玄人向けです。
レーシーな排気音、今時古風なトルコン4AT、男性的な外観。何故かCMには女性人気が比較的高い歌手。誰をターゲットにしているかわからない
2012.9.30
- 総評
- 玄人向けです。
レーシーな排気音、今時古風なトルコン4AT、男性的な外観。何故かCMには女性人気が比較的高い歌手。誰をターゲットにしているかわからないクルマですが、満足度は高いのかなと思います。
今回、フリードの車検でその代車として借りました。走行距離は29500キロ、その中で私は一般道のみを40キロほど走行しました。
・外装・・・男性的なデザインでいいと思います。上級車種のアコード風のつり目のヘッドランプを無理して付けましたという感じのプロジェクターライトはどこか愛らしさを感じます。しかし、ゼスト全体に言えることですが、Bピラーから後ろはドアの鉄板が盛り上がったデザインとなるため、後方視界が若干悪いです。
・内装・・・ホールド性がホンダ車にしては良い感じのシートです。ステアリングも普通車に付いているようなデザインで革巻きじゃないのが残念ですが、太さも握り心地もフリードより上です。メーターパネルもGDフィットの様な演出になっており、質感にこだわってる感が伺えます。一方で全席のカップホルダーがシート埋込みなので使いづらいし、ベンチシートの良さをスポイルした設計であるのが残念でなりません。また、リアシートのリクライニングがシート肩口にある紐を引っ張って行うタイプで、チャチな印象を受けました。
・動力性能・・・タイベル式エンジンに4ATとかなり古風な組み合わせではありますが、エンジン音はレーシーな感じがしますしATも1速から2速の変速ショックは大きめなものの、それ以降は非常にショックが少ないATです。一気に段数を上げてクルーズ走行というスタイルで走れば燃費もメーター読みで19キロですので。及第点と言えるのではないでしょうか?足回りはどのホンダ車にも言えますが若干硬めです。ただ、キビキビ走れるクルマかと思います。
・総評・・・デビュー当初のファーストカーとしても使える軽自動車というコンセプトは色あせてないと思いますが、現在のエコ至上主義的な軽市場で戦える車かと言われたら答えはノーです。
正直4速オートマはCVTと比較すれば燃費は落ちるし。最近モデルチェンジしたS社の定番ワゴンやD社のモデルと比較すれば圧倒的に不利です。向こうは平気でリッター20キロ越えする実力車揃いです。
- 満足している点
- ・一つ一つの技術が成熟しきって腐れかかってるじゃないか?と思うくらいのレベルですので乗り潰し前提、下駄車としてガンガン使いたい!という方には非常お勧めできる一台です。
・ターボ付きのベースグレードだと新車で130万円台で買える貴重な存在。コストパフォーマンスはさておき、玄人への満足度はとても高い一台です。
・装備が充実しており、スマートキーには感心しました。
・低速からしっかり伸びるエンジンなので、パワー不足をあまり感じない。キビキビ走れる印象です。
- 不満な点
- ・一方で成熟してるということは反面で古い技術の焼き直しということです。受け入れられる方には良いですが、アイドリングストップ付きは当たり前、CVT主流の現在の軽自動車市場では商品力に乏しいです。車にさほど詳しくないけどエコカーが欲しいという漠然とした目的で探す素人が敬遠してしまう要因のひとつになってしまうのではないでしょうか?
・価格で勝負しようというメーカー側の努力は見受けられますが、ランニングコストでペイできる価格帯なので、コストパフォーマンスを優先される方にはお勧めできません。
・タイベル式のエンジンということで10万キロに1度ベルト交換が必要となります。正直、10万キロ超所有するオーナーも多いと思いますので、後の整備の手間がネックになるというケースも少なからずあるように感じます。
・Bピラーより後方の視界は若干悪いです。気にする方は注意が必要です。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験