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Eタイプとエンジン共有 ジャガーXJ6/XJ12 英国版中古車ガイド 当時世界最高のサルーン(1)

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Eタイプとエンジン共有 ジャガーXJ6/XJ12 英国版中古車ガイド 当時世界最高のサルーン(1)

世界最高のクルマ Eタイプとエンジンを共有

ジャガーを創業したウィリアム・ライオンズ氏は、並外れたビジネスセンスを備えつつ、デザインに対する高い審美眼も備えていた。現場人として経営に携わりながら、美しいスタイリングの創出に携わった。他の自動車メーカーが、羨むような存在といえた。

【画像】当時世界最高のサルーン ジャガーXJ6/XJ12 Mk2とMkX、Eタイプ 21世紀のXJも 全110枚

彼の晩年の功績の1つが、1968年に発売されたXJ6だ。それまでのジャガーMk2やSタイプ、Mk Xといったモデルを大胆に置き換える、フラッグシップ・サルーンだった。

その仕上がりは素晴らしく、当時のAUTOCARは価格を2倍にしても良いと評価したほど。世界最高のクルマだとし、「価格帯を抜きにして、動的能力でこれに匹敵するモデルはない」。とまとめている。

このクラスとしては手頃な価格を実現させた理由は、開発費のかかるコンポーネントを共有したため。ライオンズは、XJへ向けて開発された安全性の高いダッシュボード周りを、スポーツカーのEタイプにも与えた。

同時に、Eタイプへ載っていた直列6気筒やV型12気筒のエンジンは、サルーンの動力源としても不満ない能力を発揮した。とはいえ、XJシリーズが既存部品の寄せ集めだったわけではない。多くの設計がまったく新しいものだった。

ボディ構造には、振動と雑音を軽減し衝突時の安全性を高めるという、当時最新の考え方が盛り込まれていた。サスペンションには、加減速時にボディをフラットに保つアンチダイブ設計が施され、トップマウントに堅牢なポリウレタンが採用された。

24年間も生産は継続 改良で洗練性を維持

エンジンとフロントサスペンションはサブフレームに固定され、ブッシュを介してボディシェルと結合された。パワーステアリングには強力なサーボが与えられ、ステアリングラックはラック&ピニオン式を採用。これも、サブフレーム上に固定された。

マニュアル・トランスミッションの変速は滑らか。タイヤは、ジャガーのために新開発されたロープロファイルのダンロップ社製が組まれた。

欧州市場を前提に、税金が安くなる小排気量の2.8L 直6エンジンも新たに開発。冷却効率にも注意が払われた。ドアやウインドウの気密性や遮音性に配慮され、ヒーターやデフロスターも強化してあった。

その努力は見事に実り、直列6気筒のXJ6は1969年に英国のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞。1972年には、Eタイプ譲りのV型12気筒エンジンを搭載したXJ12もリリース。秀でた静寂性を備えつつ、圧巻の動力性能を披露した。

リアシートが若干狭いという課題は、1972年にロングホイールベース版が登場したことで解決。1975年には、標準ホイールベース版の製造は終了した。

ジャガーは、XJシリーズを24年間も作り続けた。都度改良を加え、洗練性は最後まで高いままだった。1979年には、ピニンファリーナ社がXJシリーズをフェイスリフト。現代的なスポーツサルーンとして仕立て直し、モデルライフの延命に貢献した。

状態の良いXJシリーズのステアリングホイールを握り、郊外の道を流すほど、穏やかで満たされた時間はないかもしれない。非常に静かで快適で、今でも充分に速いスポーツサルーンだといえる。

オーナーの意見を聞いてみる

「自分が10代だった頃は、XJは究極のサルーンでした。このクルマを運転している人は、何かで成功したことを示していましたよね」。と、今回XJ12をお持ちいただいたスティーブ・グレイ氏は話す。

「幾重にもカーブが重なる、波打ったようなボンネットのデザインが好きです。本物のジャガーと呼べる、最後の1台といっていいでしょう」

「長く楽しむために、状態の良いV12エンジンを徹底的に探しました。2014年に購入し、これまでの整備記録は全部残っています。7オーナー車ですが、幸運にも全員が大切に保管していたんです」

「走行距離は約11万2000kmで、年式としては短い方ですね。ボディを2年前に再塗装していますが、それ以外はオリジナル状態。地金まで剥離し、部分的に新しいスチールを溶接するなど、小さなサビもすべて補修して仕上げてあります」

「バンパー下のスポットライトは、最初のオーナーが指定したもの。外されていましたが、新品を探して取り付けました。メカニズムの信頼性は高いですが、燃費は普段乗りで5.3km/Lほど。高速道路を走れば、6.4km/Lくらいに伸びます」

英国で掘り出し物を発見

ジャガーXJ6 シリーズ1 2.8(英国仕様)

登録:1971年式 走行:9万6500km  価格:1万7995ポンド(約325万円)

オールドイングリッシュ・ホワイトにブラック・レザーのインテリアで仕立てられた、状態の良いシリーズ1。2オーナー車で、1982年からは航空会社のパイロットが大切に保管してきたという。

各部が整備済みで、走行距離は短い。それを踏まえると、価格は良心的といえるだろう。エンジンは2.8LのXKユニットで、トランスミッションはボルグワーナーのオートマティック。当時物のラジオデッキも付いている。

ジャガーXJ6 シリーズ3 3.4(英国仕様)

登録:1983年式 走行:10万4600km 価格:1万2995ポンド(約235万円)

ベーシックな仕様がお好きなら、このXJ6はぴったりかもしれない。チューダー・ホワイトのボディにアンバーのベロア内装でコーディネートされた、5速MTのジャガーだ。見た目の状態は良く、インテリアも傷みは見られない。

走行距離は短く、オリジナル状態にある。ケント・アルミホイールやサンルーフなど、オプションも適度に盛り込まれている。整備済みでエンジンは一発始動。すべての装備が完璧に動くと、売り手は主張している。

中古車購入時の注意点などは、ジャガーXJ6/XJ12 当時世界最高のサルーン(2)にて。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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