レクサス GS 「19系GSからの乗り換え」のユーザーレビュー

19系GSからの乗り換え

2021.4.5

総評

19系GS350に10年ほど乗り、他に乗り換えたい車種が思い当たらず、とはいえ走行距離もかさんできたため、12系最終型に乗り換えました。
ハイブリッドの重量感やCVTが苦手、一方で4発エンジンの軽いガラガラ音も苦手、ということで350の一択。
巷はSUVであふれかえってますが、高速走行での低重心の安定感、剛性、適正な車重、大人４人が快適に移動できるパッケージなどなど、乗り慣れたセダンからは離れられず（たぶん生きた化石のような価値観かもですが）。
燃費規制などもあって、恐らく、V6・3.5リッターのNAエンジンを量販グレードで搭載できる、ほぼ最後のモデルになったのでは。
GSは、国内市場はおろか、グローバルでディスコンとなり、ドライバーズ・カーとしてベストなハイパワーEセグFRセダンは、もう新車ではなかなか出てこないでしょう。
永遠の最終型となった12系GS350を、そう遠くない将来、ガソリン車がこの世で乗れなくなってしまう日が来るまでに、存分に楽しんでおこうと思います。

満足している点

10年間ほど乗り続けた19系GS350からの乗り換えなので、前車との比較です。
19系と比べて、運動性能・静粛性・剛性ともに向上し、トランクの収納性もアップ。
ベースは同じ2GRだが、エンジン音にも味付けを頑張った造り手のこだわりを感じる。
Lexus Safety System+のおかげで、高速での長距離運転もラク、これ以上便利になりすぎると寝落ちしそうで却って危険かも。
前車の19系と同様、2GRエンジンは余裕シロたっぷりの動力性能で、高速の合流・追い越し・登坂や峠道など、どんなシーンでも不満なし。
純エンジン車なので、車重1.6tは重量感のダルさも無く、ハイブリッド系のシステムトラブルの不安も無し。

不満な点

ATが8速になり、前車の6速ATより燃費向上にも寄与しているのでしょうが、ダウンヒルでエンブレをかけるとき、2速と3速のちょうど間が欲しくなる時が、結構ある。
（AT多段化の弊害か）
と言っても、そんなに大した不満ではない。

デザイン

4

4ドアクーペ的な丸みのある19系に比べて、正統派的なセダンのフォルムになったかも（リアビューは19系の方が好きでした）。

走行性能

5

これで動力性能に不満があるとするとGS Fとかしか選択肢が無くなりますが、日常での使い勝手や性能、所有コストなどのトータルバランスでは、350が個人的にはベストかなと思いました。

乗り心地

4

ノーマルの足でも、わりと固めだと思います。静粛性が高すぎて、室内の細かい振動音とかに、かえって神経質になりがちです。

積載性

4

ガソリンモデルはトランクスルー有なので、ちょっとした長尺物でも積める安心感あり。トランクの間口も19系より広くなっており積載性アップ。キャンプ道具や釣り竿も難なく積めます。

燃費

4

街乗りで8～9km/L、高速だともっと伸びます。「所詮ガソリン車のecoモードなんて大したことないだろう」と思ってましたが、渋滞時や街中の低速時にecoモードで走行すると、エアコンやATシフトチェンジ制御なども有ってか、normalより意外なほど燃費向上します。

価格

3

350は、450hや300hより圧倒的にタマ数が少なく、上モノはかえって高値推移しているようです。もう新車は存在しないので、最終型の良ダマ350は、早い者勝ち状態かもしれません。

故障経験

幸い、まだ無いです。前車の初期型19系GSはちょいちょいトラブルあっては直して、でしたので、最終型で成熟してくれていると願うばかり。