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新車の国産SUVを選ぶより中古で初代「レンジローバー イヴォーク」を買った方が幸せな理由とは

■モード系なのに飽きないデザイン

 食品に賞味期限あるいは消費期限があるのは当然のことだが、「デザイン」や「ファッション」にも賞味期限はある。そしてその期限は、モノによって長かったり短かったりする。

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 一例を挙げるなら、1955年代にジェームズ・ディーンが映画『理由なき反抗』のなかで見せた「Leeの101ライダース+白Tシャツ」という着こなしは、映画公開から66年がたった今でも普通に現役である。また1979年公開の映画『さらば青春の光』でフィル・ダニエルズがまとっていたフィッシュテール・パーカー(通称モッズコート)+細身のスーツというスタイルも、まったく色褪せていないように思われる。

 だが逆に、1980年代に流行した「肩パッド入りのジャケット+タック入りパンツ」で駅前を歩けといわれたら、それはもはや何らかの罰ゲームだろう。

 このようにファッション/デザインにも食品同様の「賞味期限の長短」があるわけだが、その意味でいうと、日本では2012年3月に発売された初代ランドローバー「レンジローバー イヴォーク」(以下、長いのでイヴォークと省略)は、きわめてモード的で素晴らしくしゃれたデザインであっただけに、その時間的な耐久性は「短いのだろうな」と筆者は予想していた。

 メルセデス・ベンツ「Gクラス」のような四角四面のクルマは、いくら時間が経とうと古びないというか、逆に“風味”が出てきたりもするが、イヴォーク的な、あるいはアウディ的な「モード系デザイン」は、出た直後はかなりいい感じなのだが、3年から5年も経つと、その経過した時間以上に「なんか古いな……」と感じられてしまう場合が多いのだ。

●街なかで色褪せない初代「イヴォーク」

 だが初代イヴォークは違った。

 日本での発売から9年半が経過し、新型(2代目)の登場からも2年以上が経ったわけだが、初代イヴォークの「しゃれてる感じ」はいささかも減じていないように見えるのだ。

 いやもちろん、2代目と初代を真横に並べた上で見比べれば「初代はやっぱ古いな……」とわかるが、初代単体で街を走っている姿を見かけると、いまだに「おっ?」と思わされるのである。

 初代イヴォークのデザインは、いかにも時間的な耐久性が低そうに見えて、実はそうでもなかったのだ。普遍的……とまでいえるかどうかは不明だが、少なくともあと数年間は、人に「おっ?」と思わせるだけの“美”と“モード”が、初代イヴォークには備わっている。

 となれば当然気になってくるのは、新車の2代目イヴォークと違って比較的安価な予算でも入手可能な「初代の中古車」である。

■いま、初代「イヴォーク」を中古で狙う本当の理由とは

 モードの話ばかりしていないで、クルマの説明も軽くしておこう。

 初代ランドローバー レンジローバー イヴォークは、「ランドローバー史上もっとも小さく、軽く、燃料消費の少ないモデル」として、欧州では2010年に発表されたスモールSUV。登場時、ランドローバー社はイヴォークのことを「スポーティでスタイリッシュな、プレミアムコンパクトSUVというセグメントを定義するクルマ」といっていた。

 そんな初代イヴォークは、日本では2012年3月に発売され、2代目が登場する2019年5月いっぱいまで人気を博し続けた。

 ボディタイプは5ドアのほかに3ドアの「イヴォーク クーペ」があり、当初のパワートレインは最高出力240psの2リッター直4ガソリンターボ+6速AT。2014年モデルからは9速ATに変更され、2018年モデルでは2リッターガソリンターボを新世代の「INGENIUM」に刷新し、2リッターディーゼルターボも追加。

 2016年には、ソフトトップルーフ搭載の「コンバーチブル」を追加したほか、ほぼ毎年のようにおこなわれた仕様変更や化粧直しを伴いながら、2019年途中まで販売された……というのが、初代イヴォークの大まかなヒストーリーだ。

●国産の新車よりよっぽどいいかも

 で、その中古車は今、走行4万km台までの初期から中期年式が「総額300万円前後から狙える」といった状況。さすがに末期型の2018年モデル以降は総額420万円以上となるが、キレイに維持されてきた個体であれば、初期から中期の年式であっても「都市型プレミアムSUV」としてのオーラは十分以上である。

 予算300万円前後で国産のショボいSUV新車を(やむを得ず)検討しているのであれば、一刻も早くそんな愚行はやめて……というのは冗談だが、まぁ目先を変えて、ユーズドカーの初代ランドローバー レンジローバー イヴォークの勇姿も一度ぐらいはチェックしてみていただきたいとは、真剣に思うのだ。

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