2013年5月
■2013年5月
ジャガーはスポーツカー作りの伝統を今に反映したFタイプを2013年5月24日に発表・発売した。Dタイプから50年を経て発売されたFタイプは、オールアルミ製のボディを持つ2シーターのコンバーチブルモデルだ。
ボディは全幅が1800mmを超えるワイド&ローのプロポーションを持ち、外観デザインはジャガーの伝統である美しくて速いクルマをみごとに体現したものとされている。フラットな美しい面を作るため、ドアハンドルは格納式とされ、リヤスポイラーも車速感応型とされている。
Fタイプのインテリアはドライバーを包み込むようなコクピットデザインが採用され、シフトスイッチも最近のジャガー車が採用していたダイヤル式ではなくレバータイプのスポーツシフト・セレクターに変更された。
搭載エンジンは2機種。標準モデルに搭載されるのはV型6気筒3.0リッターのスーパーチャージャー仕様で、250kW(340ps)/450N・mのパワー&トルクを発生する。V8 Sに搭載されるV型8気筒5.0リッターのスーパーチャージャー仕様は364kW(495ps)/625N・mの動力性能だ。いずれも電子制御8速ATと組み合わされ、後輪を駆動するFR車だ。
シフト操作はコンソールに設けられたスポーツシフト・セレクターのほか、ステアリングホイールの裏側にあるパドルによって行われ、スポーツカーらしいクイックな変速を実現する。
標準モデルにはジャガー・パフォーマンス・ブレーキシステムが、またV8エンジンの搭載車にはスーパー・ハイパフォーマンス・ブレーキシステムが採用される。V8エンジンの搭載車にはほかにアクティブ・ディファレンシャル・コントロールも搭載され、タイヤの空転を抑えてトラクションを最大化する。