VT6.0
ディアブロシリーズの後ろから2番目のモデル。最後はSE。
今でも状態の良い固体はまだ探せるはずである。
カウンタックよりもボディが弱いため
2012.3.6
- 総評
- VT6.0
ディアブロシリーズの後ろから2番目のモデル。最後はSE。
今でも状態の良い固体はまだ探せるはずである。
カウンタックよりもボディが弱いため、走行距離の短いものが必須となるが
前オーナーの使い方によっては2~3万キロくらいでも当り車はあるかもしれない。
この車、とにかく所有し甲斐がある。
例えば、ストック状態で完全に完成されているインテリア・エクステリア。
ガンダムでいえばリックディアスではなくリックドム。
異彩を放つオリジナル満載の車体は唯一無二の存在。
アヴェンタドール登場の今でも、多少のレトロ感を纏いながらも並び立つ存在感に溢れる。
特にインテリアは現在もランボルギーニ史上最高のテイストと思っている。
サーキットをグイグイ攻める車ではないが、その分想像以上に普段使いが可能。
マニュアルオンリーだが、クラッチも見た目ほど重くなく、半クラッチの幅も広い。
国産MTを運転できる人なら簡単に乗りこなせるほど完成度が高い。
見た目より楽チンなのだ。
その上非日常感はたっぷり味わえる。
- 満足している点
- エクステリア:ガンティーニのオリジナルデザインをクライスラーが崩した等と言われているが、
絶妙なマッチングに仕上がっていると思う。初期型からこのスタイルがほとんど
出来上がっているため、発売当初の人気度の高さは容易に伺える。
例えばコアだが、サイドウインドウの先端のデザイン処理などは
スーパー手作り車だと彷彿させる。
ラインが先端に向かうほど内側に切れ込み同時に角度も浅くなる。
ドライバー視点からほとんど真下の路面が見える程その形状は異様である。
サイドウインドウ先端からリアのエアインテークまで繋がったラインで構成され
一部も破綻の無いデザインはいつ見ても飽きが来ない。
フェアレディZのライトは好みが分かれる所であろうが、自分は気に入っている。
また、ドアとルーフ以外のパネルは全てカーボンとなっており、エンジンフードや
ボンネットを開くとそれが視認可能。
インテリア:SVから変更されたが、6.0では更に磨きがかかった。僅かにブルーを織り交ぜた
質感の高いカーボンとイタリアらしいレザーの巧みなコンビネーションは
非常に艶やか。一見の価値あり。
エキゾーストノート:外観がこれだから、ノーマルの大人しい音量でもバランスはとれる。
また社外マフラーを装着しても下品な音にはならず、揺らぎを堪能できる。
走り:4WD(VT)の恩恵で相当速度を上げてもフロントのリフト感は感じない。
運転:ほとんど特別なコツは必要としない。斜め後ろが死角と言われるが、目視すれば何ら
問題ない。車体はあきれるほど幅広いが、運転してしまうと手の内に収まる。ドアミラーが
最大幅なのでセンサー代わりにもなる。回転半径もこの手の車にしては小回りが利く。
トルク:低回転域は550マラネロ程ではないが、3500回転以上になると面白い。
ランボルギーニらしさを味わえる。
パワステ:軽すぎず重過ぎず、非常に使いやすい。
スイングアップのドア:停車時、ぎっちりと左に幅寄せしてもドアは上に開くためなんなく
降車可能。これが出来るのはランボルギーニだけ。
- 不満な点
- シフト:2速から1速にヒール&トゥ等でシフトダウンする際、なぜかギアの噛み合わせがズレ
「ゴリリッ」と音がする。ただし個体差が激しくあるため、問題ない車もある。
走り:見たままの直線番長。
エンジン搭載位置:ウエットサンプなので実は非常に高い位置にある。
壊れたところ:①走行中にいきなりチルトがいかれて、ハンドルが落ちたまま暫く走行したことが
ある。留め金の破損。もちろん修理。
②エアコンのコントロールパネルの留めが外れたようで奥に引っ込んでしまった。
手で引き戻してもボタンを押す度どんどん奥に行くため修理する。
③ドアは鍵のある箇所をプッシュするとラッチが外れるようになっているのだが
このボタンが壊れた。プッシュすると戻らない。中の爪がわれたとの
ことだが、これが樹脂だがプラスチックだかで出来ている。
そんなの壊れるに決まってる。
④自動車高調節機能(車高が低いため段差を乗り越える為にフロントUPの機能付。
)がついているのだが、これは洗礼のごとくほとんど必ず壊れる。
結構そのまま乗っている人が多い。またはロベルタ辺りに変更する人もいる。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験