いすゞ ビークロス 「見た目通りのオモチャ的クルマ」のユーザーレビュー

見た目通りのオモチャ的クルマ

2023.6.18

総評

1997年式のベースグレード。
2022年6月に7.5万キロで購入、1年乗って8.2万キロ。
見た目通りのオモチャ的クルマで楽しめます。
なかなか威勢の良い排気音、キビキビとした走り。

この手のRVはボヨンボヨンの脚のクルマが多いが、ビークロスはかなりハード。
見た目だけでこのクルマを選ぶのはお勧めできません。
デザインと乗り味にビビっと来る方には、おすすめ度5つ星★★★★★です。


※一番上の★（一つ星）評価は『おすすめ度』です。
本文中の不満点や、発売後25年経ち故障率も高くなり、部品供給もかなり怪しいので、今時のクルマに乗る普通の方には「おすすめできない」という意味です。
スマホ等で見ると『おすすめ度』が『総合評価』に書き換わっているようです。
個人的な『総合評価』なら★4つ以上です！

満足している点

とにかくレア！
未だ路上を走る同じ車に出会った事がありません。
※同じ事をALPINA B5Sのレビューでも書いたところ、「すれ違ったぞ！」と御指摘を受けました。私のビークロスと遭遇したビークロスオーナー様がいらっしゃいましたら御指摘ください。w

※※2023年10月、初めて他のビークロスと遭遇！
オーナー様と交流させていただきました♪


このデザイン！　そしてちゃんと四駆してる。

不満な点

装備の不満点は市販品に交換しほぼ解消しました。

最大の不満点は、乗降性。
そしてブレーキ。恐ろしい程効かない！

デザイン

5

やはりこのクルマ最大のポイントはこのデザイン！
1993年の東京モーターショーに出展された『ヴィークロス』にかなり忠実に市販化されましたが、このコンセプトカーはジェミニベース。
市販車はビッグホーン（ショート）ベースで造られました。
ジェミニベースで市販されたならもっと売れたかもしれませんが、私が興味を抱く事は無かったでしょう。

走行性能

4

215ps/29kg-mのスペックの割に良く走る印象。
同じく1997年登場のパジェロエボリューション（280ps/35.5kg-m）と比べると、高回転域ではさすがに敵わないが低中速では遜色無い感じ。

まだオフロードはあまり走っていないが、腹下のアーム/メンバー類がひ弱そう。ガード類も心許ない。

乗り心地

1

とにかく硬い。
その硬さが走安性にあまり寄与していない感じ。
パジェロエボリューションも同様に硬かったが、オンロード/オフロードともにビタっと安定する脚であった。
エボと比較するのもビークロスには酷な気もするが・・・

乗降性については、サスとタイヤで約2.5インチ車高が上がっているのも原因だが、ピラーを掴んでよじ登る状態。純正レカロシートへのダメージも気になる。
Aピラーにアシストグリップさえあれば解消するはず。
我が家のクルマでは、パジェロ・パジェロミニ・ハイエース・軽バンと、背の高めの車はどれもアシストグリップが装備されているが、何故このクルマには無いのか？
純正車高でも高身長の方以外は厳しいと思われ。

積載性

3

夫婦二人と愛犬一匹には十分かと思ったが、意外に狭かった。リアシートを撤去してなんとか・・・

燃費

2

街中チョイ乗りで5～6km/L。
高速遠乗りで7～8km/L程。
パジェロエボリューションより悪いのはちょっと。

レギュラーガソリン指定と85Lタンクが救い。

価格

5

新車で300万以下。
中古車相場も多少上がったようだが、パジェロエボリューション（300～900万！）のような異常な高騰もなく、今が買い時かと。

故障経験

購入当初、エンジンストールが頻発。
点火プラグ、イグニッションコイルを全交換してほぼ解消しましたが、未だごく希に発生します。