2023年6月
■2023年6月
レクサスは、フラッグシップクーペ「LC」のオープンモデル「LC500コンバーチブル」を一部改良して、2023年6月8日に発売した。
今回の一部改良では、“Always On”の考えのもと、新たなテストコース「Toyota Technical Center Shimoyama」で走行テストを実施して乗り心地や操縦安定性を高めている。また、安全性の向上を図り「Lexus Safety System +」の機能を拡充した。
走行性能では、エンジンマウント特性を変更するとともに、リヤサスペンションメンバーの取り付け部を補強。トンネルブレースを追加して、床下ブレース補強を施している。また、ホイールの締結にワッシャ付ハブボルトを採用することで、締結力を向上したほか、ノーマルタイヤを標準設定して、快適な乗り心地とハンドリング性能の両立を図っている。さらに、コイルスプリングやスタビライザー、ショックアブソーバーの諸元を最適化して接地感や操舵応答性を高めているのに加えて、AT制御を見直して、よりドライバーの意志に寄り添ったシフトスケジュールとしたという。さらに、統合型走行安定システム(VDIM制御)には、ドライバーによる車両コントロール領域を最大限に残しつつ、車両挙動が大きく乱れた場合には制御が介入するEXPERTモードを設定した。また、サーキット走行などでの油温上昇を抑制するオートマチックトランスミッション(AT)オイルクーラーを採用している。
インテリアでも、12.3インチのタッチディスプレイを採用するとともに、ナビや音楽、車両設定などの各種メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコンで表示することで操作性を進化させた。同時に、画面全体のレイアウトも情報の粒度に応じて表示エリアを分けることで、操作フローを統一している。
安全面では、先進運転支援システム「Lexus Safety System+」の機能を拡充した。「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大して、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者、交差点右折前に前方から来る対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能としている。また、「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識にAI技術を活用して、支援範囲を拡大。「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」に、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を追加した。さらに、カメラで主要な道路標識を読み取り、マルチインフォメーションディスプレイに表示する「ロードサインアシスト(RSA)」や、車両の前後左右に搭載したカメラの映像を合成してセンターディスプレイに表示するパノラミックビューモニターを採用している。
ボディカラーは、新たにソニックカッパーとヒートブルーコントラストレイヤリングを設定。インテリアカラーは、ダークローズとブルー&ホワイトを新規採用した。