよく走ることができる。
不満な点
デビューから毎年のように改良され、乗り心地と静粛性を向上させている。LS500hの進化は今後も続くだろうが、熟成されつつあるLSを買うタイミングはいつになるのか。既存のLSオーナーに買い替えを促進するための作戦なのか?
デザイン

4

クーペのようなフォルムを特徴とするLS500は全長5235mm×全幅1900mmのビッグサルーン。流れるようなボディラインはスポーティでありながらフォーマルな雰囲気も漂わせる仕上がり。内装も寄木細工のようなヘリンボーン、切子などで日本の伝統を表現。当然ながら細部にわたって質感は高い。
走行性能

3

3.5Lマルチステージハイブリッドは359馬力のシステム出力を発生し、WLTCモード13.6km/Lの経済性を両立。動力性能は申しぶんなく、アクセル操作に対するレスポンスも良好。すっきりとしたステアリングフィールはレスポンスにすぐれ、ワインディングでも安心感のある走りが確かめられる。
乗り心地

3

ランフラットタイヤを標準装着することもあってか、初期モデルの乗り心地は電子制御の可変ダンパーをもってしても硬質な印象を受けた。しかし、ダンパーシステムの改良やタイヤのサイドウォール剛性の適正化などにより、マイナーチェンジ後のモデルはリヤの突き上げがマイルドに抑えられている。
積載性

3

トランク容量は仕様によって異なり、LS500の480Lに対してLS500hは50L少ない430Lとなる。ここまでが9.5インチのゴルフバッグ4つを積み込めるが、アドバンストドライブは337Lとかなり小さくなる。
燃費

4

3.5LターボのWLTCモード10.2km/Lに対してハイブリッドは13.6km/L。国産車ではこれといったライバルが存在せず、同クラスの輸入プレミアムサルーンと比べてもトヨタハイブリッドシステムの燃費のよさが際立っている。
価格

3

ガソリン車に対してハイブリッドはおよそ60万円高となる。ランニングコストで元を取るのは難しいけれども、加速のスムーズさや力強さ、静粛性の高さでメリットがあり、ハイブリッドならではの満足感も得られる。2022年10月のマイナーチェンジでは10〜15万円ほど値上げされているが、Zグレードのメーターが12.3インチのフル液晶となったほか、トヨタセーフティセンスの機能を充実、ディスプレイオーディオが最新タイプとなるなどの進化も見られる。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
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