ホンダ ゼスト 「動力性能以外は、まさに軽らしからぬ重厚な...」のユーザーレビュー

動力性能以外は、まさに軽らしからぬ重厚な...

2009.6.28

総評

動力性能以外は、まさに軽らしからぬ重厚なドライブフィーリングを持っています。
もし、これがターボならそれこそコンパクトカー並のフィーリングでしょうね。
近所の下駄代わりでのんびり走らせるだけなら、ファーストカーであってもＮＡで十分です。
ただ、人を乗せて長距離を走る機会が多い人は、やはりターボを選んだ方が無難でしょう。
私は、軽自動車にそこまでの加速は求めていませんし、ＮＡのフィーリングが好きである
ことなどから、あえてＮＡを選びましたし、後悔はまったくしていませんが。

燃費は今となってはあまり良いとはいえませんが、880kg、4ATの割にはちょっとだけ良い
とは思っています。他社のハイトワゴンで4AT、ＮＡだと市街地で10km/L、ロングドライブでも
15km/Lちょっとってのはザラにありますから。2009年6月下旬現在売られているゼストは、
10.15モードが私のものよりも、実に2km/Lも良くなっており、実燃費でも少なくとも
1km/Lは良くなっていると思います。つまり、都会の市街地では13以上、ロングドライブで
18km/L以上といったところでしょうか。(いずれも燃費計ではなくセルフ満タン法)
この数値なら、「ああ、燃費が悪いなあ。」と悲観するものではないでしょう。

エンジンは、スペックの割には力強いのですが、馬力トルクともにあと5%くらい改善されれば
もっと良いと思います。それにより燃費も良くなるでしょうし。

４ＡＴも、かなり出来がいいですね。変速ショックはかなり小さいですし、電子制御のため
賢く変速もしてくれます。これはいまだに軽の中ではトップでしょう。
ただし、燃費や加速、ドライバビリティー、滑らかな変速という意味では、もはやＣＶＴの
後塵を拝しているのは間違いないです。特に坂道を登っているときに感じます。
現行ライフなどは30～40kgもの減量を行い、カタログ燃費も1km/L改善したのに、
その軽量化が足を引っ張って、エコカー減税の対象にはなっていません。

いずれにしても、ホンダはスペックにこだわるという意味からではなく、さらなる燃費向上と
動力性能向上のため、ＶＴＥＣ化とＣＶＴ採用を早く実行することが望まれます。
数年後、それらが採用されたときは、またホンダを指名買いしますよ。

満足している点

●静粛性
エンジン音はもの凄く靜かってほどではありませんが、総じてＮＡ軽としては
靜かな部類に今でも入りますし、なんといってもi-DSIエンジンはエンジン音が
マイルドでまったく耳障りではありません。むしろ心地良い音です。
エンジンの始動音も安っぽくないです。
流行のＣＶＴでないので、ＣＶＴ特有の「ヒューン」という音は当然のことながら
まったくせず、実に快適です。アイドリング時の振動も小さく、靜かです。
2,500rpm、60km/hで巡航してるときなどは、まさに飛行機で巡航してるがごとき、
エンジンの存在を感じさせないほど靜かで快適です。

●重厚なドライブフィーリング
ドアの閉まる音はそれなりに重厚です。実際に走ると、ボディー剛性の高さ、
ステアリング剛性の高さを如実に感じます。この部分に関しては未だに軽トップ
クラスです。

●エンジン
P07A型エンジンは、超ショートストロークということもあり、実によく回ります。
2速ホールドでレブリミットの7,500rpm、Ｄドライブのままでも深く踏めば
7,000rpmちょっとまでなんのためらいもなく、ビュンビュン回ります。
意外と低速トルクもあります。

●ハンドリング、乗り心地
高剛性ボディー、フロントスタビライザー、低床設計、堅めのサスペンションなどに
より、比較的ハンドリングは良いといえます。安心して飛ばせます。
乗り心地は堅めですが、角の取れた堅さであり、50km/h以上だと
特に快適です。ただ、柔らかめの乗り心地が好きな人にとっては不快かもしれません。

不満な点

●デザイン
不満というほどではありませんが、背が高く角張ったデザインで威圧感がありますね。
時代に逆行してると言えます。外観、内装ともにちょっと子どもっぽいところがあります。

●動力性能
スペックの割には良く走りますが、やはりＣＶＴじゃないのは痛いですね。
平坦な道なら、４ＡＴでまったく問題ありませんが、登坂となると2.5速が欲しくなります。
エンジンも、そろそろ可変バルブタイミング機構が欲しいです。

●燃費
都会の市街地でおおむね12～13、田舎道主体(山道多数)で17km/Lといったところでしょうか。
いずれもセルフ満タン法、エアコン使用、大人換算で３人乗車時のものです。
スペックの割に、そこまで悪いとは思いませんし平均的な数値だとは思いますが、
ＣＶＴなら市街地であと1、ロングドライブならあと2km/Lくらい
燃費は良いと思います。(ダイハツは除く)
また、市街地では燃費計と実燃費の差はほとんどありませんでしたが、ロングドライブでは
燃費計18.8、実燃費17.1と1.7km/Lも差があり、その誤差はおおむね1割くらいですね。
もう少し精度を高めてほしいです。
ロングドライブでは、かなりの部分をエコランプを点灯させて走らせませたが、
それでも17.1km/Lでした。

●乗り心地
乗り心地自体は悪くないのですが、背が高いこととサスが固めのため、市街地を40km/h以下で
走らせると、前後左右にヒョコヒョコ揺れます。車の上半分が揺れてる感じもします。
ただ、これは走行安定性を重視したハイトワゴンの宿命ですね。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験