レクサス LM 「エグゼクティブ御用達」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

塩見 智
塩見 智(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
5
燃費
3
価格
-

エグゼクティブ御用達

2023.10.12

年式
2023年10月〜モデル
総評
“小さな高級車”に挑んだLBXと同時期に登場した“背高な高級車”に挑むLM。車名は「ラグジュアリー・ムーバー」の略だそうだが、乗ってみると、新しいショーファーカー像が提案されていると感じた。大画面を仕事に使うにせよリラックスやエンタメのために使うにせよ、これまでのショーファーカーでは不可能だった過ごし方ができるクルマになっている。
満足している点
特別仕様車やカスタマイズカーではなく量産のカタログモデルとして、豪華な後席2人掛けの仕様を設定したのは英断。ショーファーカー=セダンという古い考えを打ち砕いた。シャシー性能が向上した今、車高が高いと乗り心地をよくできないという考えはもう古い。一方でスペースが広いほうが快適というのは紛れもない事実なので、ミニバンのショーファーカーは大いにアリ。
不満な点
難しいとは思うが、アルファード/ヴェルファイアの面影を消し去ることができていない点は惜しい。それはLMにとってよくないというより、アルファード/ヴェルファイアがこのクルマの廉価版に見えてしまう。
デザイン

3

特徴的なグリルに目がいきがちだが、注目すべきはボディサイド。大型ミニバンの場合、サイドは平坦な面になりがちだが、車室スペースを犠牲にしないよう工夫しながら抑揚をつけている点がグッド。
走行性能

4

2.4L直4ターボハイブリッドは十分な力強さを持っているので、重量がかさむこのクルマを痛痒なく走らせることができる。PHEVはより上質な走りを見せてくれるだろう。
乗り心地

5

左右独立した後席は重厚なつくりで実際に取り付け剛性なども高く、好みの角度にリクライニングして座ると本当に快適。背中の角度に合わせてオットマンを調整すれば極楽だ。高い位置に座ることになるが、シャシー性能が煮詰められており、揺さぶられる感覚はない。
積載性

5

本当に広い車室を人間が快適に過ごすために費やしているので、荷物を載せるのに適したスペースはそれほどは広くない。前席と後席を隔てるパーテーションにもスペースを奪われている。が、目的に合ったスペースの使われた方をしている。
燃費

3

計測できていないし、想像される車重と組み合わせられるパワートレーンから考えると、燃費は期待できない。が、購入を検討する人で、好燃費を期待している人も少ないと思う。
価格

-

トヨタブランドではなくレクサスブランドなので、“性能や質感のわりに安い”ことを期待すべきではなく、“高いだけのことがある”という価格であってほしい。
塩見 智
塩見 智
自動車ジャーナリスト
1972年生まれ。岡山県出身。大学卒業後、地方紙記者、自動車雑誌編集者を経てフリーランスエディター/ライターに。ウェブサイトや雑誌に寄稿を続けてきたが、50歳を機に突如クルマ系YouTubeチャンネル「ソルトンTV」を開設。ややクセ強の新車レビューを公開中。ググってみてください。いいものだけを練馬から!日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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