日野・いすゞはなぜ乗用車の生産を止めてしまったのでしょう？

Answer 1

日野もいすゞも出自は同じ会社で、戦前からバスやトラックなど大型車を中心に作っていましたが、戦中に国策で分割されました。

日野は戦後になって乗用車市場へ参入し、ルノーとの技術提携で乗用車を作っていましたが、元々が大型車メーカーなので、乗用車の販売力が弱く、そのため開発力を伸ばすこともできず、1960年代に至ってもなおルノーの旧弊なリアエンジン車の設計を受け継いだ車しか作れませんでした。

このため、大型車が手薄だったトヨタとの資本提携に踏み切り、乗用車販売から撤退し、大型車に特化したメーカーになりました。

いすゞも戦後は乗用車に参入したものの、やはり乗用車の販売力が弱く、戦後は英国のルーツ社や富士重工、三菱重工と提携関係を結ぶも上手く行かず、1970年代に至り米GMの資本を受け入れました。

その後はGMの廉価モデルの生産や開発を受託するようになり、80年代にはジェミニがスマッシュヒットを飛ばしたりしたものの、それでも乗用車では充分に利益を稼ぐことが出来ておらず、GMが廉価車の開発を韓国の子会社や当時提携関係にあったスズキに移管してしまったこともあり、最終的に日本向けの乗用車の開発生産からは撤退してしまいました。GMとの提携が終了した現在は、海外向けのピックアップトラックやSUVの開発生産が続いています。

Answer 2

いすゞはやめてませんよ。
日本で販売していないだけです。