XJ6Sovereign
最後の本当のジャガーとも言われるX300/X308系ジャガーです。私が乗っているのは直6・4リッターですが、非常にスムーズな
2007.6.14
- 総評
- XJ6Sovereign
最後の本当のジャガーとも言われるX300/X308系ジャガーです。私が乗っているのは直6・4リッターですが、非常にスムーズなエンジンとトランスミッション、豪華な内装としっとりした乗り味で非常にいいクルマだと思います。
最近直6もV8も3.2がもてはやされる傾向にありますが、4.0のトルクフルなエンジンは病み付きになります。街中であれば1800も回っていれば何の苦もなく流れに乗れます。
まだ買ってから間もないので故障などに関しては何もいえませんが、エアコンなども含めた電気系統が日本電装製になっており電気関係のトラブルはあまりないようです。実際X300系のエアコンはあまり壊れた話を聞きませんし、現在乗っているクルマも非常によく効く上に、AUTOの温度調整も細やかでよく出来ています。
そろそろX300はよいタマがなくなってきているため、「ジャガーは直6」と言う方は最後のチャンスかもしれません。
相場も底値と言えるくらいになってきています。
- 満足している点
- ○スタイリング
今の世でこれだけ背の低いセダンはもう出来ないでしょう。かといって運転姿勢に無理があるわけでもありません。他の車には決してない上品さがあります。とにかく誰からもすごいと言われます(笑)
○独特のハンドリング
ハンドルはかなり小径で、意外とクイックなハンドリングです。回した感じは滑らかでしっとりとしており、重さも軽めです。
ハンドルを切るとぐらっとロールしますが、その後は大きくロールしたままびしっと安定します。やわらかい足回りの割にはなかなかスポーティです。
○豪華な内装
XJ40時代からコストダウンが図られたとのことですが、それでも十分に豪華です。たて付けなどはむしろよくなっているかもしれません。
シートのすわり心地はかなりよいです。やわらかいのに長時間のドライブでも全く腰に来ません。
○程よい囲まれ感のコックピット
いい意味で空間が少なく、着座位置も低めです。
○操作系の滑らかさ
シフトレバーやハンドルは言うまでもなく、ウインカーレバーやスイッチ類も意図的に滑らかさが演出されているようです。ドアの閉まりも軽い力で「トン」と気持ちよく閉まります。
○よく効くキーレス
結構遠くから反応してくれます。
○すべるような乗り心地
乗り心地は非常にいいです。段差などはそんなにうまく乗りこなせませんが、すべてのショックの角が丸められてつるんとクリアしてしまう感じです。
- 不満な点
- ○少し甘めのブレーキ
はっきり言って普通に問題ないレベルですが、超重量級(総重量は2トンを超える)のため、もう少し効いてくれてもいいのに、と言う感じはします。以前乗っていたXJSがそれはすごいブレーキだったのでなおさらそういう感じがします。ただ、今履いているタイヤがコンフォート系なので、タイヤの問題かもしれません。
○プラスチックの質の低さ
輸入車全般の弱点かもしれませんが、プラスチックが日本のものほどよくなく、いろいろなところの部品の端やツメがよく折れます。一番有名なのがカップホルダーで、必ずと言っていいほど壊れるようです。私のクルマも購入時点でひびが入っていました。
○ライトが曇ること
これも持病のようです。これから掃除しようと思っていますが、内側から曇るので掃除は面倒なようです。
○狭いトランク
これは美しいプロポーションのためには仕方ありませんね。
私はゴルフなどしないので何の問題もありません。
○すわり心地の悪い後席
これは意外とびっくりしました。
背もたれは直立しており、サポート性がいまひとつです。身長が165くらいまでの人ならまあ問題ないかもしれませんが、170を超えると頭が天井に着きます。ショートホイールベースのクルマは足元も狭いので、成人男性はちょっと厳しいかもしれません。前席の快適ぶりと比べるとかなり差があります。
○意外と多い振動
細かいドライブトレーンのゆれ、ハンドルに伝わってくる振動、意外と細かい段差も伝えてくる足回り、と、イメージよりは振動が多めです。「猫足」に対して過度の期待をすると不満があるかもしれませんが、しかし全く不快ではありません。私などはむしろこれくらい情報がフィードバックされたほうが安心を感じます。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験