ランドローバー レンジローバーイヴォーク PHEV 「賢く走れる新世代イヴォーク」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

まるも 亜希子
まるも 亜希子(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
5
燃費
5
価格
5

賢く走れる新世代イヴォーク

2024.7.27

年式
2021年8月〜モデル
総評
レンジローバー兄弟の末っ子として、扱いやすいサイズながら高い走破性とプレミアム感はしっかり備えるイヴォーク。PHEVモデルは最大65.1kmのEV走行が可能となっており、電動化モデルへのエントリーとしても自然に使いやすくなっています。2024年モデルイヤーから、インテリアの物理スイッチを最小限とし、エアコンなどさまざまな操作をインフォテインメントシステム「Pivi Pro」に集約したイヴォークは、IT世代の若い人たちにもスッと馴染みやすいプレミアムSUV。2025年モデルはなんとこのご時世に値下げ(!)したところも大きなトピックとなっています。
満足している点
クールだけどかなり勇ましい雰囲気を持ち合わせる外観からは想像もつかない、エレガントで洗練されたインテリア。シートはたっぷりと大きめで身体を包んでくれる感覚ながら、その触感は上質でいいものに囲まれている実感が湧いてきます。また、クラス最高レベルの空気清浄テクノロジーを搭載し、PM2.5やCO2を監視して車内に侵入させない機能も秀逸。車内の空気レベルは常にGoodから危険レベルまで色分けされ、ひと目で確認できるようになっています。コロナ禍以降、ウイルスなどに敏感な人にもピッタリです。
不満な点
そこがいい、という人もいるので意見が分かれるところですが、20インチのタイヤはちょっと大きすぎて、見た目は迫力があってかっこいいですが乗り心地が硬くなります。またPHEVだということがほとんどわからない、差別化しないところも好みが分かれそうです。
デザイン

5

現行モデルは2022年に登場しており、2024年モデルで初めてのマイナーチェンジを行なって内外装に手が入りました。外観は兄貴分のレンジローバーなどとイメージを共有した、ラグジュアリー感たっぷりのフロントマスク。そこに、四輪がしっかり地面に踏ん張るような台形フォルムの勇ましさが絶妙にマッチしています。サイドから見ると、クーペモデルのようなルーフラインで都会的なカッコよさがあり、足元には20インチの大径タイヤが標準装備で迫力満点です。
走行性能

5

パワートレーンは1.5L 3気筒ガソリンエンジン+15kWhのリチウムイオンバッテリー、エレクトリック・リア・アクセルドライブを組み合わせたシステム。パワートレーンの制御モードに「ハイブリッド」「EV」「SAVE」があり、インフォテインメントのディスプレイからドライバーが任意に選択できるようになっています。通常は車両重量が1.9tですが、パノラミックルーフを装備しているモデルだったので約2.1tになり、20インチの大径タイヤということもあって発進加速はやや重く蹴り出しの抵抗が少し大きめに感じます。でも速度がのってくれば、なめらかでパワフル。重厚感のある走りでゆったりとしたクルージングが楽しめました。
乗り心地

4

ガタガタとした路面状況をダイレクトに拾うとこや、40km/h程度ではやや足さばきがドタバタとする場面もありましたが、これは大径タイヤの影響が大きいのではないかと思います。今回からPHEVモデルでも19インチがオプションで選べるようになったので、おそらく乗り心地を重視するならばそちらの方が落ち着くのではないかと思います。
積載性

5

ラゲッジ容量は472Lと、ガソリンモデルより少し少なくなりますが、十分な大容量です。掃き出し口もほぼフラットで、重い荷物をすべらせて積むことも考えられていると感じます。後席は4:2:4分割で倒せて、奥の方は傾斜がつきますがフレキシブルに荷物を積みやすくなっています。パワーテールゲートはハンズフリーにも対応。とても使いやすいラゲッジだと思います。
燃費

5

燃費をアップするためには繰り返し充電してより多くの距離をEVで走ることのほかに、ハイブリッド、EV、SAVEモードを任意で選択できるので、シーンに合わせて賢く使うことができるのも魅力的。ドライバーが学習していけば、どんどん効率よいエネルギーマネジメントができる、面白いモデルです。
価格

5

2022年モデルの時は2.0Lターボのガソリンモデルより90万円近く高い設定となる972万円からだったのに対し、2025年モデルは883万円からと同額に改定(しかも値下げ!)。電動化モデルの普及を加速させたいという、JLRの本気度が垣間見える決断だと感じます。
まるも 亜希子
まるも 亜希子
自動車ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
ランドローバー レンジローバーイヴォーク PHEV 新型・現行モデル

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