レクサス IS 「クラス以上の静粛性と乗り心地を実現した、日本のプレミアムスポーツセダン」のユーザーレビュー

takatora14 takatora14さん

レクサス IS

グレード:300“Fスポーツ”(SPDS_2.0) 2020年式

乗車形式:試乗

評価

5

走行性能
5
乗り心地
5
燃費
3
デザイン
5
積載性
3
価格
4

クラス以上の静粛性と乗り心地を実現した、日本のプレミアムスポーツセダン

2021.3.3

総評
この価格帯としては望外の静粛性と乗り心地を実現していました。
エアコンを切り、窓を閉めると隣に座る営業マンの息遣いすら気になるレベルの静粛性には驚きました。
密閉感が高く息苦しさを感じるほど。素晴らしいです。
剛性の高いボディに良く動く足の組み合わせも、乗り心地に貢献しており、不快な突き上げやバタバタした振動は皆無。多少舗装が荒れた一般道も気持ちよく走ることができます。
一方で、これらの静粛性や乗り心地は、運転の官能性とはトレードオフになっていて、ワクワクとかドキドキと言った感覚は強くないです。
ただ、ハンドリングが良いので、峠道に持ち込むと楽しめる事間違いないと思います。

MCとは思えないほど、大きく変わったデザインはシンプル且つスマートで、大人が乗るセダンとして必要十分な質感があります。

唯一不満な点としては、後席の居住性です。
運転席で身長179cmの私がドライブポジションを取った上で後席に乗り込むと、レッグスペースは殆どありません。
加えて、ヘッドクリアランスはほぼ0cmとなってしまい、長距離乗るのは難しそうです。
満足している点
窓を閉め、アイドリングストップが働くと、助手席に座るディラー営業の息遣いが気になる程の静粛性。
一般道では過不足ないエンジンパワー。
荒れた路面でも上質な乗り味を実現する足回り。
不満な点
シート以外の内装の質感が高くない(特にFスポーツのアルミ加飾や、ハンドル)。
後席が狭く、大柄な男性だと乗れない(当方は身長179cmでヘッドクリアランス0)。
Sport+にしても控えめなエンジン音。
デザイン

5

・外装
マイナーチェンジとは思えないほど、大きな変更を受け、スポーティながらもスマートな印象をさらに向上させました。
フロントはMC前に分離されていたデイライトがRXのようにヘッドライト一体型となったことで、すっきりとした印象に。
特に、Fスポーツではグリル周辺のモールもブラックアウトされているため、シンプルさが際立ちます。
かなりオーラがあるデザインだと感じました。
リアも大きく印象を変えており、膨らみの大きいタイヤフェンダーと、クーペライクなリアウインドウの傾斜によって、スポーツカーらしさを感じるデザインになっています。
リアランプ周りも流行りの水平基調を取り入れており、一気に″今時の車″になりました。

・内装
大きく変更が加えられた外装とは対照的に、内装のデザインは先代踏襲です。
シートの質感は高く、耐久性もありそうで好印象でしたが、ドアパネルやモールなどの加飾にはもう少し高級感が欲しかったところです。
この辺りは、モードブラックで大幅に改善しています。
後席については、乗り心地の項目でも記載しますが、兎に角狭い!レッグクリアランスもヘッドクリアランスもなく、殆ど2+2レベルでした。
走行性能

5

・エンジン
4気筒の2Lターボエンジンですが、低回転から最大トルクを発揮することもあり、一般道では全く力不足感はありませんでした。
ターボラグも大きくないので、アクセルを踏んだ分だけしっかり加速してくれます。吹け上がり、回転落ちのレスポンスも良く、楽しいエンジンでした。
一方で、静粛性の高さと引き換えにエンジン音は殆ど主張せず、エンジンの楽しさという点ではもう少し演出があっても良かったかもしれません。
せっかくモード切り替えがあるので、例えばsports+ではエンジン音を積極的に聴かせる等の工夫が欲しいところです。

・足回り
車重が軽い(ギブリ対比)事もあり、非常に良く動く足でした。
試乗コースでは舗装の悪い路面もあったのですが、不快なバタバタ感はなくタイヤの回転を感じながら安心して乗ることができました。
ブレーキも必要十分に効いてくれるので、多少の急加減速をしても不安感はありません。
乗り心地

5

・シート
日本人の体型にあった良いシートだと感じました。
柔らかすぎず、硬すぎずで、良い意味で印象に残らないシートです。長く乗ってもストレスを感じなさそうです。

・足回り
走行性能の項目でも述べましたが、足が良く動くことが乗り心地にも好影響を与えていました。
路面ギャップを超えても、突き上げられる感じはありませんでした。ハンドルを切った時のロールも躾けられているので、乗員は振られる事なく安定しています。

・静粛性
この車において最も特筆すべきが、この静粛性です。
BMWの3シリーズや、MBのCクラスがある程度エンジンの音を聴かせようとしているのに対して、ISではエンジンやエグゾーストなどの車が発する音も徹底して抑えられている感覚がありました。
ただ、静粛性とは難しいもので静かになればなるほど、小さな音が気になるようになります。
具体的にはISではエアコンの送風音が気になりました。気候が良い季節であれば、ほぼ無音でのドライブが楽しめると思います。

・後席
全体的に非常に出来が良く感じたISですが、クーペライクなデザインを優先したことで後席の居住性が犠牲になっていました。
運転席で身長179cmの私がドライブポジションを取った上で後席に乗り込むと、レッグスペースは殆どありません。
加えて、ヘッドクリアランスはほぼ0cmとなってしまい、長距離乗るのは難しそうです。
後席の居住性を考える人は、RX等のSUVや GS以上のセダンを購入した方がいいと思います。
積載性

3

トランクは十分に実用的な広さを確保していました。
奥行きもあるので、やはり後席の居住性の低さはホイールベースではなく、全高の低さに起因するものなのでしょう。
燃費

3

試乗なので無評価。
価格

4

FスポーツのIS300で乗り出し600万円前後。
内容を考えるとバーゲンプライスだと思います。
レクサスはリセールも高いので、下手に高年式の輸入車を中古で買うよりも手出しは少なくて済むはずです。
ISと同程度の乗り心地や静粛性の高さを求めると、BMWの3シリーズやMBのcクラスといった同クラスの輸入セダンでは難しく、さらに1ランク上のセダンを選ぶことになります。
その点からも、乗り心地や静粛性、リセールを求める方にとって、ISは有力な選択肢の一つになると思います(リセールを求めるならばSUVに軍配ですが、セダンの中では。。)。
故障経験
試乗なので無評価
少なくとも某輸入車と違い、試乗車のチェックランプが点灯しているというギャグには遭遇せず。

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