ランドローバー レンジローバー 「あらゆる欲を満たすラグジュアリーSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
4
燃費
1
価格
4

あらゆる欲を満たすラグジュアリーSUV

2023.7.21

年式
2021年11月〜モデル
総評
伝統的なモデルにしてブランドを象徴する1台であるが、そんな色眼鏡を取り払っても完成度の高い1台である。総合的な性能が高く、業界内でも入ってくる評判は良い。COTY(カー・オブ・ザ・イヤー)の10ベストに残っただけあって、確かな実力があるモデルだ。大きさと燃費が気にならなくて、買えるのであれば間違いなく「買い」なモデルと言える。ありとあらゆるワガママを満たしてくれる、そんなトップオブラグジュアリーSUVだ。
満足している点
欲張りな部分の性能すべてが高いことが魅力的なポイント。オフロード性能もステータス性も乗り心地もラグジュアリー性も先進性も…ありとあらゆる欲を満たしてくれるクルマだ。このクルマを好んで所有して満足のいかない人は「やっぱり背の低いクルマが好きだった」という人くらいだろう。買える人で悩んでいるくらいならば、買ってしまえば幸せになれる確率は高い。
不満な点
不満が出るであろうポイントを挙げるとすれば、燃費と車体の大きさだろう。燃費に関しては期待してはいけないのは言わずもがな。ボディサイズは日常的に日本で乗るのであれば、個人的には全長5m、全幅2mが限界ラインと考えているが、ショートホイールベースであっても全長5mは超えるし、全幅はみんな2mを超える。都心部などでは停める場所に苦労するだろう。
デザイン

5

基本的なデザインは変わっていない。クルマに対してあまり詳しくない人が見たら先代と現行の世代が違うことに気が付かないかもしれないほどだ。いや、クルマ好きであっても「ビッグマイナーチェンジ」と聞けば納得してしまうかもしれない。しかし、それでいいのだ。レンジローバーらしさを全面に残し、一目見てレンジローバーと分かる出で立ち。そんな中に少しずつモダンな要素を取り入れていて、現代の都心にもマッチするデザインとなっている。
走行性能

5

オフロード性能が高いのは周知の事実と言えるだろうが、驚かされるのはオンロード性能の高さだ。車重が重く全高が高いという、走行性能的には不利な特徴を持っているにも関わらず、高速で旋回してもロール感は少なく、フラットな雰囲気でスマートにコーナーを抜けていく。また、加速性能にも驚かされる。重たい車重ながら「おっ!」と思わせる加速感だ。特に4.4LのV8ターボエンジン搭載車は、官能的なサウンドで心地いい加速を見せる。
乗り心地

5

昔からレンジローバーのことは「砂漠のロールスロイス」と表現するが、現代のレンジローバーはオンロードでも抜群の乗り心地。ロールスロイス要らずとまでは言わないが、これならばわざわざ別にオンロード用のサルーンを購入する必要はないと言えるだろう。アクセルを大きく踏み込むことなく、普通に走行していれば車内は静寂そのもので、全体的に快適性は高い。
積載性

4

ラゲッジスペースはそこそこ大きいが、ボディサイズを考えれば妥当と言える。トランクを開けるとビックリするくらい広い!といったほどではない。しかし、旅行などでの使用を考えても十分なラゲッジスペース。このクルマでラゲッジスペースに不満が出る人はまずいないだろう。
燃費

1

ハッキリと言わせてもらおう。燃費に期待してはいけない。2.5トンを優に超える車重を4.4Lターボとかで動かしているのである。燃費がいい訳がない。ディーゼルエンジンモデルであっても、実燃費は10km/Lを下回るだろう。このクルマの購入を検討する上で燃費を気にする人はいないと思うが、「想像以上に…」ということもあるかもしれない。
価格

4

実質的な金額を考えるとアンダー2000万円からといった具合だ。伝統的なモデルであり、ライバルらしいライバルがいないことを考えると正直高いのか安いのか分からなくなってくる。しかし、高いオフロード性能を有しつつも、オンロードでの乗り心地や高いステータス性、充実の室内装備にラグジュアリー性と最も欲張りなクルマの形の1つを体現していると考えれば高くはないとも言える。あらゆるシーンで絵になり、あらゆるシーンで快適、場所もシチュエーションも選ばない高性能な移動手段でありステータスシンボルなのだ。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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