いすゞ ビッグホーン 「あと少しで１０年、走行距離も２５万キロに...」のユーザーレビュー

あと少しで１０年、走行距離も２５万キロに...

2006.12.9

総評

あと少しで１０年、走行距離も２５万キロになりますが、定期的なオイル交換、定期点検で消耗品の交換くらいで事実上ノントラブルであり、これほどの年数と走行距離を重ねても機械的なガタ、ヤレを感じさせないのは驚異的信頼耐久性と言っていいと思います。欠点も少なからずありますが、乗るたびに新たな発見があり、なかなか飽きません。乗れば乗るほど「味」のでる車だと思います。乗り換えを考えてみても「大人の鑑賞に堪える時流に流されない上質なデザインと長期の使用に耐える機械的耐久性を併せ持った車」といったものは今日の日本車では対象となる車が見当たらないのが現実です。ビッグホーンの設計思想に共感を持って乗られている方はたぶん同じ思いではないでしょうか。

満足している点

・オーソドックスで実に嫌みのない端正で落ち着いたデザイン。内装も外観と同様奇をてらうことのない長期の使用に耐えるデザイン。ジャンルを問わず日本車でこのようなデザインコンセプトの車のなんと少ない事か！
・頑丈なラダーフレームに取り付けられたサスペンション及びステアリング回りなどの堅牢性。２５万キロ走行した現在でもガタ、ヤレなど全くと言っていいほど感じない。
・いすゞディーゼルエンジン（４ＪＧ２電子制御燃料噴射型）の驚異的ともいえる信頼耐久性。２５万キロノントラブル。さすが小型ベストセラートラック「エルフ」のエンジン。４ＪＧ２型（ノンターボ仕様）は産業用汎用エンジンとして現在でも様々な用途に使用されている。完成度に限れば、最終モデルのコモンレール式直噴ディーゼルよりも優れていると思う。
・人、荷物等満載しても姿勢、挙動等乗り味が１名乗車時と余り変化がない。想像だが、トラックメーカーとしての何らかのノウハウが生かされているのだろうか。
・アイポイントが高くスクエアーで見切りのいいデザインのため非常に運転し易い。またフロントウインドウの傾斜が強くないので圧迫感もなく、椅子に腰掛ける運転ポジションも運転のし易さに繋がっている。
・フルフレーム式ならではのロードノイズの遮断性。たまにモノコックの車に乗るとエンジン等総じては静かでも路面状態によりロードノイズが容赦なく車内に侵入し不快に感じる。

不満な点

・ＴＯＤにロックモードがないこと。凍結路等非常に滑り易い路面状態のときに後輪が滑ると４駆、滑りが止れば２駆状態を交互に繰り返し、挙動がギクシャクする。
・トランスファーがフレームから下へかなり出っ張っていること。非常に大きなホイールストロークが稼げ悪路走破性に優れたセンター４リンク式のリアサスペンションが、この構造的な欠点により台無しとなってしまっている。
・設計年次の古さによる４ＪＧ２型ディーゼルエンジンの騒音、振動の大きさ。この点に関しては、設計年次の新しいトヨタの１ＫＺ型ディーゼルエンジンの方が洗練されていると感じる。しかしながらこの騒音、振動が力強さを感じさせる独特の「味」と感じる場合もあるのも事実である。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験