JJB007さん
ジャガー XJシリーズ
グレード:ポートフォリオ_SWB_RHD(AT_5.0)
2010年式
乗車形式:マイカー
5000ccV8は街中を走るには力の半分も出す必要はありません。アクセル開度がごく僅かな状態でも十分に流れをリードできます。高速道路のインター流入や、
2013.1.26
- 総評
- 5000ccV8は街中を走るには力の半分も出す必要はありません。アクセル開度がごく僅かな状態でも十分に流れをリードできます。高速道路のインター流入や、ここぞというときの追い越しの際には、気持ち良く吹けあがります。刺激は少ないかもしれませんが、クルマの性格に合っています。さらに言うなら、スーパーチャージャー付きや2000CCエンジンも他のクルマで試し、そして比べてみましたが、現行XJには、この5000CC:NAエンジンが最もお似合いだと思います。2013年モデルから日本市場においてドロップしたことは本当に残念でなりません。尚、エンジン音に関しては押さえこんでいるというより、適度に聞かせているようで室内にも入ってきます。心地よい低・中音です。
ハンドリングは軽く、クルマの大きさを感じません。ロールは左右方向に少しありますが、ホイールベースの長さを活かして前後のダイブは僅かです。首都高の古い継ぎ目の拾い方も優しく、乗り心地はしなやかです。高速道路では、中立位置がやや甘いところがあり、その点はドイツ車に劣っているのだろうと思います。ドイツのアウトバーンを突っ走るビジネスエクスプレスのイメージと、イギリスの郊外を別荘に向けて優雅に走るイメージの違いが出ているのでしょう。中立位置が甘いところもクルマとの気持ちが通じ合うことに繋がっているようで、(アバタもエクボと言われても)個人的には好きです。
イメージ的には、過去のXJから革新的な変化があったので、旧来のジャガーファンには「どうなの?」という目で見られることが多いようです。実際に、販売サイドとしても、その点がネックになっているようで、価格レンジが上昇したことも加え、買い替えが進まないことが悩みの種になっているようです。ならば、他社からの乗り換えを期待したいところなのでしょうが、これまた今ひとつの状態のようです。そのため、発表・発売から2年以上経つ現在においても、あまり見かけません。「自分だけ感」が未だに持続できています。以上は、日本での話、また、私が見聞きしたり、感じたりしている範疇の話ですが。。。おそらく日本では、このモデル(X351)はこのままでしょう。真価が問われるのは次のモデルだと思います。次のモデルが諸外国だけでなく、日本でも受け入れられた時、伝統の第二章の幕開けだったとして、このモデル(X351)が再評価されるはずです。それまで大切に乗っていたいと思います。
(購入後1年2カ月 14,000㎞走行時)
- 満足している点
- デザイン
内外装ともにデザインの良さに惚れ込んでいます。WEBや雑誌の写真では分かりづらいところもあるのですが、実物を見て特に美しいと思うのは・・・
外装①ボンネット上で、左右のドア前端からヘッドランプに向けてラインが流れています。そのうねりが生み出す陰影は息を飲みます。
外装②ルーフとサイドパネル、ならびにリアトランクの3つが繋がる箇所のデザインが複雑な処理になっており、カオスの美しさとオリジナリティに溢れています。
内装①インパネ上部から後席までグルリと一周している木目パネル。この包まれ感は優美な雰囲気を存分に醸し出しています。
内装②ドライブセレクター。新世代ジャガーのアイコンになっているので、XJに限ったものではありませんが、前愛車XFのときから好きなポイントの一つです。出っ張りの少ないスッキリ感がクールな印象を与えます。
機能
通常では全て使い切れないほどの装備です。追突防止のレーダー機能と自動ブレーキの連動システム、クーラー・ヒーター、さらにはマッサージ付きのシートなど枚挙に暇がありません。中でも特徴的なモノを上げると、全面デジタルのメーター類や、運転席からはナビ画面に見える状態で、助手席からはフル画面でテレビが見えるというデュアルモニターあたりでしょうか。私が一番好きなのはダブルサンルーフです。両方開けるととても開放感があります。もちろんオープンカーには到底及びませんが。
- 不満な点
- ナビ画面の取り付け位置が若干低いので通常でも視線移動が必要なことと、少し上向きで装着されており日照の具合によって見にくいときがあります。また、大きな図体の割には後席が狭く、サルーンとして3人以上の乗車が多い場合は難点になるでしょう。
不具合は、納車時にマフラーの取り付け位置が左右で高低差があった以外は今のところ皆無です。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験